夢中になる!さがす絵本8選

絵本

あなたは「ウォーリーをさがせ」に夢中になったことがありますか?

子ども達は探す絵本が大好き!

見つけることで達成感や充実感を味わっています。

本記事では【夢中になる!さがす絵本8選】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が、子どもに読み聞かせたい絵本を8冊厳選しました。

年齢別に楽しめる、様々な種類のさがす絵本を紹介しています。

読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

夢中になる!さがす絵本8選

きんぎょがにげた(おすすめの対象年齢・0歳~)

五味太郎
出版社福音館書店
出版年1982年

探す絵本の定番

0歳からおすすめ
・金魚が可愛い!
・少しずつ難しくなるのがいい
・五味太郎さんの唯一無二の世界がいい

ポイント①金魚が可愛い!

この絵本は、ピンク色の金魚を探す絵本です。

 きんぎょが にげた。

 どこに にげた。

金魚を探しながらお話が進んでいきます。

その金魚がとっても可愛いのが一つ目のポイントです!

シクラメンの花のふりをして茎をぱくっとくわえたり、ヘタをつけていちごの中に隠れたり(逃げるときにこのヘタは飛んでっちゃいます・笑)

キャンディのふりをして瓶の中に入っていたり!

ぽてっとした可愛い金魚に大人も子どもも癒やされること間違いなしです。

ポイント②少しずつ難しくなるのがいい

最初は分かりやすいですが、お話が進むにつれて少しずつ難しくなっていきます。

それが小さい子にも十分わかる難しさなのがいいんです。

ほどよく難しくなっていくところがポイントです。

最後のページは難しいかと思いきや意外と簡単?それともやっぱり難しい??

お子さんの反応はどうでしょうか?

注目してくださいね。

ポイント③五味太郎さんの唯一無二の世界

絵が五味太郎さんの唯一無二の世界で、独特の懐かしさや美しさを感じられます。

暗めの色をたくさん使っているのに、ポップで明るい雰囲気なのはすごいです!

ぜひ何度も読んで楽しんでくださいね。

「きんぎょがにげた」の続編はこちら

五味太郎の他のおすすめの絵本はこちら

↑こちらの絵本を紹介している記事

うずらちゃんのかくれんぼ(おすすめの対象年齢・1歳~)

きもと ももこ
出版社福音館書店
出版年1994年

鮮やかな絵が素敵です

1歳からおすすめ
・一緒に遊んでいるみたいで楽しい
・安心できるお話がいい
・鮮やかな色使いがいい

ポイント①一緒に遊んでいるみたいで楽しい

うずらちゃんとひよこちゃんがかくれんぼをはじめました。

 「もう いいかい」

 「まあだだよ」

 「もう いいかい」

 「もう いいよ」

鬼になったひよこちゃんがうずらちゃんを探します。

 「どこに かくれたのかな?」

子どもは一緒にかくれんぼをしているような気持ちになって、うずらちゃんを探すことができます。

1歳児にも分かるような、ちょうどいい良い感じに隠れているのがいいですよ!

まるで一緒に遊んでいるかのように楽しめるところがおすすめです。

ポイント②安心できるお話がいい

遊んでいるうちに雨が降ってきました。

不安になってくるひよこちゃんとうずらちゃん。

そんな2匹の前に現れた影とは!?

最後は、

 「ああ、おもしろかった」

 「また、あそぼうね」

こんな風に楽しく終わります。

安心できる展開になっているところが、ほっとできて、おすすめです。

ポイント③鮮やかな絵がいい

この絵本の特徴はなんといっても鮮やかな色づかいではないでしょうか。

光って浮き出ているかのような立体的な色使いは、きもとももこさん特有でとても美しいです!

小さい子にも分かりやすいはっきりとした絵で、読み聞かせにもおすすめです。

うずらちゃんのかくれんぼの続編はこちら

えらぶえほん(おすすめの対象年齢・3歳~)

ニック・シャラット
ピッパ・グッドハート
読み聞かせ屋。けいたろう
出版社講談社
出版年2019年

好きなものを探して選んで

3歳からおすすめ
・自由に答えられる
・たくさん選べる
・ちょっと変なところがいい

ポイント①自由に答えられる

気球に乗った女の子と男の子と猫がいます。

見下ろすのは、火山や滝や砂漠、湖に都会、離島に港町、そして雪山など・・・

そんなものがたくさん見える景色を前にこう聞きました。

 きみが いって みたいのは どこ?

 うみ? やま? じゃんぐる?

 ゆびを さして おしえてね

答える時は指をさすだけなんですね!

堅苦しくなく、自由に答えられるところがおすすめです。

ポイント②たくさん選べる

ページをめくるたびに色々なシチュエーションが登場。

選ぶものも50個くらいは軽くあります。

 だれと ともだちに なりたい?

とか、

 どの いえに すんでみたい?

とか、

 おうちに つれて かえるのは、

 だれが いいかな?

とか。

色々なシチュエーションでたくさん選べるので、満足すること間違いなしですよ!

ポイント③ちょっと変なところがいい

絵を担当されたニック・シャラットさんがイギリス出身ということもあって、日本ではあまりなじみのないものもたくさん描かれています。

そういう個性的な感じや「何これ?」ってなるような凸凹感がクセになりますよ。

ちょっと変なところが気になっていいんですよね。

好きなものをたくさん探して選んで盛り上がってくださいね!

どっちがへん?スペシャル(おすすめの対象年齢・4歳~)

いわいとしお
出版社紀伊國屋書店
出版年2012年

変なところを探す!?

4歳からおすすめ
・変なところ探しが楽しい
・変だから面白い!
・探しごたえがあっていい

ポイント①変なところ探しが楽しい

子どもは「まちがい探し」が好きですよね。

この絵本は「まちがい」を探すのではなく、「変なところ」を探すんです!

お話の主人公は「どっちくん」と「へんくん」。

双子の兄弟で、見た目がそっくりです。

 でも、かぞくは こういうんだ。

 「ふたりのせいかくは ぜんぜんちがうね。

  えをかくと すぐわかるよ!」だって。

早速どっちくんとへんくんの絵を見てみると、あれれ?へんくんの絵は・・・なんか変!!

変なところ探しが楽しい、ちょっと珍しい絵本です。

ポイント②変だから面白い!

この絵本の面白いところは、まさしく「変」なところです。

変な絵がとっても変なので(笑)子ども達が笑うこと間違いなしです!

とくにパンツとか見えちゃうと、まぁ笑いますよね(笑)

探しながら笑っちゃう面白さがポイントです!

ポイント③探しごたえがあっていい

前半は大きな絵ですが、中盤からは絵が細かくなって背景も描き込まれます。

またページ数もそこそこあるのでたくさん楽しむことができますよ。

変なところさがしを最後までたっぷり楽しんでくださいね。

いわいとしおの他のおすすめの絵本

↑こちらの絵本を紹介している記事

ぼくのおふろ(おすすめの対象年齢・4歳~)

作・絵鈴木のりたけ
出版社PHP研究所
出版年2010年

もじゃもじゃあたまのサングラスはどこだ!

4歳からおすすめ
・発想が良い
・どれがいいか選びたくなる
・急展開!さあ探せ!

ポイント①発想が良い

裸になって、お風呂を前に考えこむ男の子。

 でも ちょっと まって

 まいにち まいにち おんなじ おふろ

 たまには ちがう おふろに はいりたい

普通のお風呂は飽きた!

たまには違うお風呂に入りたい!!

というわけですね(笑)

男の子のこの言葉から、お話はどんどん膨らんでいきます。

発想がとてもいいですね!

ポイント②どれがいいか選びたくなる

そして色々なお風呂が次々と登場します。

 たとえば ながい おふろ

 はしまで いって もどってくれば

 すっかり からだも あったまる

とか、

 まるい おふろは どうだろう

 おっとっと!

 うまく バランス とらないと

 おゆが こぼれて もったいない

とか、どんどんエスカレート?していくたくさんの変わったお風呂が登場!

どれがいいか選びたくなること間違いなしです。

ポイント③急展開!さあ探せ!

そんな時お風呂のお湯が抜けるハプニングが!!

犯人は「もじゃもじゃあたまのサングラス」!?

というわけで、今度はもじゃもじゃあたまのサングラス探しが始ります。

ユニークなお風呂の中で逃げる犯人を捜して楽しんでくださいね。

「ぼくのおふろ」の続編はこちら(一部)

↑こちらの絵本を紹介している記事

鈴木のりたけの他のおすすめの絵本はこちら

I SPY ミッケ!(おすすめの対象年齢・4歳~)

ジーン・マルゾーロ
写真ウォルター・ウィック
デザインキャロル・D・カーソン
糸井重里
出版社小学館
出版年1992年

ウォーリーの次はミッケ!

4歳からおすすめ
・実物の写真から探すのがいい
・テーマが変わるのがいい
・大人まで楽しめる

ポイント①実物の写真から探すのがいい

私のような40代くらいが子どもの頃好きだった探す絵本といえば「ウォーリーをさがせ!」ではないでしょうか。

そしてウォーリーに続く探す絵本といえば、この「ミッケ!」なんじゃないかと思います。

それくらい人気があって、子どもが夢中になる絵本です。

特徴は、絵ではなく実物の写真の中から色々なものを探すというところです。

 もういいかい?

 うさぎは どこだ。

 くまが ぜんぶで 11とう。

 いぬは つみきのうえだってさ。

 ボールにのってる おっとせいは?

親しげな喋り方がいいですね。

色々なものをどんどん見つけて「みっけ!」してくださいね。

ポイント②テーマが変わるのがいい

ミッケ!が面白いのは、ページをめくるたびにテーマががらっと変わって新鮮な気持ちで楽しめるところです。

アンティーク調になったり砂浜になったり、キラキラしたものがいっぱいだったり!

変わることが楽しくてどんどん次に進みたくなりますよ。

ポイント③大人まで楽しめる

難易度は高めなのでおすすめの対象年齢は4歳からにしました。

難しいかな?と感じたポイントはこちらです。

・10以上の数をさがす場面がある
・アルファベットをさがす場面がある
・聞き慣れない言葉(やじりやカウボーイのぼうしなど)をさがす場面がある
・単純に難しい

もちろん部分的になら3歳児も楽しめると思います!

最終ページにはおまけで更に探すものがあって、探し応えは申し分ありません。

子どもから大人まで楽しめると思うので、ぜひ挑戦してみてくださいね!

低年齢用の「ちっちゃなミッケ!」シリーズはこちら(一部)

より上級者向けの「チャレンジミッケ!」シリーズはこちら(一部)

白オバケ黒オバケのみつけて絵本ーふしぎなタネで大さわぎ!ー(おすすめの対象年齢・5歳~)

作・絵うるまでるび
出版社学研教育出版
出版年2011年

可愛いオバケ達を探して

5歳からおすすめ
・キャラクターがいい!
・お話仕立てがいい
・たくさん楽しめる

ポイント①キャラクターがいい!

この絵本には個性豊かなオバケの仲間たちがたくさん登場します。

白オバケのシロッチ、黒オバケのクロッチをはじめとして、フランケンシュタインのパッチ、紙袋を被った犬のピケ、一つ目の女の子ピンキーなどなど・・・たくさん!

表紙をみていただいて分かる通り絵がとっても可愛いので、きっとお気に入りのキャラクターが見つかると思いますよ。

巻末にあるキャラクター紹介も必見です。

ポイント②お話仕立てがいい

この絵本はお話仕立てになっています。

シロッチ、クロッチたちおばけが暮らすオバケのしまが出来たいきさつも冒頭で語られました。

今回は仲間の結婚をお祝いするための準備をする、というお話です。

 シロッチと クロッチは、ふたりに

 プレゼントを よういする とくべつな かかり。

 中略

 「そうだ、とびきり きれいな

 貝がらの ネックレスに しよう!」

 「それが いい!朝に なったら

 さかさビーチに 行ってみよう!」

というわけで、結婚式に必要なものを探しながらお話がすすんでいきます。

ぜひシロッチ、クロッチ達と一緒に結婚式を成功させてくださいね!

ポイント③たくさん楽しめる

この絵本は楽しめる要素がたくさんあります。

①絵さがし
②迷路
③数える絵さがし

それに加えて巻末のキャラクター紹介や「もっともっとさがしてみよう!」のコーナーもあります。

一つ前で紹介した「ミッケ!」ほどは難しくないので、達成感を味わいやすいところもいいですね。

可愛いオバケの世界を楽しんでください。

「白オバケ黒オバケのみつけて絵本」シリーズの他の絵本はこちら(一部)

時の迷路ー恐竜時代から江戸時代までー(おすすめの対象年齢・5歳~)

作・絵香川元太郎
出版社PHP研究所
出版年2005年

隠し絵もクイズもあるよ!

5歳からおすすめ
・隠し絵もあって楽しい!
・迷路が楽しい!
・長く楽しめる

ポイント①隠し絵もあって楽しい!

この絵本は指定されたものを探すだけではなく、隠し絵があるところが面白いです!

 (かくしえ)大きな人の横顔が、

 5つかくれているぞ。さがしてみよう。

 気や空にも気をつけて。

そしてこんなクイズもあります。

 (クイズ)あきらかにおかしい家が

 ひとつある。

 どの家かわかるかな。

色々探せて楽しいですね。

ちょっと難しいかな・・・?と思った方、大丈夫です!

巻末に全て答えが載っているところもこの絵本のいいところ。

答えを確認しながら、すっきりと先に進むことができますよ。

ポイント②迷路も楽しい

「時の迷路」というように、この絵本は迷路がメインになっています。

迷路は2種類あります。

 (めいろ)左下のスタートから、ゴール

 の時のトビラへいこう。

 迷路はどれも、同じ所を2回とおらないのが

 きまりだよ。

そしてもう一つの迷路は、

 (むつかしいめいろ)スタートから時の

 とびらまで、階段をとおらずにいけるかな。

難しいバージョンもあるんですね!

ぐっとやり応えが増して長く楽しめると思います。

ポイント③長く楽しめる

難しいバージョンの迷路があるところも長く楽しめるポイントなのですが、もう一つは、テーマと絵がしっかり描かれているところです。

この絵本のテーマは「時」。

時のトビラを開けた先は恐竜時代でした!

それから氷河時代➡縄文時代➡弥生時代➡古墳時代➡奈良時代➡平安時代・・・と江戸時代まで順番に歴史をたどっていくんです。

時代の名前が自然と分かりますし、忠実な絵でそれぞれの時代がイメージしやすいところがいいですね。

最後のページには「こんなものがあるらしい」と言って更に探すこともできます。

どのシリーズも精巧に描かれていて大人も楽しむことができますよ。

こちらは同じシリーズで色々なテーマがあります。

興味関心のある好きなテーマから読んでみるのもいいですね。

「時の迷路」シリーズの他のおすすめの絵本はこちら(一部)

まとめ

今回は【夢中になる!さがす絵本】をテーマに8冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

①きんぎょがにげた

②うずらちゃんのかくれんぼ

③えらぶえほん

④どっちがへん?スペシャル

⑤ぼくのおふろ

⑥I SPY ミッケ!

⑦白オバケ黒オバケのみつけて絵本ーふしぎなタネで大さわぎ!ー

⑧時の迷路ー恐竜時代から江戸時代までー

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもおすすめの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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