こどもの日に!こいのぼりがでてくる絵本5選

絵本

5月5日はこどもの日ですね。

こいのぼりを目にする機会も増える頃だと思います。

今回は【こどもの日に!こいのぼりがでてくる絵本5選】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が4月、5月に読み聞かせたい絵本を選びました。

これらの絵本を読むと、こいのぼりをあげる由来が分かったり、こどもの日を身近に感じることができると思います。

読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

こどもの日に!こいのぼりがでてくる絵本5選

こいのぼりくんのさんぽ(おすすめの対象年齢・2歳~)

すとう あさえ
たかお ゆうこ
出版社ほるぷ出版
出版年2018年

可愛いこいのぼりのお話です

ポイント①こいのぼり、空をとぶ!

最初のページでは、主人公の青いこいのぼりはヒモでくくられていました。

そして吹き流し、お父さんこいのぼり、赤いこいのぼりと一緒に風に揺られていたんです。

でもページをめくると青いこいのぼりはヒモが外れて空を飛んでいました。

 こいのぼりくんが おそらを さんぽしていると、

 ねこちゃんがよびました。

 「こいのぼりくーん。さるくんの いえまで、のせてー」

 「いいよー」

そうです、青いこいのぼりは空を散歩していたんですね。

ここからこいのぼり君が、ねこちゃんを連れてさる君の家まで出発します!

ポイント②助け合うところがいい

さる君の家に向かう途中でこいのぼり君は落ちて、木の上に引っかかってしまいました。

 「ごめんね、こいのぼりくん。

  わたしが たすけてあげる」

ねこちゃんはこいのぼり君を引っ張りますが、上手くいきません。

次第に悲しくなってきたこいのぼり君。

 「えーん。ぼく、おそらを とべないよう」

とうとう泣き出してしまいました。

するとそこへさる君が・・・

 「だいじょうぶ?ぼくも てつだうよ!」

 「ありがとう!」

こうやって、みんなで助け合う姿がいいですね。

ポイント③かわいい絵本です

絵本が女性の手の平大くらいで、小さい子にも持ちやすいサイズ感です。

そして優しいタッチで塗られた絵が可愛いです!

登場人物は切り貼りされていて、独特な存在感がありますよ。

最後のページでは、かぶとをかぶったり、かしわ餅を食べたりするさる達の姿がみられます。

巻末ではこどもの日の由来や習わしも紹介されていますので、そちらにも注目して読んでみてくださいね。

ワニぼうのこいのぼり(おすすめの対象年齢・3歳~)

内田麟太郎
高畠 純
出版社文溪堂
出版年2002年

ゆるくて面白いこいのぼりの誕生です!

ポイント①まさかの展開が面白い!

お話は、お父さんワニが”ワニぼう”にこいのぼりを買ってきたところから始まります。

 「きもちよさそうだなあ」

 おとうさんは うらやましそうに

 こいのぼりを みていました。

ここからが衝撃の展開です!!

 「おとうさん なにしてるの」

 「ワニのぼり」

 「いいきもち?」

 ワニぼうは ききました。

 「ああ とっても」

 「ぼくも ワニのぼりしたいな」

 「すれば」

ワニのぼり!?お父さんやっちゃたの!!?

そうです、やっちゃったんです(笑)

 「うふふふふ」

 「うふふふふ」

 ワニぼうは おとうさんと ならんで

 ワニのぼりを しました。

満足そうな2匹・・・。

意外な展開に思わず吹き出してしまいました(笑)

ポイント②イラストがゆるい~

お話はいい感じにゆるいのですが、絵も負けずにゆるいです(笑)

線はまっすぐじゃないし絶妙に面白い顔しているし・・・

気の抜けた絵がとても心地いいですよ。

ぜひ読んで癒やされてくださいね!

ポイント③5月の風をかんじたくなる!

ワニのぼりになって、ワニたちはこんなことを言います。

 「はるかぜって こんなに おいしかったかしら」

 「そのようだね」

 ごっくん ごっくん ごっくん

 ワニぼうも おなかいっぱい

 はるかぜを すいこみました。

そんな風に言われたら・・・

5月の風を感じたくなりますよね?(笑)

絵本はこんな風に終わります。

 きょうは 5がつ 5か。

 はるかぜが いちばんおいしいひです。

ぜひ春風を感じてみてくださいね。

かっぱのこいのぼり(おすすめの対象年齢・3歳~)

内田麟太郎
山本孝
出版社岩崎書店
出版年2012年

かっぱから見たこいのぼり!?

ポイント①かっぱの暮らしが楽しい

 ここは いよのくに、まつやまは かっぱまちです。

お話の舞台はかっぱのまち。

電車が走り飲食店や銭湯があって、かっぱは人間のように暮らしています。

 みんなは どことなく うきうきしています。

 むりもありません。

 あしたは、五月の あおぞらよりも、もっと もっと

 こころの はれわたる日ですから。

かっぱ達が、明日はとてもいいことがある!

と、ワクワクしているところからお話は始まります。

かっぱたちは人間と同じようですが、水中なので話すたびに泡が出たり、甲羅の上から服を着ていたり、好物のきゅうりがたくさん登場したりして、やっぱり違います。

かっぱの暮らしに注目するのがとっても楽しいですよ。

ポイント②細かいところまで見るのが楽しい

かっぱ達が生き生きと暮らしている様子が丁寧に描き込まれているので、細かいところまで見るのが楽しいです!

魚やエビやどじょうなど、川の中の生きものに注目してみたり、

同じ登場人物のかっぱが毎回どこかにいるので探してみたり、

背景に描かれている文字を読んでみるのも小技が効いていて楽しいです。

最後に、

 「おじいちゃん、かっぱって いるのかなぁ」

と、人間の子どもがおじいちゃんにたずねる場面。

そうやって話している窓の外にはかっぱの子が!

子どもはそういうところに良く気がついて、裏表紙までしっかり見てくれます。

ぜひ細かいところまで見て楽しんでくださいね!

ポイント③川の中から見るこいのぼりがお見事!

ついに楽しみにしていた日、こどもの日になりました。

 「それでは」

 「一、二の、三」

 みんなは ごろりと ねころびました。

 ねころんで そらを みあげました。

すると目の前にたくさんのこいのぼりが広がりました!

川の中からこいのぼりを見上げるなんて珍しくて面白いですね。

水を通して見ることで、まるでこいのぼりが水中を泳いでいるかのような姿は圧巻です。

 きょうは こどもの日です。

 みんなで こどもの せいちょうを いわいます。

 「びょうきを するな。すくすく そだて」と。

子どもの日のを祝う意味も教えてくれる絵本です。

ぜひかっぱ目線のこいのぼりを楽しんでくださいね。

げんきにおよげ こいのぼり(おすすめの対象年齢・4歳~)

今関信子
福田岩緒
出版社教育画劇
出版年2001年

こいのぼりって何であげるの?

ポイント①こいのぼりをあげる由来が分かる

おにいちゃんがこいのぼりの歌を、

 やねより ひくい こいのぼり~

と歌っていました。

あきらはそれを先生に話します。

すると先生は、

 「あらまあ、こまった おにいちゃんだこと。

  あきらくん、どうして こいのぼりを たてるか、しってる」

と、こいのぼりをあげる由来を話してくれました。

江戸時代、旗を立てられるのはお侍の特権だったこと。

そのため、町の人には旗ではなく、滝登りをするような元気な鯉をたてるようになったこと。

 「じゃまものなんかに ひるむなよ。

  こいに まけずに おおきくなれよ。」

と。

そんな由来を、絵本を通して子どもに分かりやすく伝えることができます。

ポイント②由来を知った後の子ども達がいい

由来を知るとあきら達はこいのぼりを作りたくなりました。

 「つよい かぜにも ちぎれないのが いいね」

 「ゆびで かこう。つよく かけるよ。」

 「わらっている かおに しようよ。たのしいんだもん」

すると先生がミシンでこいのぼりを塗ってくれて、大きなこいのぼりができました。

そして川をまたいでかけられた何本ものロープに、みんなで作ったこいのぼりも飾りました。

 「およいだ、およいだぁ」

 「わたしたちの こいのぼり、おおきいねぇ」

 「こいのぼりの おなか、ぱんぱんだ」

 「ぼく、おなか、ぺこぺこだあ」

というわけで(笑)、村の人がごちそうを運んでくれて、みんなでいっぱい食べました。

お話はこんな風に終わります。

 「どのこも げんきだ。こいみたいだ。

  おおきくなれよ。りっぱに なれよ」

 あきらたちは、いっぱい あそびました。

 こいのぼりも げんきに およいでいます。

子ども達の元気な姿がこいのぼりに重なるところがいな、と思いました。

ポイント③絵がかわいい

最後、笑っている顔・・・というより、にやっとした顔に描かれたこいのぼり青空を泳いでいます。

悠々と泳ぐ姿が子どもに重なって、気持ちのいい絵です。

こいのぼりも人物も可愛くて親しみが持てますので、ぜひ読んでみて下さいね。

そらいっぱいのこいのぼり(おすすめの対象年齢・4歳~)

羽尻利門
出版社世界文化社
出版年2022年

広々とした気持ちのいい絵本です

ポイント①たくさんのこいのぼりがいい!

圧倒的な画力で描かれる絵がとても素敵です。

なんと言っても、こいのぼりの絵がいいですよ。

こいのぼりが風を受けてはためく様子は、まさに”泳いでる”です。

絵本の最後で、青空と色とりどりのこいのぼり、雲が描かれている場面があるのですが、

広々としていて見ていて気持ちがいいお気に入りの場面です。

ぜひ注目してみてくださいね。

ポイント②田舎の風景がきれい

 ゴールデンウィーク。

 ケンゴは ママ、パパ、いもうとの サナエと いっしょに

 おじいちゃんの いえに むかって います。

おじいちゃんの家は田舎で自然ゆたかです。

川遊びをしていると、コイが川の段差をのぼろうとしていました。

 「がんばれー!」

応援するケンゴとサナエ。

こいが見事にのぼると、

 「やったー、だいせいこう!」

といって大興奮です。

それから二人は『コイの たきのぼり』の話を聞いたり、家族みんなで手巻き寿司を食べたりしました。

船頭さんのいる船に乗ったり、村のお祭りにも行きました。

田舎の生活がみえるところが懐かしい感じもしておすすめです。

ポイント③小技も効いてて楽しい!

こいのぼりを見上げていたら、

 「わあー!」

 めに とびこんで きたのは、

 あおぞらを およぐ りゅうでした。

青空を泳ぐ竜とは・・・?

それは絵本を読んでみてくださいね。

そしてこの絵本の各見開きページには、それぞれ5つの隠し文字が潜んでします。

隠し文字は子ども達探すの喜びますよ!

小技も効いて楽しい絵本なので、ぜひ繰り返し見て楽しんでくださいね。

まとめ

今回は【こどもの日に!こいのぼりが出てくる絵本】をテーマに5冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもオススメの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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