【5歳児向け】読み聞かせ5つのコツ

絵本

5歳になると友だちと一緒と行動することが増えてきますね。

けんかを自分たちで解決したり、お互いに相手を許したり、自分の考えと違う考えを認めたり・・・

この時期には理解力も想像力もあって、よりストーリー性のあるお話を楽しめるようになります。

善悪がはっきりしていない抽象的なテーマも柔軟に受け入れてくれるので、読み聞かせてあげたいですね。

この記事では、5歳児への読み聞かせが気になる方、これでいいのかな?と感じている方へ「5歳児への読み聞かせの5つのコツ」を紹介しています。

私は司書資格を持つ保育歴14年目の保育士です。

園児や自分の子どもに絵本の読み聞かせを続けてきて感じたコツですので、「5歳児の読み聞かせ方」が気になる方はぜひ参考にしてみてください。

【5歳児向け】読み聞かせの5つのコツ

①様々なジャンルの絵本に挑戦を

ことばで考える力がいちだんと育つ頃です。

心の動きや展開に因果関係原因があってそれが結果に繋がった、という関係)のあるお話も理解できるようになってきます。

昔話、創作絵本、科学絵本などの様々なジャンルに加えて、「命」や「平和」、「平等」「他国の文化」などについての絵本もこの時期の読み聞かせに向いていると思います。

善悪だけでない抽象的な概念が分かるようになってきた今、読み聞かせてあげたいですね。

そのほか、言葉遊びやなぞなぞ、アナグラム(「けいと」→「とけい」というような文字の並べ替え)、早口言葉などの絵本も楽しめます。

実際に遊びながら、読んであげたいですね。

②昔話絵本がいい

昔話には昔の人の生きるための知恵がこめられています。

柔軟に受け入れてくれるこの時期こそたくさん読んであげたいですね。

また昔話の中でも、文章量の多い昔話絵本は絵本から物語の本への橋渡しとしてもとても重要です。

長いお話を楽しむためには、子どもがお話を聞くことに集中して、そこから得た情報を整理しながら聞いていくことが必要です。

そうするためには場面場面を楽しむだけではなく「お話のつながりを意識して聞く」という体験を積み重ねることが大切になってきます。

昔話には展開に一定の形式があり、調子のいいやりとりが繰り返されるので、「ちょっと長すぎるかな?」と思っても、子どもは集中してよく聞いてくれるのでおすすめです。

小学校に入学して先生のお話を一人で聞けたり一人で絵本を楽しめるようにしたりするためにも挑戦していけるといいですね。

③子どもの興味関心を大切に

5歳ごろには見えないものについて考える力が大きく育ちます。

ストーリーの筋を追うだけでなく登場人物の気持ちを思いやったり、作品のメッセージを自分なりに受け止めて読んだりすることができます。

科学絵本で自然の営みを知って驚いたり、ファンタジーの世界で空想の翼を広げたりします。

それぞれの子どもの興味関心にあせて絵本を選んであげたいですね。

保育現場では一人一人の好みにあった絵本を選ぶことは難しいですが、家庭では思う存分好きな絵本を読み聞かせてあげられます。

ぜひお子さんが好きな絵本を思う存分たくさん読み聞かせてあげてくださいね。

④文章量が多めなお話にも挑戦を

少し長いお話でも読み手がメリハリをつけて読めば、子どもは集中してお話の世界を楽しむことができます。

特に冒頭は丁寧に読んで子ども達をお話の世界にしっかり誘ってあげたいですね。

ただ聞き手である子どもたちが成長している分読み手の力量も必要になってきます。

できるだけつっかえず、お話の集中を切らせないように読み聞かせることで絵本のいいところを伝えたいですね。

長いお話を一冊聞き通せた経験は子ども達に達成感や深い満足感を与えます。

安心して集中してお話を聞ける環境作りもしていきたいですね。

⑤読み聞かせの後の自由な読書の時間を大切に

5歳になると数や数字への理解が始まって、文字に対する興味も増していきます。

文字を読めるようになると、自分で本を読み、より深く知ろうとする子どもも出てきます。

そんな子どものために、読み聞かせた後その絵本を自由に手に取って読めるようにしてあげるといいと思います。

私の場合、夜に読み聞かせた本は寝室に置いておいて、朝その絵本を選んだ人がリビングへ持って行くことにしています。

子どもが夜に読み聞かせた絵本を朝集中して見ることは多いです。

「昨日のこと思い出しながら読んでるのかな」と思うと、なんだか嬉しい気持ちになります。

注意しなければいけないのは「文字を読むこと」と「本を読むこと」は違うということです。

この時期に読み聞かせをやめてしまうと、絵本が好きになった子どもも本を読むことが苦痛になって、嫌いになってしまうことがあります。

「文字の習得」と絵本の読み聞かせは分けて考えた方がいいと思います。

まとめ

今回は「【5歳児向け】読み聞かせの5つのコツ」についてご紹介しました。

この記事を読んで、読み聞かせがより充実した時間になったら嬉しいです。

「保育士おすすめ!5歳児が本当に喜ぶ絵本3選」では5歳児におすすめの絵本を厳選して3冊紹介しています。

ぜひあわせて読んでみてください。

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