保育士おすすめ!父の日に読みたい絵本5選

絵本

もうすぐ父の日です。

父の日は毎年6月の第3日曜日だそうで、

2024年は6月16日(日)が父の日ですね。

今回は【保育士おすすめ!父の日に読みたい絵本5選】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が5月、6月に読み聞かせたい絵本を選びました。

父の日ですが、お母さんやおじいちゃんおばあちゃん、先生など、誰が読んでもすてきな絵本ばかりです。

読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

保育士おすすめ!父の日に読みたい絵本5選

ゴリラのおとうちゃん(おすすめの対象年齢・2歳~)

三浦太郎
出版社こぐま社
出版年2015年

ゴリラ親子の楽しい遊び!

ポイント①おとうちゃんとこどもが楽しそう!

ゴリラのおとうちゃんのこんな言葉からお話ははじまります。

 ええてんきやなあ

するとゴリラの子どもがやってきて、

 なあ おとうちゃん

 あそんで~や

と言いました。

 なんや またかいな

 しゃ~ないな

 いっかいだけやで

というわけで、ゴリラのおとうちゃんは子どもとまた遊ぶことになりました。

1回で終わるわけがないですよね?(笑)

おとうちゃんと子どもの楽しい遊びが見られるのがおすすめです!

ポイント②関西弁が軽やかでいい

関西弁でのやりとりが軽やかでいいです。

こんな場面もあるんですよ。

 たかい たかい

 ”おとうちゃんつうてんかく”

すると子どもはこう言います。

 なあ おとうちゃん

 それやったら

 ”スカイツリー” ちゃう

おとうちゃんはこう言います。

 おとうちゃんまだ スカイツリー

 いったこと あらへんし

大阪だなぁ~と思いました(笑)

親子の軽快な会話にほっこりしますよ。

ポイント③ダイナミックな遊びがいい!

  • ”おとうちゃんすべりたい”
  • ”おとうちゃんひこうき”
  • ”おとうちゃんバイク”

この辺りはまだおとなしい遊びですが、

  • ”おとうちゃんたこやき”
  • ”おとうちゃんブランコ”
  • ”おとうちゃんのぼり”
  • ”おとうちゃんおすし”

この辺りはかなりダイナミック!

楽しそうなネーミング通り、ゴリラの子どももとっても楽しそうです!

こんな遊びができるのは、子どもが小さい頃ならではですよね。

ぜひ絵本を読んだ後にふれあい遊びも楽しんでください!

黒と鮮やかな黄緑色の配色が印象的な一冊。

とっても爽やかな絵本です。

おとうさんとさんぽ(おすすめの対象年齢・4歳~)

文・絵にしかわおさむ
出版社教育画劇
出版年1989年

2人の関係がいいです!

ポイント①お父さんが頼もしい!

お話はこんな風に始まります。

 「とてもいい てんきだね。もりへ さんぽに いって

  みよう」おとうさんが いいました。ぼくは、ポケットに

  キャラメルを もって いきました。

というわけで、ぼくはお父さんと一緒に散歩にでかけます。

でもこの散歩、ただの散歩ではありません。

通せんぼするおおきな犬やくま、いたずらなスカンクなどが登場するんです!

でもこのお父さんは動じません。

ぼくを守りながらしっかり前へと進んでいく様子が、とって頼もしく描かれていますよ。

ポイント②子どもとの距離感がいい

お父さんとぼくの距離感がいいです。

 「おとうさん、ぼくと さんぽ たのしい?」

 「たのしいよ、きょうは もりの むこうまで

  いってみよう」

二人はしっかり手をつないで森の向こうへと歩いて行きます。

通せんぼする大きな犬を追い払うと、ぼくはお父さんに言いました。

 「おとうさん、いぬ こわくなかった?」

 「ううん、ちっとも」「ぼくも!」

本当は怖がっていたんですけどね。

いたずらなスカンクがうさぎにおならをした時には、

 「おとうさん、うさぎ かわいそうだね」

 「うん、そうだね。あの いたずらぼうず

  ふたりで こらって! しかってみようか?」

2人に叱られたスカンクは泣いてしまいます。

するとお父さんは、

 「もう なかなくても いいよ。これから あまり

  いたずらしちゃ だめ」おとうさんが いいました。

 「もう こわがらなくても いいよ」ぼくも いいました。

お父さんに右にならえのぼく。

お父さんが好きだから、同じように振る舞うんですね。

二人の距離感がとても近くて、信頼関係が見られるところがおすすめです。

ポイント③男の子がいい!

そんなぼくにはいいところがたくさんあります。

まずみんなにキャラメルをわけてあげるところ。

いじわるした動物たちが「ありがとう」と受け取る場面にはとてもほっこりします。

そしてやっぱりお父さんの息子。

頼りにもなるんです!

くまが、

 「ぼくの ホットケーキ、たべていって」

 「はちみつも うんと かけてあげるから。

  たべてかないと このみち とおっちゃだめ!」

と、通せんぼ!

そんな時にぼくがとった行動とは?

続きはぜひ読んでみてくださいね。

やさしい表情のシンプルな絵も見やすくて素敵です!

ほのぼのとした中にも親子の絆が感じられる絵本です。

とうちゃんなんかべーだ!(おすすめの対象年齢・4歳~)

伊藤秀男
出版社ポプラ社
出版年2008年

衝撃の展開が待ってます!

ポイント①突っ込みどころ満載

 とうちゃんなんか べーだ!

男の子がお父さんに向かって思い切りべーっとしているところからお話は始まります。

男の子が怒っている理由は・・・

 だって、

 いっぱい あそぶって

 いったじゃないか。

それに対してお父さんはこう言います。

 きょうは、

 あさから いっぱい

 あそんだじゃないか。

お父さん、きっとそんなに遊ばなかったんだろうなぁ・・・

そう思いますよね?

ところがこのお父さん120%の力で遊んでくれていたんです!

竹やぶへ行って竹をとったり、弓と刀を作って那須与一ごっこをしたり、宝探しをしたり、公園の池まで自転車競争をしたり、おたまじゃくしをとったりブルーギルを釣ったり・・・

庭に大きな穴を掘って池を作っておたまじゃくしたちをはなしてやったり、夏に捕まえたくわがたを標本に入れたり、色々な生きものを瓶に入れて戸棚に並べたり図鑑で名前を調べたり・・・!

いやいやいやしっかり遊んでくれてますよ!!?

突っ込みどころありすぎな”べー”に、思わず笑ってしまいました(笑)

ポイント②予想外の展開

 ああ くたびれた。もう へとへとで しにそう。

それはそうですよね・・・

そんなお父さんに男の子はこう言います。

 とうちゃん、100になっても

 しんでは だめだよ。

 げんきを だして あそぼうよ。

まだ遊ぶ気満々!!?

 だめ だめ。

 きょうは おしまい、おしまい。

駄々をこねる男の子に待っていたこのあとの衝撃の展開とは・・・!?

きっと驚くんじゃないかとおもいます(笑)

ぜひ読んでみてくださいね。

ポイント③絵が生きている

伊藤秀男さんの絵は画面が足りないくらいに広がって感情がむき出しに感じられます。

生き生きとした姿がとてもいいです。

とうちゃんんがこんなに全力で遊んでくれたのは、もしかしたらとうちゃん自身がやりたいことだったからかもしれませんね。

遊んであげていたようで、遊んでもらっていたのかもしれない・・・

そう思うと二人の関係と、全力で遊びきった1日が微笑ましく感じられます。

衝撃のラストを含めて(笑)とても印象的な絵本です。

ねえとうさん(おすすめの対象年齢・5歳~)

佐野洋子
出版社小学館
出版年2001年

人間力が大切なのかも?

ポイント①くまのお父さんがいい!

久しぶりに帰ってきたくまのお父さん。

喜ぶくまの子どもが、

 「ねえ とうさん、さんぽに ゆこう」

くまの子がそう言うと、

 「よしよし」

そう言って2匹は散歩へ出かけました。

 「ねえ とうさん、てを つないでも いい?」

くまの子が言うと、

 「よしよし」

久しぶりに帰ってきたからでしょうか。

お父さんはくまの子のお願いに何でも「よしよし」と答えてくれます。

お父さんは、橋が流されていると、大きな木をおって川に橋をわたすこともしました。

頼もしいお父さんの姿が描かれていると思います。

ポイント②考えさせられる

そんな父さんを見て、男の子は感動します。

 「ねえ とうさん、ぼく、とうさんの子どもで

  うれしいよ。すごく とうさんらしいもの」

 くまの子は とうさんを みあげて、

 いいました。

 「おれは ただ、くまらしいだけさ。くまだからね」

 とうさんは、しずかに いいました。

これを人間に置き換えると、

「おれは ただ、人間らしいだけさ。人間だからね」

になるでしょうか。

最近は「男らしい」「女らしい」というような、性を決めつける言葉を使わなくなってきています。

男とかお父さんとか、女とかお母さんとか関係のない、一人の人としての人間力が問われる時代になったのかな。

そんなことを考えさせられる場面でした。

ポイント③くまの子がかわいい

まだまだ父さんには及ばないと知ったくまの子。

前はホットケーキをお父さんと同じ6枚食べたがっていましたが、

 「ぼくね、とうさんに なってから

  6まいに するの」

と3枚にしました。

でもそうやって大人になったかと思えば・・・

 「でも、バターはたっぷりね。

  ぼく、くまらしく ならなくっちゃ

  いけないんだ」

と、まだまだ子どものくまの子です。

そんな様子が可愛らしくてほっこりしますよ。

表情豊かなくまたちに注目して読んでくださいね。

パパといっしょ(おすすめの対象年齢・6歳~)

文・絵スーシー
高橋久美子
出版社トゥーヴァージンズ
出版年2019年

美しい外国の絵本です

ポイント①センスあふれる絵がいい

水彩画で描かれた親子の絵がとても素敵な絵本です。

面白いことをして見せてくれたり、ミシンで縫ってくれたり、一緒にオムレツを作ったり。

子守歌を歌って聞かせてくれたり、一緒にチェスをしたり、スーパーマンになって助けてくれたり。

色々な場面の2人がどれもとても絵になります。

作者のスーシーさんはわざとパパを大きく描いたそうです。

それは娘から父親がどうみえているかといいう視点で描いたためだそうです。

子ども達には両親やヒーローがどのくらい大きく見えているでしょう、と。

ぜひこの美しい絵に癒やされてくださいね。

ポイント②パパがすごい!

この絵本のパパは、あとがきに

あなたを永遠に、そして無条件で愛してくれる人。

と書かれている通り、何でもできます。

お話を読んでくれたり、髪をくくってくれたり、星を見せてくれたり・・・

お父さんが、いわゆる”お父さん”の枠にとらわれずに色々な姿を見せてくれているところがいいな、と思いました。

読みながら、私もパパすごい!と思いました。

人として凄いところがおすすめです。

ポイント③パパのことが大好きだよ

 パパといっしょなら わたし なーんでもできちゃうんだ!

有能感いっぱいのこの言葉からお話は始まります。

そして”わたし”はパパのいいところをいっぱいお話ししてくれました。

私が好きな場面は、

 パパってね どんなにいそがしくても わたしのはなしをきいてくれる

とか、

 わたしが かなしいとき パパは よしよし してくれるんだ

 だから パパがかなしいときは わたしが よしよし してあげるの

とか、

 パパのおなかは きもちいなぁ

という場面です。

たくさんある場面から、ぜひ自分のお気に入りの場面を見つけてくださいね。

まとめ

今回は【保育士おすすめ!父の日に読みたい絵本】をテーマに5冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもオススメの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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