0・1・2歳児におすすめ!赤ちゃんが喜ぶ絵本5選

絵本

この記事を読んでくださっている方は、0歳、1歳、2歳の子に読み聞かせをしようと考えている方が多いと思います。

本記事では【赤ちゃんが喜ぶ絵本】をテーマにして、司書資格を持つ保育士、弓子が厳選して5冊選びました。

子どもたちに読み聞かせた経験から、たくさんの子に好きになってもらえそうな5冊を選びました。

読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

0・1・2歳児におすすめ!赤ちゃんが喜ぶ絵本5選

かん かん かん

のむらさやか
制作川本幸
写真塩田正幸
出版社福音館書店
出版年2010年

写真と言葉がいいです!

ポイント①イラストではなく、作ったものを撮った絵本!

この絵本は写真の絵本です。

実物なので、ものの質感や光沢、強度などを感じることができます。

赤ちゃんに車のキーの形のおもちゃを持たせても、本物の車のキーを触りたがることってありませんか?

赤ちゃんはそういった複雑な形態(本物)に惹かれがちです。

そんな赤ちゃんにこんなリアルな絵本はぴったりです!

赤ちゃんの身近にあるものをいっぱい使ってて面白いですよ。

わた、スプーンフォーク、帽子、靴下、色鉛筆、ビニール袋、かさ、手袋などなど・・・

こういったもので列車や食べ物、くるま、動物なんかを作っているんです。

大きくなってきたら何が使われているかを探して遊ぶのも楽しいですね!

ポイント②言葉が面白い!

この絵本はこんな風に始まります。

 かん かん かん

 んまんまれっしゃが

 とおります。

ページをめくると美味しい食べ物が列車に乗ってやってきます。

 んまん ままん

 んまん ままん

「んまん ままん」って言葉が面白くて初めて読んだときは驚きました(笑)

いないいないばぁ、の言葉も「ないないば」と表現されています。

読んでいるうちに癖になる言葉は、この絵本の個性が出ていておすすめポイントです!

ポイント③最後のページがいい!

最後にばいばいれっしゃがやってきます。

 ばいば~い

と、動物たちが画面いっぱいに近寄ってきてくれて手を振ってくれます。

思わず「もう一回読んで!」と言いたくなっちゃいますね!

元気に終わってくれる楽しい絵本です!

のせて のせて

松谷みよ子
東光寺啓
出版社童心社
出版年1969年

言葉のリズムがいいです!

ポイント①子どもが喜びます!

表紙の黄色が目を引きますが、中ページは灰色ベースと黒で明るい色の本ではありません。

赤ちゃんは視力があまり良くないため、明るい色の絵本を好むことが多んですね。

でもこの絵本は赤ちゃんに人気なんです!

明るい色合いでなくても人気なのは、絵本の心地いい言葉が好きだからなのかもしれませんね。

お話はこんな風に始まります。

 まこちゃんの 

 じどうしゃです 

 はしりますよ ブブー

 (ページをめくって)

 ストップ!

 のせて のせて

 うさぎが てを あげて います

(ページをめくって)

 まこちゃんの じどうしゃですよ

 はやいですよう

 ブブー ブブー

 うさぎと いっしょ

 びゅーん

おすすめの場面はねずみが車に乗り込むところです。

お母さんねずみとねずみの子ども達10匹が

 のせて のせて

 チュチュチュ

 チュチュチュ

と言って手を挙げている場面。

それを

 まあー

と、一歩ひいて見ているこの一言。

くせになって、この部分を読むのがいつも楽しかったことを思い出します(笑)

ポイント②トンネルに入るところがいい!

走らせていくうちに車はトンネルへと入っていきます。

トンネルは真っ暗です。

左上には出口があって、うっすらと青く光っています。

そして

 トンネル

  トンネル

   トンネル

  トンネル

   まっくら

 まっくら

  まっくら

 まっくら

の文字。

ゆらゆらと段差のある文字が、トンネルの中の少し不安でふおんな雰囲気を作っているのかな、と思いました。

次のページをめくると、

 でた!

 おひさまだ!

と、トンネルを出たまこちゃんたちにまた会えました。

「みんないなくなっちゃった・・・大丈夫かな?」

そう思わせた後にちゃんと全員出てくるところが、子どもが安心して楽しめるおすすめポイントです!

ポイント③変わらずに素敵なイラストがいい!

この絵本は2024年現在、初出版から55年経ったロングセラー絵本です。

でも今見てもイラストが古く感じないところが素敵だと思います!

車のデザインはおしゃれだし、まこちゃんの洋服も、トップスがふわっと広がっていたりピクニックバスケットを持っていたりして、すごく可愛いです。

流行に流されない普遍的なイラストであることも、長く愛される秘訣なのかもしれませんね。

もうおきるかな

まつの まさこ
やぶうち まさうち
出版社福音館書店
出版年1998年

リアルな動物がいいですよ!

ポイント①リアルなイラストがいい!

赤ちゃんはまだものの名前を覚えている最中です。

だから、目で見てすぐそれと分かるリアルな絵はおすすめです!

この絵本には、うさぎ、ねこ、いぬ、りす、くま、ぞうなどの動物が出てきます。

動物たちは毛の一本一本まで丁寧に描かれて、動物の質感がはっきり伝わってきますよ!

とてもリアルでわかりやすいイラストがおすすめです!

ポイント③寝る→起きるの繰り返しがいい!

この絵本は

 ○○(動物の名前) よくねているね 

 もう おきるかな?

(ページをめくる)

 あー、おきた!

というように、ページをめくるごとに、寝ている→起きる を繰り返す絵本です。

分かりやすく、静と動の変化が楽しいですよ。

寝方や起き方が、動物そのものなのが、子ども向けだからと適当に描いたわけではない誠実さを感じてとてもいいです!

ポイント③子どもとやりとりしやすい

写実的に描かれた絵本は他にもあって、中には文字がない絵だけの絵本もあります。

自分が読みやすい方を選んであげてくださいね。

この絵本は文字を読むことに加えて

「ねこさん、んーって伸びてるね」

「犬さん、あくびしているね」

「りすさん丸くなって寝るんだねー」

というように、子どもと話せるポイントをたくさん用意してくれてあるます。

会話が自然と増えて子どもとたくさんやりとりできるところがいいですよ!

動物園に行って実物の動物を見てから、またこの絵本を読むのもいいですね。

大きくなっても楽しめる絵本だと思います。

ごぶごぶごぼごぼ

駒形克己
出版社福音館書店
出版年1999年

不思議な音の世界♪

ポイント①ふしぎな言葉がたくさん!

この絵本にストーリーはありません。

ふしぎな言葉・・・というより、もはや音といった方がいいかもしれません。

例えば、

 ぷく  ぷく ぷく ぷくん

 ぷ       ぷ  ぷ ぷぷ ぷ

 じゃわ じゃわ じゃわ  じゃわーー

 さわ さわ  さわ  さわ  さわ さわ 

という感じ。

この絵本は「お母さんのお腹の中」をテーマにしているようです。

水や泡のような表現が多いのも納得ですね。

ポイント②穴が開いているのがいいポイントに!

この絵本にはところどころに、直径2㎝くらいの穴が開いていて、他のページの色がみえるようになっています。

穴、穴から見える前後のページの色、穴の大きさ、位置など、全てデザインの一部なんですね。

めくったとき、穴の部分に少し違和感が残るところがいいですよ!

赤ちゃんが自分でめくるときは、その部分を何度も触って楽しめます。

こういう”しかけ”は赤ちゃんも大好きで楽しんでくれるので、おすすめポイントです!

ポイント③色鮮やかなのがいい!

赤ちゃんは視力があまりよくありません。

だから、色鮮やかなこの絵本は、赤ちゃんにも見えやすくて好まれやすいですね。

感覚的な絵本なので、もしかしたら興味がある子とない子ではっきり分かれるかもしれません。

赤ちゃんであればあるほど楽しめる絵本かな、と思うので、ぜひチェックしてみてくださいね。

くらい くらい

はせがわ せつこ
やぎゅう げんいちろう
出版社福音館書店
出版年2006年

個性的で楽しい絵本です!

ポイント①明暗があって視覚的に楽しい!

表紙を見ていただくと、表紙の色が暗く、猫のシルエットだけが見えていることが分かります。

この絵本の構成はこうです。

表紙の絵のように真っ暗な画面と動物のシルエットがある中で、

 まっくら くら くら

 くらーい くらい

 でんきを つけて ちょうだい

とあり、ページをめくると

 ついた!

 ことりの ピーちゃんだ

という文とともに、白い明るい画面になって、動物たちの姿がはっきりと見えるようになる、というもの。

いないいないばぁのシルエットバージョンと言えるかもしれません。

子どもってスイッチを押すのが好きですよね。

スイッチを押すと電気がついて動物たちの顔が見えてくる。

子どもの楽しい!面白い!が詰まった絵本だと思います。

イラストのスイッチの部分を実際に押して読んであげても楽しいですね。

ポイント②最後がちょっとひねってあっていい

暗い→電気をつける→暗い→電気をつける の繰り返しの後、終盤に、

 まっくら くら くら

 くらーい くらい

 でんきを つけて ちょうだい

(ページをめくって)

 おや つかない

 あっちかな

(ページをめくって)

 ついた!

 よかったね

 こねこの みーちゃん

という場面があります。

ずっと同じ流れではなく、おやつかない・・なんて場面もあるのがいいです。

つかなかったけど、違うスイッチを押したら電気はちゃんとつきました。

こういう変化があると楽しく読めていいですね。

ポイント③個性的な動物たちがいい!

やぎゅうげんいちろうさんのイラストは「たまごのあかちゃん」の時も少し紹介させてたきましたが、簡単に描いているようでそうではない、不思議な魅力があります。

この絵本にはひよこ、かえる、犬、猫、さるが登場します。

どの動物もちゃんとその動物と分かるのですが、一匹としてどこかでみたような動物ではありません。

なんとも言えないバランス感覚で、動物たちを個性的に可愛く描かれています。

裏表紙には登場した動物たちのシルエットが仲良く並んでいるのですが、それを見るとやっぱり個性的で、「次はどんな動物が出てくるんだろう?」とワクワクした気持ちになります。

魚の靴を履いていたり、尻尾があったり、とさかが生えていたり・・・

シルエットだけでもとってもにぎやかです。

きっと暗い時のシルエットが楽しくなるようにデザインされているんだと思います。

個性的な絵がこの絵本を賑やかに楽しくしてくれていますよ。

まとめ

本記事では「0・1・2歳におすすめの絵本5選」を紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか一冊でもお子さんや皆さんのお気に入りの絵本になったら嬉しいです。

0・1・2歳児、それぞれの年齢の「厳選したおすすめ絵本3選」はこちらで紹介していますので、良ろしければ読んでみてください。

https://yumiko-ehon.com/age0-teppan3/

https://yumiko-ehon.com/age1-teppan3/

https://yumiko-ehon.com/age2-teppan3/

絵本の選び方も大切ですが「絵本の読み聞かせ方」も大切だと思います。

以下の記事では「【0・1・2歳児】それぞれの年齢の読み聞かせ5つのコツ」について解説しています。

子どもが絵本を聞いてくれない、集中してくれないなどの悩んでいる方、気になる方は読んでみてください。

https://yumiko-ehon.com/age0-kotu5/

https://yumiko-ehon.com/age1-kotu5/

https://yumiko-ehon.com/age2-kotu5/






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