みなさんは【ヨシタケシンスケ】を知っていますか？
スケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたって作品を発表している絵本作家・イラストレーターさんです。
絵本も多数出版しているのですが、とても面白くて、子ども達だけでなく大人にも人気があります。
ユーモアがあって、ちょっと哲学的で、イラストがとっても可愛いんです！
今回は【3～5歳から楽しめる！ヨシタケシンスケの絵本5冊①】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が絵本を5冊ご紹介します。
ヨシタケシンスケさんの絵本の中には少し難しいのもありますが、今回は3～5歳から楽しめる絵本を選びました。
ヨシタケシンスケさんにしか表現できない世界をぜひ味わってみてくださいね。
【3～5歳から楽しめる！ヨシタケシンスケの絵本5冊②】や【4、5歳から楽しめる！ヨシタケシンスケの絵本5冊③】では今回紹介していない絵本も紹介していますので、良かったらご覧下さい。
ヨシタケシンスケのプロフィール
1973年、神奈川県生まれ。
MOE絵本屋さん大賞、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞など、多数受賞歴があります。
2児のお父さんでもあります。
こちらは、長野朝日放送が『長野県上田市で開催中の企画展「ヨシタケシンスケ展かもしれない」の見どころをインタビュー』したものです。
※こちらの企画展は2024年5月12日(日)まで行われていました。
インタビューではヨシタケシンスケさんのお人柄や絵本作りで大事にされていることを知ることができます。
7分ほどの動画ですので、お時間ある方はご覧下さい。
3～５歳から楽しめる！ヨシタケシンスケの絵本５冊①
もうぬげない (おすすめの対象年齢・4歳～)
| 作 | ヨシタケシンスケ |
| 出版社 | ブロンズ新社 |
| 出版年 | 2015年 |
哀愁がいいんです！
4歳からおすすめ
・前向きなところがいい！
・絵だけでもう笑える
・最後まで面白い！
ポイント①前向きなところがいい！
絵本はこんな風に始まります。
ぼくのふくが ひっかかって
ぬげなくなって、もう どのくらい
たったのかしら。
なんと上着が頭にひっかっかってぬげなくなっちゃったんです。
まさかこんなことになってしまうとは･･･。
そうこうしているうちに”ぼく”はこんな風に考えます。
そうだよ！ ふくが ぬげないんだったら、
ぬがなきゃいいんだ！
かんたんなことじゃないか！
えええええ！
まさかの前向きになってしまうところが面白いです（笑）
ポイント②絵だけでもう笑える
服が顔の方まで裏返ってしまって”ぼく”の顔は見えません。
でもおっぱいとおへそが顔のように見えるので大丈夫です（何が？笑）
”ぬげない”姿がゆるいキャラクターになっちゃうのがすごいところ！
見てるだけで楽しくなっちゃうゆるい絵です。
何度も見て楽しんでくださいね！
ポイント③最後まで面白い！
このお話、オチがとってもいいんです！
哀愁に始まり哀愁に終わるというか･･･（笑）
間違いない面白さなので、ぜひお子さんと一緒に楽しんでくださいね！
こねてのばして (おすすめの対象年齢・3歳～)
| 作 | ヨシタケシンスケ |
| 出版社 | ブロンズ新社 |
| 出版年 | 2017年 |
3歳からおすすめ
・こねてのばします！
・可愛い絵と短い文で、3歳にもおすすめ
・こねているものは一体･･･
ポイント①こねてのばします！
何を、とは言えません。書かれていないので（笑）
でも、絵本の中でたっっぷりこねてのばします！
のびたりおおきくなったりはずんだりはじけたりする何かを！
とにかくしっかりこねてのばします。
そんな様子はこちらのプロモーションビデオでも見られますので、のぞいてみてくださいね。
ポイント②可愛い絵と短い文で、3歳にもおすすめ！
もうおわかりだと思いますが、ゆるい絵がとってもかわいいです！
どの場面も切り取ってグッズにして身近においておきたくなるくらい。
短い絵本なので小さい子にも十分楽しんでもらえると思いますよ。
読み聞かせ初心者の方にもおすすめです。
ポイント③こねてのばしているものは一体･･･
ほのぼのとした優しい世界観かと思えば、
え？
となるような不思議さも。
スパイスが効いたゆるくて不思議な世界を、大人も楽しんでくださいね！
ねぐせのしくみ (おすすめの対象年齢・4歳～)
| 作 | ヨシタケシンスケ |
| 出版社 | ブロンズ新社 |
| 出版年 | 2020年 |
4歳からおすすめ
・え！こんなことが！！？な、展開が面白い
・説明がなくってもわかる！
・日常にリンクしているのが、楽しいような、怖いような･･･
ポイント①え！こんなことが！？な、展開が面白い
一人で寝ている子がいます。
すると窓から不思議な生きものが、
ぴょこ ぴょこ ぴょこ
そ～～～～～～
オーライオーライ！
と眠っている女の子をそのまま窓の外へ連れ出します。
寝ている間にあんなことやこんなことが！！？
予想外の展開を楽しんでくださいね！
こちらは「ねぐせのしくみ」のプロモーション動画です。
これが冒頭ですよ！
ポイント②説明がなくっても分かる！
なんの説明もないんですけど、なんかすごいことをされていることは分かります！
不思議な生きもののやりたいこともちゃんと伝わります。
ああ、こうしたいんだな！っていう思いが（笑）
とっても不思議な世界ですが、ちゃんと分かって笑えるところがおすすめです！
ポイント③日常にリンクしているのが楽しいような怖いような･･･
これは寝ている間に起きたあれこれです。
ねぐせの秘密も明らかに･･･！？
私たちの日常にもリンクしているのが楽しいような、怖いような･･･
ヨシタケシンスケさんのスパイスをここでも感じられますよ。
このあとどうしちゃおう (おすすめの対象年齢・5歳～)
| 作 | ヨシタケシンスケ |
| 出版社 | ブロンズ新社 |
| 出版年 | 2016年 |
今について考えさせてくれる絵本です
5歳からおすすめ
・楽しくもあり･･･
・切なくもあり･･･
・考えさせられる絵本
ポイント①楽しくもあり･･･
このあいだ おじいちゃんが しんじゃった
絵本はこんな風に始まります。
おじいちゃんの部屋をみんなで掃除していたら、こんなノートが出てきました。
「このあと どうしちゃおう」と
かかれた ノートには おじいちゃんの
えと もじで
「じぶんが しょうらい しんだら
どうなりたいか どうしてほしいか」が
いっぱい かいてあった。
たとえば･･･
こうしておじいちゃんが天国へ行ったらやりたいこと、みんなにしてほしいことがたくさん紹介されます。
おじいちゃんの想像は楽しいことばかり。
天国って結構いいねって思わせてくれて、楽しくなってきます。
ポイント②切なくもあり･･･
”ぼく”はおじいちゃんが、死ぬのが楽しみだったんじゃないかと考えます。
でもこんな風にも思いました。
おじいちゃんは もしかしたら
ほんとは すごく さみしくて
すごく しぬのが
こわかったのかもしれない。
だから このノートを
かいたんじゃないだろうか。
たのしいことを たくさん かんがえて
しぬのが こわくなくなるように。
おじいちゃんの本音はもう知ることができません。
楽しみでもあり、怖くもあったのかもしれません。
気持ちを想像すると切なくなります。
ポイント③考えさせられる絵本
でも もし てんごくがあって
おじいちゃんの そうぞうどおりだとしたら
ちょっと あんしんする。
おじいちゃんの ノートの おかげだ。
”ぼく”はおじいちゃんのノートに感謝して、自分なら？と考え始めました。
今を生きる私たちには、過去はかえられないし、未来に何が起こるかも分かりません。
できることは”今”のことだけ。
『今できることは何？』
そんなことを考えさせられる絵本です。
それしかないわけないでしょう (おすすめの対象年齢・5歳～)
| 作 | ヨシタケシンスケ |
| 出版社 | 白泉社 |
| 出版年 | 2018年 |
未来はそんなわるくないよ♪
5歳からおすすめ
・発想がとっても楽しい！
・悪い方にばっかり考えなくってもいいんじゃない！？
・オチがいい！
ポイント①発想がとっても楽しい！
お兄ちゃんから未来が大変だと言われて怯える女の子。
おばあちゃんに言ったら、
だ―――――いじょうぶよ！
とおばあちゃんは元気に笑い飛ばしてくれました。
そして女の子はた―――くさんの未来を想像します。
それはもうとっても楽しい未来を！
こちらは絵本について紹介している動画なので良かったらご覧下さいね。
女の子の声がとっても可愛いですよ。
ポイント②悪い方にばっかり考えなくてもいいんじゃない！？
おばあちゃんはこんな風に話します。
おとなは すぐに
「みらいは きっと こうなる」とか
「だから こうするしかない」とか
いうの。
でも、たいてい あたらないのよ。
私もすぐネガティブに考えて悲観的になる方です。
おばあちゃんのこの言葉はまるで自分に言ってもらっているようでした。
女の子の楽しい想像は元気をくれました。
道はひとつじゃないんだよ！
それしかないわけないでしょう！？
そんな風に背中を押してもらえた気がします。
ポイント③オチがいい！
この絵本もオチがとってもいいです！
まぁ、結局は･･･っていう（笑）
読後感もよくて、最後まで楽しい絵本です。
ぜひ親子で楽しんでくださいね。
まとめ
今回は【3～5歳から楽しめる！ヨシタケシンスケの絵本5冊①】をテーマに絵本を5冊紹介しました。
気になる絵本はありましたか？
どれか１冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。
紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら
ヨシタケシンスケさんの他の絵本についての記事はこちら
当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。
どれもおすすめの絵本ですのでぜひ読んでみてください。
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