ちょうちょうやてんとう虫が飛んで、さくらや菜の花、たんぽぽの花が咲く頃。
3月、4月は春を身近に感じられますね。
本記事では【保育士おすすめ!春に読み聞かせたいおすすめの絵本】をテーマにして、司書資格を持つ保育士、弓子が、今子どもに読み聞かせたい絵本を厳選して5冊選びました。
読み聞かせの参考にしてみてくださいね。
保育士おすすめ!春に読み聞かせたいおすすめの絵本5選
つかまえた!(オススメの対象年齢・2歳~)
作 | 鈴木まもる |
出版社 | 講談社 |
出版年 | 2014年 |
![](https://yumiko-ehon.com/wp-content/uploads/2023/07/無題7590_20230715192629.png)
最高に可愛い絵本です!
ポイント①どんどんつかまえてくよ!
この絵本はどんどんつかまえていく絵本です。
男の子がふーっと吹いた綿毛を、
つかまえた!
てんとうむしが たんぽぽのわたげを つかまえた
ぽっ
と、てんとうむしがつかまえます。
そんなてんとうむしを、
つかまえた!
たんぽぽのわたげを つかまえた てんとうむしを
とかげが つかまえた
ぺと
と、とかげがつかまえます。
どんどん捕まえていく繰り返しが、小さい子にも楽しい絵本です!
ポイント②楽しく変わっていくところがいい!
綿毛→てんとう虫→とかげ→ねこ….というように、出てくる生きものは大きくなっていきます。
どんどんどんどん大きくなっていくところが盛り上がりますよ!
「つかまえた!」って言って抱きつく顔も、
「つかまっちゃった!」っていう顔も、
とっても可愛いですよー!!(きゅん!)
つかまえた時の音もいいんです!
ふにゅん
こりゃー
ぼよよーん
とか(笑)
可愛いですね。
ポイント③オチがいい!!
最後に登場するのはあの人です。
そう、小さい子にとっても身近なあの人!
最後まで元気に明るく終わってくれる絵本です。
ぜひ親子で読み聞かせを楽しんでくださいね!
ふうとはなとたんぽぽ(オススメの対象年齢・3歳~)
作 | いわむらかずお |
出版社 | 童心社 |
出版年 | 2011年 |
![](https://yumiko-ehon.com/wp-content/uploads/2023/07/無題7590_20230715192629.png)
命をうんで、命をはこぶ
ポイント①自然との出会い
お話はこんな風にはじまります。
「のはらで あそんでくる」
ふうと はなが いいました。
「きをつけて、いっておいで。
だれかが きたら、
くさの かげで、じっとしてるんだよ」
おかあさんが いいました。
というわけでふうとはなは野原へかけだします。
そして、たんぽぽやてんとう虫、べにしじみやみつばちに会いました。
ふうとはなはこれらの自然との出会いは初めてでした。
驚いたり興味津々で見たりするふうとはな。
子どもにとって自然は驚きと新鮮に満ちていることを、改めて感じさせてもらえます。
ポイント②たんぽぽ ぽぽぽ 歌います!
ふうとはなは虫たちから
「はなは たねを みのらせ、
あたらしい いのちを うむんだよ」
そして、
「かぜが、たねを はこんでいくんだ」
ということを教えてもらいました。
「たんぽぽ ぽぽぽ、ぽ ぽ ぽ、ぽ ぽ ぽ」
ふうと、はなと、
てんとうむしと、べにしじみと、
みつばちの うたが、
たんぽぽのはらに ひろがりました。
新しい命をうんで、命をはこぶ。
「たんぽぽ ぽぽぽ」は、そんな喜びの歌なのかもしれません。
ポイント③ふうとはなの名前の由来がわかる
そして、もうおわかりですよね。
ふうは、風、はなは、花が名前の由来になっていました。
命が巡っていることを感じられる、春の自然がいっぱいの絵本です。
花まつりにいきたい(オススメの対象年齢・3歳~)
文 | あまんきみこ |
絵 | 羽尻利門 |
出版社 | 本願寺出版社 |
出版年 | 2017年 |
![](https://yumiko-ehon.com/wp-content/uploads/2023/07/無題7590_20230715192629.png)
日本の原風景!桜がきれい!
ポイント①日本を感じる桜がきれい!
この絵本を読んで桜の美しさをとても感じました。
川と桜
青空と桜
古民家と桜。
子どもと桜
春と桜吹雪
さぎと桜吹雪・・・
古くから当たり前のようにある桜の木。
美しさと力強さ、儚さを絵から感じることができます。
印象に残る美しい桜の絵本です。
ポイント②桜の木の声が聞こえる
この絵本はこんな風に始まります。
ある日、さくらの木が、
ぽつんと ひとりごとを いいました。
「もうすぐ 花まつりだけど、
ぼくの花は いかれないなあ。
まいとし、つれてってもらったけど」
花まつりというのは「おしゃか様の誕生日を祝う仏教の行事」です。
家の人たちが遠い町へ引っ越してしまったので、残念ながら桜の花は花まつりに飾ってもらえなさそうでした。
そこで桜の木は、花まつりに行く人たちに声をかけました。
「ぼくの花も、つれてって」
さくらの木は、たのんでみました。
「つれてって、つれてって」
でも、さくらの木の こえは、
だれにも きこえません。
![](https://yumiko-ehon.com/wp-content/uploads/2024/02/無題7606_20230715192540.png)
みんな気づかずに通り過ぎてしまいます。
そんな中、一人の男の子が立ち止まりました。
「きこえるよ。きみのこえ」
さくらの木は うれしくて、どぎまぎしました。
そこで、いっしょうけんめい いいました。
「花まつりにいきたいんだ。
ぼくの花も、つれてって」
「いいとも」
でも男の子は小さすぎて、高い桜の木の枝を手折ることができませんでした。
でも、男の子は優しく言います。
「花まつりが はじまるとき、きっとよぶからね」
さくらの木は花まつりに行くことができたのか?
言葉もお話も優しく、絵の美しさもあいまって印象的な春の絵本です。
ポイント③晴れ渡る日の桜吹雪
最後のシーンがとても素敵なんです。
花びらは、大きな ももいろの 川になって、
はるの 空を、
しずかに ながれていきます。
ここからは満開の桜吹雪です。
青空と桜吹雪と花まつりの賑やかさでほっこりしますよ。
花まつりの日のお話ですが、仏教色が強いわけではありません。
春の絵本としてオススメです。
はるがきた(オススメの対象年齢・3歳~)
文 | ジーン・ジオン |
絵 | マーガレット・ブロイ・グレアム |
訳 | こみやゆう |
出版社 | 主婦の友社 |
出版年 | 2011年 |
![](https://yumiko-ehon.com/wp-content/uploads/2023/07/無題7590_20230715192629.png)
爽やかな春を感じられます!
ポイント①黄色、緑、青が爽やか!
鮮やかで色合いで爽やかな春を感じられる絵本です。
菜の花やたんぽぽのような黄色をメインに、青空のような青、そして新緑のような黄緑色がメインカラーとして使われています。
最初、町の色は灰色でした。
それが春が近づくにつれて色を帯びていきます。
冬から春に。
季節の移り変わりを感じられますね。
・・・まぁ、子どもの無邪気な一言でフライングしちゃうんですけどね(笑)
ポイント②どうして春をまってなきゃいけないの?
というわけで春が来ないといって、暗くて沈んだ気持ちだった人々に男の子が言います。
「ねえ! どうして はるを まってなきゃ いけないの?
まってなんか いないでさ、ぼくたちで まちを はるに しようよ!」
男の子が提案した方法は、【まちじゅうに絵を描くこと!】
大きなビル一面にヒナギクを描いたり、
パン屋さんの壁に黄色いチューリップが並ばせたり。
黒いガスタンクを大きなきのこに変えたり、
電車を車両ごとに違った色にしたり・!
灰色の町がカラフルな春色に変わっていくのがとっても素敵です!
ポイント③春の嵐!
その晩、雨が激しく降り続きました。
みんなで描いた街中の絵はきれいさっぱり流されてしまいます。
その後どうなったか?
それは絵本を読んでみてくださいね。
春の初めにぴったりの絵本です!
たんぽぽ(オススメの対象年齢・4歳~)
文・絵 | 荒井真紀 |
出版社 | 金の星社 |
出版年 | 2015年 |
![](https://yumiko-ehon.com/wp-content/uploads/2023/07/無題7590_20230715192629.png)
たんぽぽの秘密がよく分かります!
ポイント①柔らかくて緻密なイラスト
たんぽぽの絵本はたくさんありますが、この絵本の絵は一番やわらかくあたたかみがあると思います。
そしてとても緻密です!
200個の種が飛び立っていく場面。
柔らかそうな綿毛がずらっと並んでいる場面は圧巻ですよ!
ポイント②絵本の縦も上手に使っている
ひろがった はは、たいようの ひかりを うけて
ようぶんを つくります。
そして、ふかく のびた ねに、 ようぶんを たくわえていきます。
この場面では絵本を縦方向に使って、深く伸びた根っこをたっぷり見せてくれます。
そしていよいよ花が咲いた場面!
あざやかな きいろい はなが さきました。
こちらも絵本を縦方向にして、見事はタンポポの花を大きく高く見せてくれます。
変化があって飽きずに見ることができますよ。
ポイント③たんぽぽのわたげの秘密が明らかに!
子どもとお散歩してても思うのですが、たんぽぽの綿毛は本当に人気です。
みんなふーって飛ばしたがります(笑)
その綿毛がどうやってできるのか。
たんぽぽの秘密が丁寧に緻密に描かれていてよく分かる絵本です。
イラストの柔らかさも春にぴったり!
5歳児より小さい年齢でも、リアルな絵に惹かれること間違いなしです!
まとめ
今回は【保育士おすすめ!春に読み聞かせたいおすすめの絵本】をテーマに5冊紹介しました。
気になる絵本はありましたか?
どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。
当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。
どれもオススメの絵本ですのでぜひ読んでみてください。
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