この投稿を見てくださっている方は、1歳児のお子さんや園児に読み聞かせしてみようと思っている方が多いと思います。
でもいざ絵本を選ぼうと思うと、たくさんあって悩んでしまいますよね。
ロングセラー絵本から選べばいいといいますが、それもかなりの量です。
折角お金をかけて絵本を購入しようと考えていたり、図書館で選んであげようとしているなら、できるだけ子どもが喜んでくれる絵本を選びたいですよね。
今回は、司書資格を持つ保育士、弓子が「保育士おすすめ!1歳児が本当に喜ぶ絵本」について記事を書きました。
選んだポイントは、
- 実際に読んだときによく聞いてくれた絵本
- その中でもなるべくたくさんの子に喜ばれそうな絵本
です。
1歳児に人気の絵本が知りたい方や、1歳児が喜ぶ絵本が知りたい方は参考にしてみてください。
保育士おすすめ!1歳児が本当に喜ぶ絵本3選
とっとこ とっとこ
作・絵 | まついのりこ |
出版社 | 童心社 |
出版年 | 2003年 |
変化があって楽しい!
ポイント①いろいろな生きものがでてくる
この絵本にはいろいろなも生きものが登場します。
ねこ、あり、ぶた、かえる、ぞう・・・このあたりはスタンダードですね。
それに加えて、へび、ロボット、たこ、おほしさまなども登場するところがこの絵本の面白いところ!
ちょっと変わってますよね。
そういう変わったところちゃんと生かされてるので、ぜひ注目して読んでみてくださいね。
ポイント②「とっとこ とっとこ」を読む楽しさ
この絵本は「歩く」ことをテーマにしています。
ストーリーは、靴を履いた動物が「とっとこ とっとこ」足音を立てながら次々に歩いてくる、というもの。
ありの場合、靴が小さいので「とっとこ とっとこ」と足音は小さめ。
たこの場合は、足が8本あるので「とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ」と足音が8つ聞こえます。
星の場合歩くたび「とっとこ ぴかぴか」と輝きます。
ぞうは大きいので「とっとこ とっとこ」と大きな足音がします。
このように「とっとこ とっとこ」の読み方を、登場する動物に合わせて読み方を変える楽しさがあります。
子どもたちはその変化に大喜び!
特にたこの足音を早口で言うとよく笑ってくれました。
(すぅーっと大きく息を吸い込んでから一気に読むのがポイントです!)
大きい声、小さい声、早口、かわいらしく、はねた感じ、伸ばした感じなど、大人も面白がって読んでみてくださいね。
ポイント③最後までたのしい!
いろんな動物が順に登場してついに全員そろいました。
そして次のページでは全員がいなくなります。
全員の靴が脱いで置いてあって、星が一つ輝いてる場面です。
そして次のページではお月様と星だけになってしまいます。
「みんないないね。ねんねしちゃったのかな?」
というと「ねんねしちゃったー」とうなずく子がたくさん。
そして裏表紙を見せると、ねこが切り株の後ろからひょっこり顔を出して、切り株の上に置いてある自分の靴を見ている・・・
「ねこさん起きたんだね。また靴履いてお散歩行きたいのかな?」と言いながら再度表紙に戻ると、ねこが靴をはいて歩き出しているイラストになるんです。
分かるでしょうか?
これ無限ループなんです!(笑)
このように裏表紙まで楽しめる絵本は、子どもたちが最後の最後まで楽しめたり、絵本の余韻を感じて「また読みたい」と思ってもらえると思うので、大事にしています。
文字が書いてあるわけではないので、自由に作れてとっても楽しいですよ。
だるまさんが
作・絵 | かがくいひろし |
出版社 | ブロンズ新社 |
出版年 | 2008年 |
だるまさんがとにかく可愛い!
ポイント①とにかくキャッチー
「だるまさんがころんだ」の言葉に合わせて、かがくいさんが描くなんともいえないだるまさんが動く絵本です。
「だるまさんが○○」
○○のところで揺れたり、ぷしゅーっとつぶれたり、どてっと転んだり、ぷうっとおならをしたり、楽しいオノマトペとともに、ユーモラスな動きをたくさんしてくれます。
「だるまさんがころんだ」という誰もが知っている伝統的な遊びをテーマにした絵本。
絵も含めてとても分かりやすくて面白い絵本です。
とにかく万人受けするキャッチーさがあるので、出産祝いや誕生日プレゼントなどにもオススメです。
ポイント②読み聞かせで一緒に盛り上がれる
「だ・る・ま・さ・ん・が」のところで、だるまさんの絵も左右に揺れているので、読み聞かせる大人もつい揺れてしまいます。
そうするとなんと子どもも揺れるんです!
どてっのところで軽く倒れる真似をしたり、びろーんのところでは高く伸びてみたり、読む方もつい真似しちゃうんですよね。
そうすると子どもも一緒に真似してくれるんです!
この絵本は子どもと一緒に歌ったり、体を動かしたりできるのが楽しい絵本です。
子どもも大人も一緒に盛り上がれるところがおすすめです!
ポイント③シリーズ3作品が全部いい
「だるまさんが」の本には「だるまさんの」と「だるまさんと」というシリーズがあります。
これが3冊とも全部面白いんです。
「だるまさんの」
「だるまさんの」では、だるまさんの体に焦点を当てています。
例えば「だるまさんの、は!」という場面。
「だ・る・ま・さ・ん・の」のリズムに合わせて歯ブラシを持っただるまさんが左右に揺れます。
そして次のページでは「は」の文字。
にっかー!と笑いってピカピカの歯を見せてくれているだるまさん。
子どもたちは特に「だるまさんの、け」がお気に入りですね。
保育者が髪の毛をピーンと立てて「け」と読むと、一緒に「け」と髪の毛ピーンとあげてくれるんです!
とっても可愛いですよ。
「だるまさんと」
「だるまさんと」では、いちごやバナナ、メロンなどのくだものが登場します。
そして、だるまさんと向かい合ってぺこっとお辞儀をしたり、ぽにんとお尻を合わせたり、色々な動きをしてくれます。
「だるまさんと」は特にオチが盛り上がります。
最後くだものたちが「うーーん」と言いながら積み重なって、くだものタワーを作り始めます。
「ぱっ」という言葉とともにタワーが成功して、にっこり!なくだものたち。
「できるかな?」とハラハラした後に成功して、子どもたちはとっても嬉しそう!
「うーーん」のところでそれらしくいっぱいタメるのがポイントです(笑)
もこ もこもこ
作 | たにかわしゅんたろう |
絵 | もとながさだまさ |
出版社 | 文研出版 |
出版年 | 1977年 |
子どもに大人気です!
ポイント①ふしぎな絵本なのに子どもが喜ぶ!
この絵本にストーリーはありません。
不思議な言葉と不思議な絵が作るふしぎの世界です。
「子どもが本当に楽しめるの?」
といいたくなりますよね。
「楽しめるんです!」
これは読んでみてびっくりなんですが、子どもたち大好きなんです。
「もこ」が大きくなるところとか「にょき」が「にょきにょき」すするところだとか、「つん」が「ぽろり」して「ぷうっ」と膨れるところだとか。
意味分からないですよね(笑)
でも、子どもたちは何回読んでも楽しそうなんです。
子どもが楽しでくれるところがこの絵本の一番のおすすめポイントです。
ポイント②大きな絵本で迫力がある
この絵本は縦に大きいです。
1歳の子が出会う絵本の中でかなり大きい絵本だと思います。
それがこのふしぎの世界に迫力いっぱいにしてくれているんですね。
絵も静止画なのにぼかしとグラデーションでまるで3Dのよう。
立体的で動いているようです。
絵が大きくて立体的、迫力のあるこの絵本は集団の読み聞かせにもぴったりだと思います。
ポイント③最後まで楽しい!
絵本の最後は、出てきたものが全部なくなって、最初の何も出てきてなかった場面になります。
「しーん」という音とともに。
そのままページをめくって右隅を見ると・・・
「もこ」っと盛り上がって何かかがまた出てきています。
「終わっちゃった」と思ったら、またあの楽しい「もこ」が出てくる!
これが子どもたちとーっても大好きなんです!
たくさん笑ってくれるので読み聞かせるのにも気合いが入ります。
いかに終わったと思わせて「また出てきたよ~!」と思わせて楽しませるか・・・!
腕の見せ所だと思ってます(笑)
まとめ
今回は1歳児を対象に、これは鉄板!と思う厳選した3冊をご紹介しました。
気になる絵本はありましたか?
どれか1冊でもあなたやお子さんのお気に入りになったら嬉しいです。
絵本の選び方も大切ですが「絵本の読み聞かせ方」も大切です。
以下の記事では「【1歳児向け】読み聞かせの5つのコツ」について解説しているので、こちらの記事もぜひあわせて読んでみてください。
子どもの成長には個人差があります。
もし1歳児向けの絵本がはまらなかったら、0歳児向けの絵本に戻ってみたり、2歳児向けの絵本に進んでみたりするとお気に入りの本が見つかりやすいと思います。
チェックしてみてくださいね。
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