おいしそう!食べたくなる絵本5選

絵本

突然ですが、食べることは好きですか?

食べ物をテーマにした絵本は、子どもが親しみやすく、楽しめるテーマの一つです。

本記事では【おいしそう!食べたくなる絵本】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が、絵本を厳選して5冊選びました。

読むとお腹がすいてくること間違いなし!

「どれ食べたい?」と盛り上がること間違いなし!

読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

おいしそう!食べたくなる絵本5選

あっちゃんあがつく(おすすめの対象年齢・1歳~)

原案みね よう
さいとう しのぶ
出版社リーブル
出版年2001年

長く楽しめる絵本です!

1歳からおすすめ
・親しみやすい食べ物がいっぱい!
・お話を想像するのが楽しい
・色々な楽しみ方ができる

ポイント①親しみやすい食べ物がいっぱい!

「○っちゃん ○がつく ○○○」

というはやし歌にあわせて、「あ」から「ん」までと濁音と「゛」半濁音「 ゜」のひらがなからはじまるたべものが登場する絵本です。

食べ物が登場する場面はなんと76場面!

親しみやすい食べ物がたくさん登場するところがおすすめです。

例えば、

あっちゃん あがつく あいすくりーむ

のページでは、

スーパー○ップやジャイ○ントコーン、ピ○、チョコモ○カかな・・・というパッケージのアイスクリームが登場しています。

 ちっちゃん ちがつく ちょこれーと いっぱい

のページでは、

アポ○、ミルクチョ○レート、マー○ルチョコレート、キット○ットなど・・・

伏せ字が多くてごめんなさい(笑)

とにかくおなじみの食べ物がたくさんでてくるので、どんな食べ物が登場するか楽しみながら読んだり、歌ったりしてみてくださいね。

この絵本は小さめのサイズながらかなり厚みがあって見応えがありますよ。

ポイント②お話を想像するのが楽しい

この絵本に出てくる食べ物達はみんな手足があって、表情豊かに動き回ります。

生き生きした姿がにぎやかでとっても可愛いですよ。

そしてこの絵本では、絵を見て、この子は何をしているんだろう?と想像できるところがいいですね。

「今○○してるんじゃない?」「○○もいるよ」など、子どもとの会話も弾みそうです。

ストーリー性のある絵を眺めているだけでも楽しい一冊です。

ポイント③いろいろな楽しみ方ができる

この絵本にはいろいろな楽しみ方があります。

①はやし歌を歌って聞かせる。

 0・1・2歳児もリズムのいいはやし歌を楽しめると思います。

②ものの絵本として絵を見る。

 0・1・2歳児の子どもと「たまごだね」「ケーキおいそうだね」というように、ものの名前の絵本として楽しめると思います。

③絵を見て話を想像する。

 大きくなったら食べ物達を見てお話を想像する楽しさがあります。

 親子で一緒にお話を作ってみるのもいいですね。

④ひらがなを覚える。

ひらがなが大きくはっきり描かれていて子どもにも分かりやすいところがいいですね。

かるたも販売されていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

このように長く活躍してくれる絵本だと思います。

ぜひお子さんに合ったやり方で楽しんでくださいね。

どうぶつパンパン(おすすめの対象年齢・3歳~)

ザ・キャビンカンパニー
出版社白泉社
出版年2019年

意外な展開が面白い!

3歳からおすすめ
・色々なパンがいい!
・ふしぎなパンやさん
・パンが変身します!

ポイント①色々なパンがいい!

このパン屋さんには色々なパンが登場します!

  • クリームぞうパン
  • カメメロンパン
  • キリンフルーツパン
  • カニプレーンパン
  • うさぎジャムパン

などなど。

色々な形にふっくらこんがり焼けたパンは、可愛くてどれもとっても美味しそう!

絵本を開くとパンを入れる紙袋のようなクラフト紙がついていて、パン屋の雰囲気がよく表現されています。

本当にパン屋さんに言ったようなわくわくした気分にさせてくれますよ。

ポイント②ふしぎなパンやさん

真夜中、このパンやさんにだけ明かりがついています。

 なかに はいると おおきな

 パンきじが ひとつ。

(ページをめくって)

 かってに うごきだした。

 もにゅん・・・ もにゅん・・・

(ページをめくって)

 もにゅん!

 なんと どうぶつに なった。

 「ふわぁ~・・・・・・」

 「みんな うまれたね」

 「さあ あさが くるまえに

  したくを はじめよう」

そう言ってみんなでオーブンにはいっていきました。

そして・・・・・おいしく焼き上がったんです!!

そう、この絵本ではパン生地が自分でオーブンに入って焼かれるんです!(笑)

意外な展開にびっくりしました(笑)

ポイント③パンがおいしく変身する!

 オーブンで焼けたパン達は、自分たちでもっとおいしく変身します。

 「ぞうパン できました。

  ごくごくごく。おなかに クリーム

  たっぷり いれちゃお」

 「うさぎパン できました。

  いちごジャムと みかんジャム

  どっちが おすき?」

こうして自分にクリームやジャムを詰めたりドライフルーツを飾ったりするんです!

なんだか面白いですね。

最後のページでは、パン屋が開店して、店頭にパンが並べられました。

お客さんが「どれ食べたい?」と選んでいる場面です。

ここではぜひお子さんと「どれがいい?」と選ぶことを楽しんでくださいね。

ザ・キャビンカンパニーの他のおすすめの絵本はこちら

↑こちらの絵本を紹介している記事はこちら

↑これら3冊の絵本を紹介している記事はこちら

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からすのパンやさん(おすすめの対象年齢・3歳~)

作・絵かこ さとし
出版社偕成社
出版年1973年

やっぱり”あの場面”がおすすめ!

3歳からおすすめ
・子ども中心の優しい世界がいい
・パンの種類がとっても多い!
・壮大になっていく展開がいい

ポイント①子ども中心の優しい世界がいい

ある日、からすのパン屋さん夫婦に4羽の赤ちゃんがうまれました。

赤ちゃんの名前は

「オモチちゃん」

「レモンちゃん」

「リンゴちゃん」

「チョコちゃん」

何気にこの名前が、ありそうでない、統一感のない、なんとも言えない良さがあると思うのは私だけでしょうか(笑)

赤ちゃんがうまれたことでこのパン屋さんは貧乏になっていきます。

なぜかというと、赤ちゃんが泣くたびにあやしたり抱いたりするので、パンが焦げたり半焼きになったりして美味しくなくなってしまったからです。

赤ちゃんが泣き出すと、おっぱいを飲ませたりおしめを取り替えたりするので、お客さんをまたせたりお店がちらかったままになってしまったからです。

でも、子ども達が焦げたり半焼きになったパンをおやつに持っていたところから、お話は急展開していきます。

決して子どもを邪険にしない、子どもを当たりまえに受け入れているとこのが、見ていてほっとします。

子どもにもきっとそのあたたかさが伝わるんじゃないでしょうか。

ポイント②パンの種類がとっても多い!

子ども達がおやつに持っていたパンはおいしいと評判になりました。

そして子ども達の要望に応えて、パン屋さんは「とってもすてきな、かわったかたちの、たのしいおいしいパン」を、どっさりたくさんつくりました。

例えば、

  • とんかちパン
  • ヘリコプターパン
  • かぶパン
  • のこぎりパン
  • さざえパン
  • かびんパン
  • おそなえパン
  • おちょうしパン
  • バイオリンパン
  • ピアノパン

などなど!

数えてみたら見開き2ページに84種類ものパンが描かれていました!

このパンの種類の多さは、どのパンを題材にした絵本にも負けない量だと思います。

どの子もこのページに釘付けになること間違いなしです!

ぜひお子さんと一緒に変わった面白いパンを探してみてくださいね。

ポイント②壮大になっていく展開がいい

こうして人気になったパンやさん。

ところが、ねぼけたサイチどんとあわてんぼうのゴロベエどんのおかげで大変なことに!?

何が起こったのかは、ぜひ絵本を読んで確かめてくださいね。

からすのパンやさんには続編があります。

4羽の子ども達が成長してそれぞれお店屋さんを開いたお話です。

「からすのパンやさん」が気に入ったらこちらも読んでみてくださいね。

同じシリーズの他の絵本はこちら

ケーキちゃん(おすすめの対象年齢・3歳~)

作・絵さとう めぐみ
出版社教育画劇
出版年2011年

おかしがいっぱい♡

3歳からおすすめ
・甘い食べ物がおいしそう!
・ケーキちゃんがかわいい!
・親しみやすくて読みやすい

ポイント①甘い食べ物がおいしそう!

この絵本にはあまい食べ物がたくさん登場します。

まずは主人公のケーキちゃん。

その名の通りケーキの女の子です。

そしてケーキちゃんの友だち、ババロアちゃんやクレープくん、だいふくくん、など。

そして面白いのは登場人物だけでなく、背景の自然の中にお菓子が入っているところです!

木にキャンディのみがなっていたり、プリッツの木が生えていたり、ソーダのかわが流れていたり・・・

生き物もお菓子仕様になっています。

ポテトチップスのちょうちょや、キャンディのからのかたつむり、マーブルチョコのてんとう虫などなど・・・

あまいお菓子の世界観がとっても可愛いくて、おいしそうな絵本です。

ポイント②ケーキちゃんがかわいい!

ケーキちゃんはとっても優しい女の子です。

ケーキちゃんのクリームやいちごの飾りをお友達がほしがると、

 じゃあつけてみて!ぽってん!

とあげてしまいます。

ピカピカのいちごも

 だいふくくんには とっておきの

 これ!よいしょ!

とあげてしまいました。

そうやってスポンジになってしまったケーキちゃん。

でも全然気にしないんですね。

 きゃっ きゃっ きゃっ

 かるい かるい おもしろい

それを見たプリンアラモードとデラックスパフェはスポンジのケーキちゃんを笑いました。

さて、その後ケーキちゃんは一体どうなったんでしょう?

続きはぜひお子さんと一緒に楽しんでくださいね。

ポイント③親しみやすくて読みやすい

「ケーキちゃん」シリーズの絵本は、絵本がちょっと苦手、あまり見ないという子もみてくれるんじゃないでしょうか。

可愛くて親しみやすいイラストと、どこか漫画のようにオチがあるお話はきっと子ども達の心をつかんでくれると思います。

「ケーキちゃん」はシリーズになっています。

ケーキちゃんが気に入ったら他の絵本もぜひチェックしてみてくださいね。

同じシリーズの絵本はこちら

ぎょうれつのできるスパゲッティやさん(おすすめの対象年齢・4歳~)

ふくざわ ゆみこ
出版社教育画劇
出版年2020年

スパゲッティが食べたくなる!

4歳からおすすめ
・スパゲッティがとってもおいしそう!
・優しいお話
・あたたかくて癒やされる

ポイント①スパゲッティがとってもおいしそう!

絵本に登場するスバゲッティがとにかくおいしそうなんです!

トマトパスタにたっぷりとチーズをかけたところや、なすとトマトとバジル、とろとろチーズの上に半熟の目玉焼きがとろーんと乗っているところがとっても・・・!!

絵本ではスパゲッティの材料になる野菜がつやつやでみずみずしく描かれています。

その材料で作るから余計においしそうに感じるんですね。

スパゲッティが食べたくなること間違いなし!です。

ポイント②優しいお話

ある日、お腹が空きすぎてぐったりとしたレッサーパンダが現れました。

 「たいへんだ!」

ねずみたちは自分たちのスパゲッティを全部食べさせました。

でも小さなねずみのご飯では足りず、レッサーバンダはねずみの家の食べ物を全部食べ尽くしてしまいました。

 「ごめんなさい。ぼくが

  ぜんぶ たべちゃったの?」

 レッサーパンダさんが あやまると、

 おじいちゃんが わらって いいました。

 「こまったときは おたがいさまじゃ」

優しい・・・

するとレッサーパンダはこう言います。

 「ぼく、スパゲッティの

  ざいりょうを さがしてくる!」

こうしてレッサーパンダとねずみたち(ついてきます)は、材料を探しに出かけました。

動物たちは材料を集めておいしいスパゲッティが食べられるのか??というのがこのお話のあらすじです。

この絵本では

「こまったときは おたがいさま」

と言ってお互いに親切にしあっています。

全体的にとても優しいお話で、ほっこりしますよ。

ポイント③あたたかくて癒やされる

鮮やかな色彩で絵本のすみずみまで丁寧に描きこまれた絵が素敵です。

動物たちもとても優しい表情をしていていますよ。

大人も癒やされると思うので、子どもと一緒に楽しんでくださいね。

「ぎょうれつのできるスパゲッティやさん」はシリーズになっていて、他に8冊出版されていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。

シリーズの他の絵本はこちら(一部)

まとめ

今回はおいしい食べ物が出てくる絵本をテーマに5冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

①あっちゃんあがつく

②どうぶつパンパン

③からすのパンやさん

④ケーキちゃん

⑤ぎょうれつのできるスパゲッティやさん

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもおすすめの絵本ですので、良かったら読んでみてくださいね。

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