保育士おすすめ!3歳児が本当に喜ぶ絵本3選

絵本

3歳児のお子さんに読み聞かせをしようとしている時、

いざ絵本を選ぼうと思うとたくさんあって悩んでしまいますよね。

ロングセラー絵本から選べばいいといいますがそれもかなりの量です。

折角お金をかけて絵本を購入したり図書館で選ぼうとしたりしているなら、できるだけ子どもが喜んでくれる絵本を選びたい、そう思うと思います。

今回は、司書資格を持つ保育士歴15年目の保育士、弓子が、

【保育士おすすめ!3歳児が本当に喜ぶ絵本3選】について記事を書きました。

選んだポイントは

  • 実際に読んだときによく聞いてくれた絵本
  • なるべくたくさんの子に喜ばれそうな絵本

です。

3歳児に人気で、3歳児が本当に喜ぶ絵本が知りたい方は参考にしてみてくださいね。

保育士おすすめ!3歳児が本当に喜ぶ絵本3選

はらぺこあおむし

エリック=カール
もり ひさし
出版社偕成社
出版年1976年

とても有名な絵本です

ポイント①カラフルで鮮やかなイラスト

最初にお伝えしたいのは、カラフルな色紙を切り貼りして描かれた絵の美しさです。

どのページをめくっても鮮やかな色彩が広がります。

鮮やかで目立つので集団での読み聞かせにも向いていると思います。

小さなあおむしから見た世界を表現するために、お月様やお日様はもちろん、葉っぱや食べ物が大きく描かれていて、それがこの絵本に迫力を与えているんですね。

横長の絵本の画面いっぱいに食べ物が並んだ様子や、最後蝶々になった時のイラストは圧巻で、子ども大人問わず人気があるのも納得です。

ポイント②しかけが楽しい!

この絵本にはしかけ要素があります。

例えば、あおむしがくだものを食べる場面。

りんご1個分の狭いページをめくると、食べ終えたあおむしと「まだ、おなかはぺっこぺこ」の文字。

次は、なし2個分の狭いページ。

めくると、食べ終えたあおむしと「やっぱりおなかはぺっこぺこ」の文字が書かれています。

そしてそれぞれのくだものに小さな穴があいています。

このようにページの横幅が変わったり、丸い穴があいたりするしかけは、子どもが飽きずに見られる楽しいポイントになっています。

ポイント③テンポのいいストーリー

この絵本のストーリーは、あおむしが卵からかえって幼虫になり、さなぎになって、最後はちょうちょになる、というものです。

日曜日に卵からかえったあおむし。

おなかがぺこぺこで、月曜日から土曜日までたくさん食べます。

月曜日から金曜日はくだものを。

そして土曜日は、

 チョコレートケーキとアイスクリームとピクルスとチーズとサラミとペロペロキャンディーとさくらんぼパイとソーセージとカップケーキとそれからすいか

を食べるんです。

食べ過ぎでおなかが痛くなったので日曜日はみどりのはっぱを食べて元気になります。

その後あおむしはさなぎになりちょうになって終わります。

テンポが良くて無駄がないストーリーですね。

この流れるようなストーリー展開が、子どもを飽きさせず、ひきつけるのかもしれませんね。

保育界隈にいらっしゃる方には多分とても有名な「はらぺこあおむしの歌」という歌があります。
この歌をかけながら絵本をめくってあげるのも楽しいですよ。
動画を貼りますので良かったら聞いてみてくださいね。

ぐりとぐら

なかがわりえこ
おおむらゆりこ
出版社福音館書店
出版年1963年

黄色いカステラを覚えている方も多いのでは?

ポイント①料理というテーマがいい

ずっと人気なのは料理という身近で普遍的なテーマを取り扱っているからかもしれません。

 このよで いちばん すきなのは おりょうりすること たべること

な、のねずみのぐりとぐら。

木の実をみつけてひろうと

 「どんぐりを かご いっぱい ひろったら、おさとうを たっぷり いれて、にようね」

 「くりを がご いっぱい ひろったら、やわらかく ゆでて、くりーむに しようね」

と話します。

お料理することと食べることとがこの世で一番好きだからこう考えるんですね。

そして二人は偶然見つけた大きな卵からカステラを作ろう!と決めて、とっても美味しいカステラを作りました。

料理のように、子どもの生活に身近なことや興味のあることをテーマにした絵本は、子どもがイメージしやすくて楽しむことができます。

誰とでもイメージを共有しやすいところもいいですね。

ポイント②可愛いイラスト

ご覧の通りイラストがとっても可愛いです。

青い服を着ているのがぐり赤い服を着ているのがぐらです。

意外と表情豊かなんですよ。

大きな卵を見つけたときの表情がたまりません!(大好き)

背景は白を基調としていて派手さはありません。

読み聞かせる時は集団よりも少人数の読み聞かせに向いている絵本だと思います。

白を基調にしているので登場する動物たちの動きが分かりやすいですよ。

黄色いカステラもとってもよく目立ってます!

ポイント③言葉と絵を楽しめる

お話はぐりとぐらが森で大きな卵を見つけるところから始まります。

なんとか卵を運び、カステラを焼くことに決まり、カステラを焼いているうちに動物たちが集まってきて、最後は一緒においしく食べて・・・というようにお話は進んでいきます。

この絵本を読んで思うのは言葉の力です。

これは大きな卵を見つけた時の2匹の会話です。

 「やあ、なんて おおきな たまごだろう。おつきさまくらいの めだまやきが できるぞ」と、

  ぐり がいいました。

 「ぼくらの べっどより、もっと あつくて、ふわふわの たまごやきが できるぞ」と、

  ぐらがいました。 

 「それよりも、かすてらが いいや。あさから ばんまで たべても、まだ のこるぐらいの 

  おおきい かすてらが できるよ」と、

  ぐりが いうと

 「そいつが いいや」と、

  ぐらも さんせいしました。

こうした言葉の力で心の中にイメージがふくらんでいるからこそ、最後カステラが焼けたときの絵を見て、とっても大きく、ふわふわで美味しそうに見えるんだと思います。

言葉と絵を楽しめる絵本・・・

これこそ、絵本の醍醐味では!?

物語を楽しめるようになってきた3歳にぴったりの絵本だと思います!

おおきなかぶ

ロシア民話
再話A.トルストイ
内田莉莎子
佐藤忠良
出版社福音館書店
出版年1962年

うんとこしょ どっこいしょ!

ポイント①同じ言葉の繰り返しで展開している

「うんとこしょ どっこいしょ」

この言葉を聞いただけで、子どもたちは「おおきなかぶだ!」とすぐ気がついて「あまい げんきのよい とてつもなくおおきい」かぶのイメージが浮かぶと思います。

それくらい、この言葉はこの絵本の中で何度も繰り返されます。

この時期の子どもは何でも自分でやってみたい!と思う反面、できないこともあってイライラしたり不安になったりしています。

でも同じ言葉が繰り返し使われていて、大まかな流れはいっしょだけれど、ちょっとずつ変わりながら展開が予想できるお話は、不安がる子どもたちの気持ちに寄り添って、安心できるお話になっているんですね。

展開が読めるのは大人にとっては面白くないところもあると思います。

でも3歳児にとっては安心して楽しめる絵本になるんですね。

同じ言葉の繰り返しで展開していくところがこの絵本のおすすめポイントです!

ポイント②絵の説得力がすごい

この絵本のすごいところは絵だと思います。

絵を見るだけでお話が分かるくらい、余計なものを削りながら、必要な情報をあますことなく絵で語っています。

子どもって絵をすごくよく見ているんですよね。

誇張したりデフォルメしたりしたものの良さもありますが、基本的には絵に嘘がないことがいいのかな・・・と思ったりします。

一人ずつ増えてく登場人物にぴったり合っている絵で、物語を楽しみ始める3歳児が、無理なく目と耳で話の流れを確認して楽しむことができる良い絵本だと思います。

ポイント安心できるストーリー

この絵本のストーリーは、おじいさんが植えたかぶが大きすぎて抜けなくなったので、おばあさん、孫、犬、猫、ねずみといった助っ人を次々に呼んでみんなで引っ張る、というものです。

「うんとこしょ どっこいしょ」のかけ声とともにひっぱって、最後にはおおきなかぶを抜くことができました。

最後のページで、

 やっと、かぶは ぬけました

と、抜いたかぶの横で喜び合うおじいさんたち。

喜んだページの続きは表紙に続いているんですよ。

おじいさんとおばあさんと孫がおおきなかぶを持って運んでるところが表紙絵になっているんです。

(おおきなかぶの葉っぱは表紙に入りきらなくて裏表紙に続いています。)

つまり、絵本が始まる一番最初に表紙をみた子どもたちは、おおきなかぶがちゃんと抜けることをわかっていたわけです。

保育士が「うんとこしょ どっこいしょ」「おおきなかぶ ぬけるかな~?」

なんて言っているときも、子どもは、やりとりに付き合ってくれながらも、「いやいやかぶは抜けますよ。だって最初に抜けてるとこみたもん」なんて思っていたかもしれない、というわけです(笑)

こういうわけで子どもはちゃんと「できる」ことが分かって、安心して絵本を楽しめるんですね。

まとめ

今回は【保育士おすすめ!3歳児が本当に喜ぶ絵本3選】をテーマに、厳選した3冊をご紹介しました。

どれか1冊でもあなたやお子さんのお気に入りになったら嬉しいです。

そして、絵本を選ぶことと同じくらい「絵本の読み聞かせ方」も大切です。

次の記事では『【3歳児】読み聞かせの5つのコツ』について自分が園児や子どもに読み聞かせてきた経験から、「こうするといいよ」という読み聞かせ方のコツをまとめました。

こちらの記事もぜひあわせて読んでみてください。

子どもの成長には個人差があります。

2歳児向けの絵本がはまらなかったら、1歳児向けの絵本を読んでみたり3歳児向けの絵本を読んでみたりすると、お気に入りの本が見つかりやすいと思います。

こちらもチェックしてみてくださいね。

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