保育士おすすめ!0歳児が本当に喜ぶ絵本3選

絵本

この投稿を見てくださっている方は、0歳児のお子さんや園児に読み聞かせをしようとしている方だと思います。

でも、いざ絵本を選ぼうと思うとたくさんあって悩んでしまいますよね。

ロングセラー絵本から選べばいいといいますが、それもかなりの量です。

折角お金をかけて絵本を購入したり図書館で選んであげたりしようとしているなら、できるだけ子どもが喜んでくれる絵本を選びたい、と思うと思います。

今回は、司書資格を持つ保育士、弓子が「保育士おすすめ!0歳児が本当に喜ぶ絵本」について記事を書きました。

選んだポイントは、

  • 実際に読んだときによく聞いてくれた絵本
  • なるべくたくさんの子に喜ばれそうな絵本

です。

0歳児に人気の絵本が知りたい方や、0歳児が喜ぶ絵本が知りたい方は参考にしてみてくださいね。

保育士おすすめ!0歳児が本当に喜ぶ絵本3選

「じゃあじゃあびりびり」

作・絵まついのりこ
出版社偕成社
出版年1983年

楽しいオノマトペの世界へようこそ!

ポイント①鮮やかな色とはっきりとした形がいい

赤ちゃんの視力は、最初、抱っこで授乳してくれるお母さんの顔が見える程度から、徐々に見えるようになっていきます。

まだ視力がいいとはいえないので(生後2ヶ月で0.02程度、1歳頃で0.3程度)、はっきりとした色は非常に見えやすいんですね。

この絵本にははっきりとした色がたくさん使われています。

描かれているものの形もシンプルで、背景は色だけ。

これは、赤ちゃんが絵を見てすぐにこれ!と分かるようにしているためだと思います。

このシンプルさが赤ちゃんにぴったりです!

ポイント②オノマトペが楽しい♪

オノマトペとは、「にゃーにゃー」や「どきどき」などのように様々な状態や動きなどを音で表現した言葉です。

赤ちゃんの絵本には少なからずオノマトペの表現が出てきますが、この絵本はオノマトペそのもの!

 みず じゃあ じゃあ じゃあ

 いぬ わん わん わん わん

というように、全てのページがものの名前とオノマトペでできています。

言葉のリズムや音の響きを感覚的に楽しめる絵本です。

これが、0歳児に大人気!

園で読み聞かせたときは、

 かみ びり びり びり びり びり びり

 ふみきり かん かん かん かん

のページが好きな子が多くて何度も何度も読みました。

ポイント③赤ちゃんのための絵本

この絵本は14㎝四方の小さめな絵本です。

これは、赤ちゃんが絵を見る視野が広くないこと、そして手や指に力もないので、赤ちゃんが扱える大きさに配慮したためだと思います。

そして、赤ちゃんがなめたり噛んだりしても、すぐにへこたれないしっかりとした厚みがあります。

また、赤ちゃんがけがをしないように角も丸くしてあって安全です。

まさに、赤ちゃんのための絵本ですね。

よく工夫されているので、ファーストブックや贈り物にもぴったりです。

弓子も子どもによく持たせてあげていましたが、端っこをなめてだめにしてしまったので、ページの色と同じ折り紙をビニールテープで貼って目立たなくさせたことがあります。

懐かしい思い出です。

くだもの

作・絵平山 和子
出版社福音館書店
出版年1981年

わかりやすくておいしそう!

ポイント①くだものの絵が分かりやすい

水彩の淡い色合いで、とにかくくだものがリアルに大きく描かれています。

アレンジがなく本物そのものなので、赤ちゃんにも分かりやすいです。

特にはじめに登場するスイカは、見開き全ページが使われていて、ドーン!と出てくるスイカに子どもたちはびっくりして引き込まれていきますよ。

どのくだものもとってもおいしそうなので大人も自然に声が出てしまいます。

ポイント②やりとりが自然にできる

この絵本は、見開き左ページにまるごとのくだものとその名前が、

そして右ページには食べられる状態(お皿に乗せてフォークをそえたり、皮をむいたり)のくだものが、くだものを差し出す手と「さぁどうぞ」の一文とともに描かれています。

”どうぞめしあがれ”ということです。

赤ちゃんに「どうぞ」と、絵本からくだものをとってきたようにして食べさせる真似をすると、口を開いてくれてとっても可愛いんですよ!

そして、大人が食べる真似をしてもぐもぐと口を動かすと、赤ちゃんも口をもぐもぐとさせたり、「食べてるの・・?」という風にじーっと口元を見てくれることもあります。

とっても癒やされる瞬間です。

いちごたくさんあるね、と数を数えてみたり(もちろん分からなくていいです)

バナナの皮むけたね、とお話したり。

赤ちゃんとのやりとりが苦手な人でも、絵を見ながら自然にやりとりできる、コミュニケーションがとれるところがこの絵本の一番のおすすめポイントです。

ポイント③長く楽しめる

言葉を覚えると自分が知っているものをみつけた時に喜ぶようになります。

「バナナ!」

「そうだね、バナナだね。」

といったように、コミュニケーションをとったり、絵を見てものの名前の確認することができます。

また1歳や2歳になると簡単なおままごとをして遊ぶようになってきます。

絵本の絵もおままごとの材料になります。

「すいかください」

「すいかですね。トントン(切った真似をして)はい、どうぞ」

というように、この絵本を見るだけで十分おままごとのような遊びもできるんです。

1歳、2歳になっても楽しめるところが、この絵本の良いところだと思います。

このような対人関係の経験や、見えないものをあたかもあるようにイメージする力は、社会性の基礎となって今後もとても役立ちます

1・2歳になってももたくさん読み聞かせてあげてほしい絵本です。

おつきさまこんばんは

作・絵林明子
出版社福音館書店
出版年1986年

ころころ変わる表情がいい!

ポイント①おつきさまの表情がわかりやすい!

赤ちゃんはあまり視力がよくありません。

だから人間や動物が正面のアングルで描かれると、まるで赤ちゃんの前に立っているかのようで赤ちゃんに分かりやすいんですね。

だからこのお月様はとても分かりやすいです。

この絵本には表情豊かなお月様がたくさん登場します。

うつむいたり、微笑んたり、困ったり、笑ったり。

表紙裏の「あっかんべー」の表情は特におすすめですよ。

 まんまるおつきさま こんばんは こんばんは

と締めくくった後で「あっかんべー」といいながら絵を見せると、子どもたちケラケラ笑ってくれます。

お月さまの表情が分かりやすくて、裏表紙まで楽しい絵本です。

ポイント②起承転結がある

この絵本は短いながら起承転結があります。

起・よるに なったよ

  ほら おそらが くらい くらい

承・おや やねのうえが あかるくなった

  おつきさまだ

転・だめ だめ くもさん

  こないで こないで

  おつきさまが ないちゃう

結・あー よかった

  おつきさまが わらってる

分かるでしょうか?

ちゃんと冒険があるんです。

 だめ だめ くもさん こないで こないで

のところで、子どもたち、大丈夫かな・・・と、本当に心配そうな顔を見せます。

くもがどいてくれてお月様がでてくると、子どもたちはほっとした顔になるんです。

1歳に近づいた頃には、赤ちゃんのそんな表情も楽しむことができますよ。

ポイント③余韻を感じる絵がいい

夜ですが空は真っ黒ではありません。

空は濃い青で、お月様の周りは薄い青で表現されています。

そうすることでお月様の黄色が際立っています。

絵に余韻があるというんでしょうか。

ぼぅ・・・っとした感じが癖になるというか、大人もじっと見ていたくなるような、そんな美しい絵本です。

ぜひ一度手に取って美しさを感じてもらえたらと思います。

余談ですがおうちの上にいるねこ2匹がいい仕事してるんですよ。

少し大きくなったら子どもがねこの存在に気づいてくれるかもしれません。

そうした細かいところを見るのも楽しいですね。

まとめ

今回は0歳児を対象に、これは鉄板!と思う厳選した3冊をご紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもあなたやお子さんのお気に入りになったら嬉しいです。

0歳児の絵本の選び方も大切ですが「絵本の読み聞かせ方」も大切です。

以下の記事では「【0歳児向け】読み聞かせの5つのコツ」について解説しているので、こちらの記事もぜひあわせて読んでみてください。

子どもの成長には個人差があります。

もし0歳児向けの絵本がはまらなかったら、1歳児向けの絵本に進んで選ぶとお気に入りの本が見つかりやすいと思います。

こちらもチェックしてみてくださいね。

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