【3~5歳から楽しめる!ヨシタケシンスケの絵本5冊①】ではヨシタケシンスケさんのプロフィールも、【3~5歳から楽しめる!ヨシタケシンスケの絵本5冊②】では今回紹介していない絵本も紹介していますので、良かったらご覧下さい。
4、5歳から楽しめる!ヨシタケシンスケの絵本5冊③
あつかったらぬげばいい(おすすめの対象年齢・4歳~)
著者 | ヨシタケシンスケ |
出版社 | 白泉社 |
出版年 | 2020年 |
4歳からおすすめ
・考えすぎないで、シンプルに
・どれかはきっとささる!
・小さめのサイズとデザインがいい
ポイント①考えすぎないで、シンプルに。
ページを開くと左ページに「~たら」、右ページに「~すればいい」とかかれていて、全て2場面で構成されています。
例えば、
あつかったら(左ページ)
ぬげばいい(右ページ)
ふとっちゃったら(左ページ)
なかまをみつければいい(右ページ)
という感じです。
状況や思いに「~すればいい」とシンプルに答えを出しているところがいいですね。
物事を深く複雑に考えてしまうことが多いですが、反対に浅く簡単に考えることもできるんじゃない?と提案してくれているような気がします。
そういうシンプルさが心を楽にしてくれるのかもしれませんね。
ポイント②どれかはきっとささる!
この絵本ではたくさんの状況や思いを取り上げているので、どれかはきっと心にささると思います。
私は、
よのなかかが みにくく
おもえてきちゃったら
ひかるがめんを みなきゃいい
という場面が印象に残っています。
小3娘と小1息子は、
はなしあいてが ほしかったら
みかんに かおを かけばいい
とか、
すぐたおれて しまうなら
テープで ぐるぐるまきに すればいい
に笑ってました。
この2場面は絵も面白いんですよね。
たくさんの場面があるので、ぜひ自分にささる場面を見つけてみてくださいね。
ポイント③小さめのサイズとデザインがいい
絵本は女性の手のひらくらいの小さめのサイズです。
悩んだときにそっと側にいてくれるようなサイズ感がいいですね。
絵や文字を囲うデザインも可愛いです。
子どものみならず、大人も楽しめる絵本です!
かみはこんなにくちゃくちゃだけど(おすすめの対象年齢・4歳~)
著者 | ヨシタケシンスケ |
出版社 | 白泉社 |
出版年 | 2022年 |
4歳からおすすめ
・じんわり感動できる
・世の中は喜びと夢と、現実でできている
・疲れた時、そっと開いてみて
ポイント①じんわり感動できる
こちらの絵本も、最初にご紹介した「あつかったらぬげばいい」と同様に2場面で構成されています。
ページを開くと、左ページに「~したいの」、右ページに「~だけど」となっています。
例えば、
いつか かしゅに なりたいの(左ページ)
かみは こんなに くちゃくちゃだけど(右ページ)
いま すきなひとがいるの(左ページ)
かかとは こんなに ガサガサだけど(右ページ)
と言う風に。
絵本の中にはこんな場面もありました。
だれにも まけない ステキな
おもいでが あるの
いっしょに うつっている ひとは
もう いないけど
とか
じぶんが なにに むいているか
わかったの
40ねんかん やってきたこととは
なんにも かんけいなかったけど
とか。
人生を感じる言葉も多いので、特に大人はじんわりと感動できるのではないでしょうか。
ポイント②世の中は喜びと夢と、現実でできている
だからだめとか、だからどうとか、そういうことには触れていません。
淡々と、思いと現実がならんでいるだけです。
ちょっとしたいいことと、なんでもない現実と。
その羅列がそれぞれの登場人物の人生を感じさせてくれます。
みんなそうなんだって思えて、前向きになれる気がします。
ちょっと後ろ向きになったときこそ読んでほしい絵本です。
ポイント③疲れた時、そっと開いてみて
静かに感動できる絵本です。
心が疲れているときにそっと開いてみると、沈んだ気持ちを救ってくれる言葉がきっとあると思います。
こちらも子どもだけでなく大人にもおすすめです!
りんごかもしれない(おすすめの対象年齢・5歳~)
作 | ヨシタケシンスケ |
出版社 | ブロンズ新社 |
出版年 | 2013年 |
5歳からおすすめ
・りんごは、りんごじゃないのかもしれない!?
・とにかくたくさんの”りんごかもしれない”ものが楽しい!
・爆笑ポイントあります!
ポイント①りんごは、りんごじゃないのかもしれない!?
この絵本はこんな風にはじまります。
あるひ がっこうから かってくると・・・・・・
テーブルの うえに
りんごが おいてあった。
・・・・・・でも・・・・・・もしかしたら
これは りんごじゃないのかもしれない
そんなこと、なかなか考えもしないですよね(笑)
それを考えたところがこの絵本の最大の魅力なんじゃないかと思ってます(笑)
ポイント②とにかくたくさんの”りんごかもしれない”ものが楽しい!
というわけで男の子はりんごじゃないなら何だろう?と考え始めます。
もしかしたら おおきな
サクランボの いちぶかもしれない。
とか、
なかは メカが
ぎっしりなのかもしれない。
とか
じつは かみのけとか ぼうしが
ほしいのかもしれない
とか(笑)
歴史に思いをはせてみたり、SFチックに考えてみたり、本当にたくさんの想像がかかれているので、最後まで飽きずにワクワクしながら読み進めることができます。
楽しい想像がいっぱい詰まっていますよ!
ポイント③爆笑ポイントあります!
数ある想像の中でも子どもが爆笑するポイントが何カ所かあります!
すっごく笑ってくれるので大人も一緒に楽しめますよ。
子どもと一緒に想像の世界を楽しんでくださいね!
りゆうがあります(おすすめの対象年齢・4歳~)
作・絵 | ヨシタケシンスケ |
出版社 | PHP研究所 |
出版年 | 2015年 |
理由があればいいんでしょう!?
4歳からおすすめ
・クセがたくさん出てくる
・へりくつこねて言い訳するのが楽しい!
・オチが可愛い!
ポイント①クセがたくさん出てくる
この絵本にはたくさんのクセが出てきます。
ハナをほじるクセ、ツメをかむクセ、びんぼうゆすりするクセ、ごはんをボロボロこぼしちゃうクセ、イスのうえでジタバタしちゃうクセ、ベッドのうえでビョンビョンしちゃうクセ・・・
子どももどれか一つは当てはまって「あー分かる分かる!」って共感できるんじゃないでしょうか。
子どもが共感しやすいところがおすすめです!
ポイント②へりくつこねて言い訳するのが楽しい!
男の子はハナをほじるクセをお母さんにいつも怒られています。
りゆうは、
「おぎょうぎが わるいから」だって。
そこで男の子はこう考えました。
ぼくも なにか りゆうが ほしい。
ちゃんとした りゆうが あれば、
ハナを ほじっても
いいんじゃないだろうか。
目のつけどころがいいですね(笑)
というわけで、おとこのこはこんな理由をつけました。
ぼくの ハナの おくには
スイッチが ついていて、
このスイッチを たくさん おすと、
あたまから 「ウキウキビーム」が
でるんだ。
このビームは、みんなを たのしい
きもちに することが できるんだよ。
周りの人を幸せにするため、という正義感も感じられるいい理由ですね(笑)
こんな風になんだーかんだー理由をつけていくところが、ユーモアがあって楽しいポイントです!
ポイント③オチが可愛い!
最後、男の子はこう言います。
でもさ、おとなだって
「ついやっちゃうこと」って
あるでしょう?
確かに、 ある ・・・(笑)
それに理由をつけるお母さんが面白くて可愛いんです!
最後まで楽しく読んでくださいね。
ヨシタケシンスケさんが公式に読み聞かせてくれている動画がありました!
最後まで聞けますので、ぜひご覧下さい。
ふまんがあります(おすすめの対象年齢・4歳~)
作・絵 | ヨシタケシンスケ |
出版社 | PHP研究所 |
出版年 | 2015年 |
4歳からおすすめ
・不満げな顔がかわいい!
・パパとの激しい攻防
・オチがほっこり(笑)
ポイント①不満げな顔がかわいい!
パパ!!
わたしは ふまんが あります!
寝転んで本を読んでいるパパのところに、女の子が”バーン”とドアを開けてこう言いました。
そう、この絵本は女の子の大人へ不満がつまった絵本になっています(笑)
大人への不満がまぁ出てくる出てくる。
もう止まりません(笑)
女の子の不満な顔がとっても可愛いので、ぜひ注目して見てくださいね。
ポイント②パパとの激しい攻防
そこからは不満を言う女の子と、理由をつけるパパとの激しい攻防が始まります(笑)
女の子が、
どうして おとなは よるおそくまで
おきているのに、こどもだけ
はやく ねなくちゃいけないの?
と不満を言うと、パパは
じつは、つぎの クリスマスのために、
さんたさんから たのまれた
ちょうさいんが、
「よる はやく ねるこか どうか」を、
なんかいも しらべにくるんだよ。
と言います。
・・・・・
・・・ホント?
と疑う女の子。
うん。
ヒミツだけどネ。
と真面目に応えるパパ。
女の子とパパが真面目に言い合っているところがなんとも言えず可愛いですよ。
ポイント③オチがほっこり(笑)
この戦いは攻守が入れ替わりながら続きます。
でもさ。
こどもだって ズルいこと あるよね。
女の子が言った理由は、お父さんを思わず赤面させてしまいました(笑)
愛ある掛け合いを楽しんでくださいね!
まとめ
今回は【4~5歳から楽しめる!ヨシタケシンスケの絵本5冊③】をテーマに絵本を5冊紹介しました。
気になる絵本はありましたか?
どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。
紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら
ヨシタケシンスケさんの他の絵本について紹介している記事はこちら
当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。
どれもオススメの絵本ですのでぜひ読んでみてください。
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