「イヤイヤばっかりで何をするにも時間がかかる」
「言うこと聞いて！」
なんていう声が聞こえてきそうです。
2歳は自己主張が激しくなってくるころで、絵本の読み聞かせをするのも一筋縄ではいかないこともあると思います。
でも大丈夫です。
読み聞かせのコツが分かれば、だれでも絵本の読み聞かせが楽しめるようになります。
この記事では、２歳児の読み聞かせ方が分からない、絵本を聞いてくれないと悩んでいる方へ、２歳児への読み聞かせのコツ５つを紹介しています。
私は司書資格を持つ保育歴14年目の保育士です。
園児や自分の子どもに絵本の読み聞かせを続けてきて感じたコツですので、「２歳児の読み聞かせ方」に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
【2歳児向け】読み聞かせ5つのコツ
①気持ちを代弁してあげる
絵本を読み聞かせたいけれど上手くいかない時ってありますよね。
ちょっと前に嫌がったことを引きずっていたり、気分が乗らない様子だったり・・・
そういうときは気持ちを代弁してあげるのがおすすめです。
「そっか、さっき嫌だったね」「そう、おもちゃであそびたかったんだね」などと子どもの気持ちを代弁してあげると、子どもは落ち着いてくることが多いです。
気持ちを受け止めてもらうと少しずつ気持ちがおさまって、周囲の状況にも目がいくようになります。
2歳児は言葉が爆発的に増える時期です。
言葉が増えて会話ができるようになると、大人と話すように説明をして子どもを納得させたくなりますよね。
でも、言葉が増えたからと言って自分の気持ちを言葉で表現するのはまだまだ難しいのが2歳児です。
自分の欲求が受け入れられないと泣くのもそのためです。
言葉でまだ上手に伝えられないんです。
気持ちを代弁することは日常でも使えるコツなので、いろいろと上手くいかないときには試してみてくださいね。
②絵本を通してやりとりを楽しむ
そんな２歳児は、まだまだ絵本を通してコミュニケーションを楽しむことが大切です。
コミュニケーションとは、心の通わせ合いのことです。
絵本を一緒に読むということは、同じ物を同時に見ることですよね。
絵本を見ながら、「○○だね」と、身近な物の名前を確認をしたり、
これ面白いね、かわいいね、おいしそうだね、などの気持ちのやりとりをしてみてください。
こういうやりとり（コミュニケーション）をすることで、大人と子どもの気持ちがぐっと縮まっていきます。
そして、読んでもらうときの優しい声や、抱っこして読んでもらったときの心地よさが、子ども達に安心感や喜びを感じさせてくれます。
絵本の内容も大分理解できるようになってきて、短い絵本であれば一冊読み聞かせられるようになってきた頃だと思います。
でもまだまだ話を聞いてもらいたい年齢です。
子どもが絵本の途中で指さしをして発見やふしぎに思ったことを言葉に出したときは、無視せず、受け止めて聞いてあげてください。
自分の気持ちを受けてもらった安心感にも繋がると思います。
たくさんのやりとりを子どもと一緒に楽しんでくださいね。
③登場人物に共感できるような絵本がいい
2歳児は絵本の中のできごとを自分の体験と重ね合わせるようになって、まるごと1冊の絵本を楽しめるようになっていきます。
だから自分と同じくらいの年齢の登場人物に共感できるような絵本を読んであげると、その登場人物により入り込んで楽しめると思います。
2歳児は「○○ができる」お話が好きです。
例えば「長い線路をつくれる」とか「おいしいものを作れる」お話です。
この時期の子どもにとっては「自分でできる」っていうのはとても重要なことなんです。
子ども自身が上手になりたいと思っていること、達成したいと思っていることが描かれていると、登場人物に感情移入することができます。
絵本の中の主人公と自分を重ね合わせて、もっとお話を楽しむことができるようになりますよ。
④ゆっくり読んで、ゆっくり見せる
2歳児は目で見たそのままのことばかりでなく、言葉から刺激されて広がる想像の世界が分かりはじめます。
そのため、絵を見ることにもとても集中します。
たくさん想像できるように、ゆっくり読んで絵をしっかり見せてあげるといいと思います。
ただし言葉の繰り返しや擬音語は心地よい流れやテンポを崩さない方が、言葉の持っているリズムの良さがいきる場合もあります。
絵本の内容に合わせて、テンポ良く読み進めてくださいね。
⑤絵本を習慣化できるようにしてみる
絵本の楽しみ方が徐々に分かるようになってくるころです。
「夜寝る前に必ず絵本を読んでから寝る」など、一日のどこかに読み聞かせが位置づけられるといいですね。
習慣化できると子どももすんなり絵本を聞く姿勢になれます。
そして大人も、経験上、習慣化した方が読み聞かせを続けやすいです。
私は寝る前に読み聞かせるようにしています。
子どもが2歳だった頃は、子どもが途中で寝てしまうことも、自分が力尽きて読まずに寝てしまうこともありました。
本当に必死でした･･･
懐かしい思い出です。
まとめ
今回は「【2歳児向け】読み聞かせの５つのコツ」についてご紹介しました。
この記事を読んで、読み聞かせが少しでも楽しい時間になってくれたら嬉しいです。
「保育士おすすめ！２歳児が本当に喜ぶ絵本3選」では２歳児におすすめの絵本を厳選して３冊紹介しています。
ぜひあわせて読んでみてください。
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