保育士おすすめ!父の日に読みたい絵本7選

絵本

もうすぐ父の日です。

父の日は毎年6月の第3日曜日で、2025年は6月15日(日)が父の日です。

今回は【保育士おすすめ!父の日に読みたい絵本】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が子どもに読み聞かせたい絵本を7冊選びました。

父の日ですが、お母さんやおじいちゃんおばあちゃん、先生など、誰が読んでもすてきな絵本ばかりです。

読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

保育士おすすめ!父の日に読みたい絵本7選

1歳からおすすめ

おとうさん あそぼう

わたなべ しげお
おおとも やすお
出版社福音館書店
出版年1986年

お父さんと遊ぼう!

1歳からおすすめ
・遊びがいっぱい!
・シンプルな絵がいい
・読んだ後はぜひ遊んで

ポイント①遊びがいっぱい!

この絵本は、くまくんがおとうさんぐまといっぱい遊ぶ絵本です。

例えば、

 おとうさんの あしのうえに

 ぼくが のって、

 えっちら おっちら。

とか

 たかい たかい!

とか

 そうら、こんどは かたぐるま!

とか!

子どもはまるで自分がやってもらっているような気持ちになってわくわくしながら聞いてくれると思います!

ポイント②シンプルな絵がいい

白い背景に、くまくんとおとうさんぐま、そして文字だけというシンプルな絵本です。

シンプルな絵が小さい子にも分かりやすいですね。

いろえんぴつで描いた線にあたたかみも感じます。

ポイント③読んだ後はぜひ遊んで

読み終えた後はぜひ絵本に載っている遊びをやってみてほしいです!

お父さんがやってくれたらきっとダイナミックな遊びになりますよ。

子どもが大きくなってしまうとこういうふれあい遊びも出来なくなってしまいますから、もう十分!と思えるくらい、この時期の遊びを楽しむことをおすすめします。

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2歳からおすすめ

ゴリラのおとうちゃん

三浦太郎
出版社こぐま社
出版年2015年

ゴリラ親子の楽しい遊び!

2歳からおすすめ
・おとうちゃんと子どもが楽しそう!
・関西弁が軽やかでいい
・ダイナミックな遊びがいい!

ポイント①おとうちゃんと子どもが楽しそう!

ゴリラのおとうちゃんのこんな言葉からお話ははじまります。

 ええてんきやなあ

するとゴリラの子どもがやってきて、

 なあ おとうちゃん

 あそんで~や

と言いました。

 なんや またかいな

 しゃ~ないな

 いっかいだけやで

というわけで、ゴリラのおとうちゃんは子どもとまた遊ぶことになりました。

もちろん1回で終わるわけがないですよね?(笑)

おとうちゃんと子どもの遊びが見られるのが楽しいですよ!

ポイント②関西弁が軽やかでいい

関西弁でのやりとりが軽やかでいいです。

こんな場面もあるんですよ。

 たかい たかい

 ”おとうちゃんつうてんかく”

すると子どもはこう言います。

 なあ おとうちゃん

 それやったら

 ”スカイツリー” ちゃう

おとうちゃんはこう言います。

 おとうちゃんまだ スカイツリー

 いったこと あらへんし

大阪~と思いました(笑)

親子の軽快な会話にほっこりします。

ポイント③ダイナミックな遊びがいい!

  • ”おとうちゃんすべりたい”
  • ”おとうちゃんひこうき”

この辺りはまだおとなしい遊びですが、

  • ”おとうちゃんたこやき”
  • ”おとうちゃんブランコ”

この辺りはかなりダイナミック!

楽しそうなネーミング通り、ゴリラの子どももとっても楽しそうです!

こんな遊びができるのは、子どもが小さい頃ならではですよね。

ぜひ絵本を読んだ後にふれあい遊びも楽しんでください!

黒と鮮やかな黄緑色の配色が印象的な、とっても爽やかな絵本です。

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3歳からおすすめ

かばさん

やべみつのり
出版社こぐま社
出版年2001年

かばさんのあそび!

3歳からおすすめ
・実体験と繋がっていていい
・お父さんが迫力ある!
・最後がいい

ポイント①実体験と繋がっていていい

 あるひ みつこと おとうさんは、

 でんしゃに のって、

 かばを みに いきました。

 「かばさん いたいた。

  かばさん ねてるね」

 「おとうさんみたい」

おとうさんみたいなかばをよく観察した”みつこ”。

観察しすぎたのか、

 かえりの でんしゃの なか

 みんなの かおが

 かばに みえました

にはちょっと笑ってしまいました(笑)

家に帰宅すると、みつこは動物園でのこの経験を早速遊びに取り入れました。

実体験と繋がっているところがいいですね。

ポイント②お父さんが迫力ある!

家に帰ってからはかばさんの遊びが始まります。

おとうさんはそんなみつこに付き合ってかばさんに!

お父さんが大きな口をあけるところは、本物のかばさんんに負けないくらいの迫力があるので、ぜひ楽しく読み聞かせてあげてくださいね。

ポイント③最後がいい

ほっとする最後は、たくさん遊んだ後のクールダウンにぴったりです。

優しい色合いと、優しい絵。

ぜひ読んで癒やされてくださいね。

そして、ぜひかばさんの遊びをお家でもやってみてくださいね!

4歳からおすすめ

おとうさんとさんぽ

文・絵にしかわおさむ
出版社教育画劇
出版年1989年

2人の関係がいいです

4歳からおすすめ
・お父さんが頼もしい
・子どもとの距離感がいい
・”ぼく”もいい!

ポイント①お父さんが頼もしい

ぼくはお父さんと一緒に散歩にでかけました。

でもこの散歩、ただの散歩ではありません。

おおきな犬やくま、いたずらなスカンクなどが登場するんです!

でもこのお父さんは動じません。

ぼくを守りながらしっかり前へと進んでいく様子が、とって頼もしく描かれていますよ。

ポイント②子どもとの距離感がいい

 「おとうさん、ぼくと

  さんぽ たのしい?」

 「たのしいよ、きょうは もりの 

  むこうまで いってみよう」

二人はしっかり手をつないで森の向こうへと歩いて行きます。

大きな犬を追い払うと、ぼくはお父さんに言いました。

 「おとうさん、いぬ

  こわくなかった?」

 「ううん、ちっとも」

 「ぼくも!」

ぼくは、本当は怖がっていたんですけどね。

いたずらなスカンクがうさぎにおならをした時には、

 「おとうさん、うさぎ

  かわいそうだね」

 「うん、そうだね。

  あの いたずらぼうず

  ふたりで こらって!

  しかってみようか?」

2人に叱られたスカンクは泣いてしまいます。

するとお父さんは、

 「もう なかなくても いいよ。

  これから あまり

  いたずらしちゃ だめ」

 おとうさんが いいました。

 「もう こわがらなくても いいよ」

 ぼくも いいました。

お父さんに右にならえのぼく。

お父さんが好きだから、同じように振る舞うんですね。

二人の距離感がとても近くて、信頼関係が見られるところがおすすめです。

ポイント③”ぼく”もいい!

そんなぼくにはいいところがたくさんあります。

そしてやっぱりお父さんの息子で頼りにもなるんです!

くまが通せんぼしてきた時に、ぼくがとった行動とは?

続きはぜひ読んでみてくださいね。

やさしい表情のシンプルな絵も見やすくて素敵です!

ほのぼのとした中にも親子の絆が感じられる絵本です。

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とうちゃんなんかべーだ!

伊藤秀男
出版社ポプラ社
出版年2008年

衝撃の展開が待ってます!

4歳からおすすめ
・ツッコミどころ満載
・予想外の展開
・生き生きとした絵

ポイント①ツッコミどころ満載

 とうちゃんなんか べーだ!

男の子がお父さんに向かって思い切りべーっとしているところからお話は始まります。

男の子が怒っている理由は・・・

 だって、

 いっぱい あそぶって

 いったじゃないか。

それに対してお父さんはこう言います。

 きょうは、

 あさから いっぱい

 あそんだじゃないか。

お父さん、きっとそんなに遊ばなかったんだろうなぁ・・・

そう思いますよね?

ところがこのお父さん120%の力で遊んでくれていたんです!

竹やぶへ行って竹をとったり、弓と刀を作って那須与一ごっこをしたり、宝探しをしたり、公園の池まで自転車競争をしたり、おたまじゃくしをとったりブルーギルを釣ったり・・・

庭に大きな穴を掘って池を作っておたまじゃくしたちをはなしてやったり、夏に捕まえたくわがたを標本に入れたり、色々な生きものを瓶に入れて戸棚に並べたり図鑑で名前を調べたり・・・!

いやいやいやしっかり遊んでくれてますよ!!?

ツッコミどころありすぎな”べー”に、思わず笑ってしまいました(笑)

ポイント②予想外の展開

 ああ くたびれた。

 もう へとへとで しにそう。

それはそうですよね・・・

そんなお父さんに男の子はこう言います。

 とうちゃん、100になっても

 しんでは だめだよ。

 げんきを だして あそぼうよ。

まだ遊ぶ気満々!!?

 だめ だめ。

 きょうは おしまい、おしまい。

駄々をこねる男の子に待っていたこのあとの衝撃の展開とは・・・!?

きっと驚くんじゃないかとおもいます(笑)

ぜひ読んでみてくださいね。

ポイント③生き生きとした絵がいい

伊藤秀男さんの絵は画面が足りないくらいに広がって感情がむき出しに感じられます。

生き生きとした姿がとてもいいです。

とうちゃんんがこんなに全力で遊んでくれたのは、もしかしたらとうちゃん自身がやりたいことだったからかもしれませんね。

遊んであげていたようで、遊んでもらっていたのかもしれない・・・

そう思うと二人の関係と、全力で遊びきった1日が微笑ましく感じられます。

衝撃のラストを含めて(笑)とても印象的な絵本です。

伊藤秀男のおすすめの絵本

↑こちらの絵本を紹介している記事

5歳からおすすめ

ねえとうさん

佐野洋子
出版社小学館
出版年2001年

人間力が大切なのかも

5歳からおすすめ
・くまのお父さんがいい!
・考えさせられる
・くまの子がかわいい

ポイント①くまのお父さんがいい!

久しぶりに帰ってきたくまのお父さん。

喜ぶくまの子どもが、

 「ねえ とうさん、さんぽに ゆこう」

くまの子がそう言うと、

 「よしよし」

そう言って2匹は散歩へ出かけました。

 「ねえ とうさん、

  てを つないでも いい?」

くまの子が言うと、

 「よしよし」

久しぶりに帰ってきたからでしょうか。

お父さんはくまの子のお願いに何でも「よしよし」と答えてくれます。

お父さんは、橋が流されていると、大きな木をおって川に橋をわたすこともしました。

頼もしいお父さんの姿が描かれていると思います。

ポイント②考えさせられる

そんな父さんを見て、男の子は感動します。

 「ねえ とうさん、ぼく、

  とうさんの子どもでうれしいよ。

  すごく とうさんらしいもの」

 くまの子は とうさんを みあげて、

 いいました。

 「おれは ただ、くまらしいだけさ。

  くまだからね」

 とうさんは、しずかに いいました。

これを人間に置き換えると、

「おれは ただ、人間らしいだけさ。

 人間だからね」

になるでしょうか。

最近は「男らしい」「女らしい」というような、性を決めつける言葉を使わなくなってきています。

男とかお父さんとか、女とかお母さんとか関係のない、一人の人としての人間力が問われる時代になったのかもしれない。

そんなことを考えさせられる場面でした。

ポイント③くまの子がかわいい

まだまだ父さんには及ばないと知ったくまの子。

前はホットケーキをお父さんと同じ6枚食べたがっていましたが、

 「ぼくね、とうさんに なってから

  6まいに するの」

と3枚にしました。

でもそうやって大人になったかと思えば・・・

 「でも、バターはたっぷりね。

  ぼく、くまらしく ならなくっちゃ

  いけないんだ」

と、まだまだ子どものくまの子です。

そんな様子が可愛らしくてほっこりしますよ。

表情豊かなくまたちに注目して読んでくださいね。

佐藤洋子のおすすめの絵本

小学生からおすすめ

とうさんはタツノオトシゴ(低学年~)

エリック・カール
佐野洋子
出版社偕成社
出版年2006年

タツノオトシゴの子育て

小学生低学年からおすすめ
・タツノオトシゴの産卵と出産
・透明シートのしかけがいい
・最後の一言にぐっとくる

ポイント①タツノオトシゴの産卵と出産

タツノオトシゴがどうやって産卵・出産するか知っていますか?

こんな風にするんです。

タツノオトシゴはメスが卵を産み、それをオスの腹部にある「育児嚢」に移します。オスは育児嚢内で卵を保護し、受精させ、数週間後に孵化した子(稚魚)を放出します。この間、オスが「出産」を担うのが特徴です。

この絵本はとうさんのタツノオトシゴがお腹で卵を守りながら稚魚(子ども達)を「出産」するまでの様子を描いています。

 「がんばって、ぼくらの

  たまごを まもるからね。

  やくそくするよ。」

頑張るお父さんの姿が描かれていていいですね。

ポイント②透明シートのしかけがいい

お父さんは海の中で色々な魚に出会いました。

気づいた魚ももいるし、気づかないで通り過ぎた魚もいます。

気がつかなかったのは隠れていた(擬態していた)からです。

そこで登場するのが透明シートです!

例えば、海藻が描かれた透明シートをめくると、海藻そっくりのヘラヤガラが隠れていました。

珊瑚の透明シートにはミノカサゴが隠れていました。

色がとても綺麗で、しかけが楽しくて、子ども達もきっと何度もページをめくりたくなると思います!

ポイント③最後の一言にぐっとくる

そしていよいよ出産・・・!

子ども達は無事海へ出て泳いでいきました。

すると一匹の赤ちゃんが戻ってきてまたとうさんタツノオトシゴのお腹のポケットに入ろうとしたんです。

そんな時、とうさんタツノオトシゴが言った一言にはぐっときました。

ぜひ読んでみてくださいね!

エリック・カールのおすすめの絵本

↑こちらの絵本を紹介している記事

↑こちらの絵本を紹介している記事

まとめ

今回は【保育士おすすめ!父の日に読みたい絵本】をテーマに7冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

①おとうさんあそぼう

②ゴリラのおとうちゃん

③かばさん

④おとうさんとさんぽ

⑤とうちゃんなんかべーだ!

⑥ねえとうさん

⑦とうさんはタツノオトシゴ

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもおすすめの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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