梅雨時期に!保育士おすすめの雨がふる絵本7選

絵本

もうすぐ6月。

梅雨の季節ですね。

今回は【梅雨時期に!保育士おすすめの雨がふる絵本7選】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が雨が降る日や梅雨時期に読み聞かせたい絵本を選びました。

雨の日に楽しめる絵本がそろっています。

読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

梅雨時期に!保育士おすすめの雨がふる絵本7選

あめぽぽぽ(オススメの対象年齢・2歳~)

ひがしなおこ
きうちたつろう
出版社くもん出版
出版年2009年

雨が感覚的に楽しめます!

ポイント①雨がふる様子がいい

この絵本では雨がふってくる様子がリアルに描かれています。

こんな風にふってくるよね、と思わず見入ってしまう素敵な絵。

雨粒に顔が描かれているのも子どもが注目するポイントです。

雨粒が光を反射してカラフルに光ったり、水たまりがまるで鏡みたいに光ったりしているのもキレイです。

子どもが初めて雨を見るように、雨を新鮮な気持ちで見ることができますよ。

ポイント②音がいい

お話はこんな風に始まります。

 ぴと ぴと ぽとん

 あ あめ ふってきた

 ぴと ぴと ぴと ぴと

”ぴと”という音の響きがいいですね。

 ぽ ぽ ぽ ぽぽぽぽぽ

 かさに あめの あしあと

傘にあたる雨の音も、子どもにとっては面白い音です。

 あるく あるく あるく

 ぴち ぱちゃ ぽちょ

長靴をはいて水たまりを歩く音も、どこか楽しげです。

こんな風に音の響きがいいところが楽しいところ、面白いところがおすすめポイントです。

ポイント③あしあとがいっぱい

傘に落ちてきた雨に、

 かさに あめの あしあと

砂場に落ちてきた雨も、

 おすなばに あめが あしあと つけてるよ

水たまりに落ちてきた雨には、

 みずたまりにも あめが あしあと つけてるね

と言うように、雨をあしあとと表現している場面がたくさんあります。

そのうちに男の子も砂場や水たまりに入って自分の”あしあと”をつけはじめました。

子どもは水たまりがあったら入りたがりますよね(笑)

子ども目線でかかれているところも、子どもが共感して楽しめるポイントです。

雨を感覚的に楽しめる絵本だと思います。

はっぱのおうち(おすすめの対象年齢・2歳~)

征矢清
林明子
出版社福音館書店
出版年1989年

生きものたちと雨宿り

ポイント①身近ないきものがたくさん出てくる

この絵本には身近ないきものがたくさん登場します。

  • かまきり
  • もんしろちょう
  • こがねむし
  • てんとうむし
  • あり

絵の中だけに登場するのは

  • しゃくとりむし
  • かたつむり
  • かえる

です。

子どもはいきものをとてもよく見ます。

「あ!○○だ!」と、きっと発見を楽しんでくれると思いますよ。

ぜひ子どもと一緒に発見を楽しんでくださいね。

ポイント②分かりやすさがいい

この絵本は、お話と絵がとても分かりやすいです。

 さちが にわで あそんでいると、

 ほっぺたに あめが ぽつんと おちてきました。

 「ひゃーっ、つめたい!」

(ページをめくって)

 「でも へいき。さちには かくれる

  おうちが あるんだから」

そう言って雨宿りをしました。

 「ほらね、はっぱの やねは いい やねなの」

そうして雨宿りをしている間に色々ないきものたちがやってきて――――。

いきものが増えるごとに話が進んで行く展開が分かりやすいです。

そして絵の構図が最初から最後まで”さち”を中心にしているところも、見やすくて分かりやすいですね。

2歳ごろから十分楽しめる絵本だと思います。

ポイント③絵がいい!

そしてなんて言っても林明子さんの絵がいいです!

さちの子どもらしい仕草ややわらかい表情、可愛いいきものたち、細かく描かれた草花など見所がたくさんあります。

私は雨が降って変化していくところがいいな、と思いました。

葉っぱについた雨粒が少しずつ増えたり、

くもの巣についた雨粒がシャンデリアみたいにキラキラ光ったり、

水がたまって水たまりができたり・・・

細部までとても丁寧に描かれているので、ぜひお子さんと何度も見て楽しんでくださいね。

かえるのあまがさ(おすすめの対象年齢・3歳~)

与田凖一
那須良輔
出版社童心社
出版年1977年

名作だと思います!

ポイント①なんだか楽しい

この絵本は、”ことりはとってもうたがすき♪”の「小鳥のうた」の歌詞を書かれたことでも有名な、与田凖一さんの創作絵本です。

 おいけの あめふり ぴち ぱた ぽん

 はたけの あめふり ぴち ぱた ぽん

 かえるが おみせを だしたとさ

言葉は全て4・4・5のリズムで書かれています。

リズミカルで楽しい雰囲気ですね。

 おみせに だしたは なんなのさ

 あめふり あめふり ぴち ぱた ぽん

 かえるが あまがさ うったとさ

かえるがあまがさを売ったんですね。

売れるの?と思いきや、はっぱの傘はなかなかの売れゆきでした(笑)

その様子をみていたたにしやどじょうは「面白いね~」「びっくりだね~!」という顔。

ちょっととぼけた感じが楽しくなってくる、魅力いっぱいの絵本です。

ポイント②そこはかとなくゆるい

楽しくなってくるのはこの絵のおかげかもしれません。

描かれているかえる達の目は、どの子も眠いのかやる気がないのか、半目しか開いていません(笑)

そのかえるたちが、かえるなのにあまがさなんてさすから、周りから、

「かえるなのになんであまがさなんてさすの?」

「あーあれはあまがさじゃなくて葉っぱのあまがさだからいいんじゃない?」

みたいなこと言われて(笑)

最後はやる気なさそうなかえるが行列になっていっぱいに・・・・

このちぐはぐさが個人的にすごくつぼでした(笑)

ちょっと渋い絵かもしれませんがとてもいいですので、ぜひ読んでいただきたいです!

ポイント③くせになるかわいさ

お話は短いですが、言葉のリズムと、やる気のないカエルが面白くてくせになるかわいさです。

脱力しちゃう楽しさをぜひ感じてみてくださいね。

表紙と裏表紙にいるたにしとかえる、どじょうとかえるの交流も可愛いので注目してみてください。

モリくんのあめふりぴーまんカー(おすすめの対象年齢・4歳~)

かんべあやこ
出版社くもん出版
出版年2017年

モリくんの車シリーズの絵本です!

ポイント①雨の日だって楽しいよ!

雨が降り続いたある日のことです。

 「あーあ、ちっとも そとで あそべないや」

 こうもりの モリくんが ひとりで あそんでいると、

 かえるくんが やってきました。

 「モリくん、すごい くるまが できたけろ。いってみるけろ」

 「ほんと?!でも・・・・・・、

  つばさが ぬれると とべなくなっちゃうし・・・・・・」

 「それなら だいじょうぶ。あめに つよい くるまだけろ」

というわけでモリくんが行ってみると、そこにあったのはなんとぴーまんカー!!

ぴーまんが苦手なモリくんはちょっとためらいましたが乗ってみることにしました。

かたつむり一家のじゃあじゃあすべりだいを見たり、大きな水たまりに入ってどろんこ遊びをしたり。

雨の日でも外で楽しく遊んでいるところがおすすめです。

ポイント②事件発生!

そんな中、モリくんは転んで翼を打ってしまいました。

 「ぼく もう そらを とべないんだ」

 モリくんは ぽろんと なみだを おとしました。

そうこうしていると、大きな雷と竜巻がぴーまんカーに直撃してしまったのです!

なかなかの衝撃的な展開!!

ぴーまんカーはどうなったのか??

モリ君のけがは??

気になるその後は、ぜひ読んでみてくださいね。

ポイント③やさしい仲間たち

モリくんの仲間達はとてもやさしいです。

雨で一人で遊んでいるモリくんを連れだしてくれて、ぴーまんが苦手なモリ君にハンカチを渡して匂いがしないようにしてくれたり、モリくんのけがが治るよう一生懸命考えてくれたり・・・

みんなモリくんのことを思ってくれています。

仲間との絆にほっこり癒やされますよ。

みんなで作って食べる、という、食育要素もある絵本です。

食育って何?

食育とは、食に関する知識と食を選択する力を身につけて、健全な食生活を実践できる人間を育てること、とされています。

苦手な子も多いピーマンと、雨がテーマになっている絵本。

ピーマンが苦手な子には特にぴったりだと思います!

絵も可愛いところもおすすめです。

かさ(おすすめの対象年齢・4歳~)

作・絵太田大八
出版社文研出版 
出版年1975年

弓子史上初!絵だけの絵本です

ポイント①物語がうかんでくる

この絵本を選んだのは雨というテーマが合っていること。

そして見るだけで物語が浮かび上がってくるほどの絵の力を感じたからです。

ページをめくるごとにお話が進んでいくのがしっかり分かります。

子どもにもきっと伝わると感じられる分かりやすさ。

とても魅力的な絵本です。

ポイント②おしゃれな世界観

表紙を見て最初は外国のお話かと思いましたが、ページをめくってみると日本の風景が広がっています。

公園、池のほとり、貨物列車、ドーナツやさん、ビル、

ショーウィンドウ、文具店、バス、時計店・・・

昭和の都会の雰囲気があります。

レトロな感じがとても素敵だと思いました。

ポイント③赤い傘の女の子

絵本を開くと、赤い傘をさした女の子が黒い大きな傘をもって歩いています。

全てモノクロで描かれているので赤い傘がとても目立ちます。

赤い傘の女の子を追っていくと、まるで自分が女の子になったように色々な経験をすることができますよ。

かるがもの親子を見たり、美味しそうなドーナツが気になってみたり・・・

車通りが多い道でもお父さんのところまで頑張って傘を届けました。

ぜひ、この女の子になって何度でもお父さんに傘を届けてあげてくださいね。

きっと楽しい発見があると思いますよ。

読み聞かせる時はお話を自由につけてあげてください。

子どもの発見を聞いたり「何がある?」と聞いてみたり。

お話がないからこそ、やりとりをたくさんしながら読み進めるとより楽しいですね。

バムとケロのにちようび(おすすめの対象年齢・4歳~)

島田ゆか
出版社文溪堂
出版年1994年

大人も子どもも楽しい絵本です

ポイント①バムとケロがいい!

この絵本では犬のバム、かえるのケロが登場します。

性格はバムが落ち着いていて、ケロが子どもっぽい感じでしょうか。

この二人の関係は友だち同士のようでもあり親子のようでもあり・・・

二人のやりとりがとっても魅力的なので、まずはそこに注目してみてくださいね。

ポイント②ほのぼのとしたなかにも事件があっていい

 こんな あめのにちようびは

 サッカーも すなあそびも できない

窓に飾ったてるてる坊主もむなしく、雨が降って外で遊べない日曜日。

 しかたないから きょうは うちで ほんを よもう

 だけど そのまえに ケロちゃんが よごした

 へやを かたづけなくちゃ

しっかりもののバムは絵本を読むために部屋を片付け始めます。

ケロちゃんが汚した・・・というところが”らしい”ですね。

でもすんなり本を読めたわけではありませんでした。

どろんこびちゃびちゃのケロちゃんとお風呂に入ったり、おやつを作ったり、屋根裏部屋から絵本をとってくるために虫と戦ったり・・・

ほのぼのとしたなかにもちょっとした事件があって、楽しく読み進められるところがおすすめです。

ポイント③絵がいい!

なんと言っても絵が可愛いです!

バムとケロのおうちにあるインテリア一つ一つがとてもおしゃれでデザインもとっても素敵!

そして小技がいっぱい効いていてとっても楽しいです。

小さな犬のおもちゃがバムに移動させられていたり、ねずみが逃げ出していたり、ケロちゃん型のドーナツがあったり、島田ゆかさんの別作品のキャラクターが登場していたり・・・

見所が多いので何回読んでも楽しめると思います!

大人にもおすすめの、可愛くておしゃれな絵本です。

グッズも多数販売されていますのでチェックしてみてくださいね。

雨がふったら、どこへいく?(おすすめの対象年齢・6歳~)

ゲルダ・ミューラー
いとうなおこ
出版社評論社
出版年2007年

いきものたちは、雨が降ったらどうするの?

ポイント①いきものの暮らしが分かる

この絵本のあらすじはこうです。

 リュックとマリオンのふたごのきょうだいは、

 なかよしのステフといっしょに、ぬまにでかけます。

 まわりには、いろいろないきものがいっぱい!

 ところが雨がふりだすと・・・・・・

 あれれ? みんなどこへいくのかな?

あらすじの通り、この絵本にはいきものがたくさん登場します。

きりぎりす、ガチョウ、ヒツジ、ニワトリ、ロバ、スズメ、ポニー、ミツバチ、

コバエ、ツバメ、おそうじするカタツムリ・・・

とてもたくさん出てくるのでいきものが好きな子にはたまらないと思います。

ポイント②雨が降った時、いきものがどうしているかがわかる

沼についた3人でしたが、黒い雲がわいてきて雨が降ってきました。

雨に濡れないように走りながらマリオンが、

「ねえ、どうぶつは?雨がふったら、どうぶつたちは、どこへいくの?」

と聞きました。

 チョウは? コバエは? テントウムシは?

 みんなは、どこにいるのでしょう?

みなさんは分かりますか?

答えは、

 そう!はっぱの下にいます。

その他の色々な動物たちも、雨が降ってきた時どうするか?

それが絵と文で分かりやすくかかれているので、子ども達も「そうなんだ!」と驚きながら聞いてくれると思いますよ。

ポイント③自然を五感で感じることができる

登場人物たちは、色々ないきものを見て(視覚)

 「草と麦のにおいがする。いいにおいだね!」

と、においをかいで(嗅覚)

ココアをのんで(味覚)

ステフの話をいっぱいきいて(聴覚)

 あたたかい雨をあびながら、

 あっちでぴしゃん! こっちでぱしゃん!

と遊んで(触覚)。

五感をめいっぱい使って過ごしている様子が、繊細で美しいイラストから伝わってきます。

読むと登場人物になって知的好奇心が満たされたり、五感を使った経験を感じることができますよ!

巻末には、

  • どうして雨がふるの?
  • コバエをたべる3しゅるいのとりたち
  • 動植物の紹介

がかかれています。

最後まで面白いのでぜひ読んでみてくださいね。

まとめ

今回は【梅雨時期に!保育士おすすめの雨がふる絵本】をテーマに7冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもオススメの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました