0歳・1歳・2歳におすすめ!あったまる絵本5選

絵本

暦の上では春になりましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。

おふろに入ってほっとすることも多いんじゃないでしょうか。

本記事では【0・1・2歳児におすすめ!あったまる絵本】をテーマにして、司書資格を持つ保育士、弓子が、寒い季節に読み聞かせたい絵本を厳選して5冊選んでみました。

寒い時期の読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

0歳・1歳・2歳におすすめ!あったまる絵本5選

ノンタンあわぷくぷくぷぷぷぷう(オススメの対象年齢・2歳~)

作・絵キヨノサチコ
出版社偕成社
出版年1980年

リズミカルな言葉が楽しい!

ポイント①リズムがいい

お風呂に入るのが嫌いなねこのノンタン。

 ぼく、おふろ だいっきらい 

 おふろに はいるの、いやだなー。

お風呂に入っているみんなを横目にこう言います。

それを見たみんなは「お風呂たのしいよー」と、お風呂で楽しんでいる姿をノンタンに見せました。

 みんな ならんで、一、二、三。

 ごしごし ごしごし、一、二、三。

 みんなで、せなかの あらいっこ。

 あわぶく ぷくぷく、ぷぷぷぷ ぷう。

読んでるだけで楽しくなってくる言葉ですね。

見ていたノンタンも、もれなくお風呂に入りたくなってきました(笑)

つい口ずさみたくなるようなリズムが魅力的です。

ポイント②いないいないばぁあそびが楽しい!

動物たちはお風呂で泡遊びを始めます。

 あわぶく ぷくぷく、ぷぷぷぷ ぷう。

 この しっぽ、だーれだ?

しっぽとか手とか、体の一部分がでているので小さい子にもにも分かりやすく、当てる楽しさがありますね!

それを見ていたノンタンは自分もやりたくなりました。

 あわぶく ぷくぷく ぷぷぷぷ ぷう。

 この ひげ、だーれだ?

 (ページをめくって)

 しゃわ しゃわ しゃわー。

 ノンタンの ひげ!

みんなに当ててもらってノンタン嬉しそう!

ほのぼのとした、かわいいお話です。

ポイント③ノンタンたちがかわいい

とっても有名なノンタン。

ご存じの通り絵がとっても可愛いです!

横目でみんなを見るノンタンなんて子どもそのもので最高です(笑)

「ノンタンあわぷくぷくぷぷぷぷう」も含まれる「ノンタンあそぼうよ」シリーズは、全23巻発刊されています。

この絵本が気に入ったら他の絵本もチェックしてみてくださいね。

  • 「ノンタンぶらんこのせて」
  • 「ノンタンおやすみなさい」
  • 「あかんべノンタン」
  • 「ノンタンおよぐのだいすき」

この4冊は子どもの反応も良くて特におすすめです!

わにわにのおふろ(オススメの対象年齢・2歳~)

小風さち
山口マオ
出版社福音館書店
出版年2004年

子どもが喜ぶ絵本です!

ポイント①こわ可愛い世界観

この絵本は絵本を”子ども向け”にしていません。

というのも、わにを可愛く描いていないんです。

絵本の中には怖い生きものも可愛らしくデフォルメすることが多々ありますが、

この絵本のわには、目つきが鋭くてゴツゴツした体をしていて、ちゃんと”わに”です。

でも小さな子ども達はそんなわにを怖がることもなく、自然と受け入れてくれます。

文もちょっとエッジが効いていて絵と合っていていいんですよ。

 そして おふろに よじのぼります。

 ずる ずり ずる ずり

というように、わにのちょっと怖い感じが上手に表現されています。

見た目のかわいさ、大人が好むかわいさだけにとらわれずに子どもの喜ぶ本を選びたい・・・

改めてそんな気持ちにさせてもらえる絵本です。

ポイント②音が面白い!

この絵本は音が面白いです!

例えば、お風呂におもちゃを浮かべる場面。

 わにわには おもちゃを うかべます。

 ぽくん ぽくん ぷくん

わにわにがお風呂に入る場面では、

 じょろろーん!

わにわにがお湯からでた場面では、

 わにわには おゆからでると

 タオルで からだを ふきました。

 ぐにっ ぐにっ ぐなっ ぐなっ

面白い音がたくさん登場してますね!

そこがこの絵本の個性的な部分でおすすめポイントです!

ポイント③予想できない行動が気になる

わにわにはマイペースにお風呂を楽しみます。

お気に入りのロボットのおもちゃで遊んだり、あぶくを飛ばしたり。

風呂桶をあたまにかぶって、シャワーヘッドをマイクにして歌も歌います。

 うり うり うり うり

 オーイェー

ノリノリですね(笑)

わにわにが次に何をするのか!?

予想のつかない展開が楽しいです!

わにわにシリーズは「わにわにのおふろ」の他に5冊発刊されています。

  • わにわにのおふろ
  • わにわにのごちそう
  • わにわにのおでかけ
  • わにわにのおおけが
  • わにわにとあかわに
  • わにわにのおおゆき(こちらはまだハードカバーになっていません)

マイペースなわにわにが面白い絵本ばかりなので「わにわにのおふろ」が気に入ったらぜひチェックしてみてくださいね!

おふろごっこ(オススメの対象年齢・2歳~)

きむらゆういち
長野ヒデ子
出版社佼成出版社
出版年2006年

楽しいのがいいよね!

ポイント①冒険気分が味わえます!

このお話は、ちょうどテレビを見ていてお風呂に入ろうとしないゆまくんを、お父さんが、

 よし、じゃあパパと

 ぶくぶくザーザじまへたんけんへいこう!

と誘ったことから始まります。

ゆまくんが、

 ええ?!

 ぶくぶくザーザじまって どんな ところなの?

と聞くと、パパは

 おもしろいことが いっぱいある しまだよ

 おおだこが おそってっくるかもね

と言います。

 じゅんびは はだかになるだけ

 では しゅっぱ――つ!

こうして2人はぶくぶくザーザじまへぼうけんに出かけます。

二人で色々なことを乗り越えて、楽しんで!

この絵本を読むとまるでほんとに冒険に行ったような気分になれますよ。

ポイント②お父さんがお見事!

このお父さんは、テレビに夢中だったゆまくんに「やめなさい」と怒りません。

ただ、おふろの冒険へ行かない?と誘いました。

そして冒険を思いっきり盛り上げてくれるんです。

 おっ、きりが こいから、きを つけろ!

 きりの むこうに かわが ある

 パパが たいちょうだ

 ついてこい!

とか

 あっ!たいへんだ!

 おおだこが おそってきたぞ!

 たいちょう!

 たこの くちから おゆだー!

 たいへんだ!

 はやく めを つぶれ!

なんていう風に。

子どもは楽しいことが大好き!

やめなさい、といわれるより、楽しいこと、興味のあることに誘われるほうがずっと好きです。

お風呂をこんな風に盛り上げてくれたらついていきたくなっちゃいますね。

お父さんお見事です!

ポイント③元気いっぱいのイラストがいい

長野ヒデ子さんのイラストは、インパクトたっぷりの太い線です。

そしてパパとゆまくんの元気な表情がとってもいいです。

冒険らしく、霧、滝、くもくもまん、おおだこ、など楽しい絵が画面いっぱいに広がって、見ているととってもワクワクしてきますよ。

すごく元気がもらえる絵本です!

元気よく読み聞かせたい一冊です。

おふろでちゃぷちゃぷ(オススメの対象年齢・1歳~)

松谷みよ子
いわさき ちひろ
出版社童心社
出版年1970年

あったまれますよ~

ポイント①優しい語り口がいい

最初に登場するのはあひるちゃんです。

それを見ているだれかがこう言います。

 あひるちゃん どこいくの?

あひるちゃんは答えます。

 いいとこ いいとこ

次のページにはタオルをもったあひるちゃんがあらわれます。

 あれ?

 タオルをもった

 ねえ どこいくの?

あひるちゃんは答えます。

 いいとこ いいとこ

聞いているのは子どもです。

優しい語り口があたたかい感じがして、耳にとても心地いい絵本です。

ポイント②変化のあるお話がいい!

最初はあひるちゃんが登場して、次に子どもが登場します。

あひるちゃんがおふろに向かっていることがわかった子どもちゃん。

 グワッ

 グワッ

 そうだよ

 はやく おいでー

 いっとうしょうは だあれ

今度は子どもがアヒルにおいでと誘われます。

 まって

 まって

 いま せーたー

 ぬいだとこ

あひるちゃんは急かします。

 はやく 

 はやく

こうして子どもは急いで服をぬいでおふろに向かいます。

この絵本はあひるがおふろへ向かう場面と、子どもが服を脱いでおふろへ向かう場面の2場面があります。

それがお話に変化を生んで、何回読んでも楽しいポイントになってます!

ポイント③ふんわりとした絵が可愛い

いわさきちひろさんは、にじんだように淡くて、ふんわりとしたイラストを描かれます。

子どものふっくらとした体や、ふんわりとした髪の毛がよく表現されていて素敵です。

最後のページは絵も文もはすっごく可愛いんですよ!

ぜひ読んでみてくださいね。

松谷みよ子さんのあかちゃん絵本シリーズは全9冊発刊されています。

  • いないいないばぁ
  • いいおかお
  • もうねんね
  • あなたはだあれ
  • おさじさん
  • のせてのせて
  • もしもしおでんわ
  • おふろでちゃぷちゃぷ
  • あかちゃんのうた

どれも子どもに喜ばれる名作だと思います。

ぜひチェックしてみてください!

おやすみ(オススメの対象年齢・0歳~)

なかがわ りえこ
やまわき ゆりこ
出版社グランまま社
出版年1986年

気持ちいい!が詰まってます!

ポイント①読んでいて心地いいリズム

短いお話ですが、シンプルに気持ちを込めた言葉は読んでいてとても心地いいです。

短いからこそ選ばれた言葉が光っているように感じます。

子どもに繰り返し読んでと言われても楽しく読むことができますよ。

シンプルさがいい、素敵な絵本です。

ポイント②気持ちが入っていていい

 たくさん あそんで

 どろんこ どろんこ

 ああ おもしろかった

とか、

 おふろに はいって 

 きれい

 きれい

 ああ いいきもち

とか

 ばんごはん

 おいしい

 おいしい

 ああ おなかいっぱい

というように、この絵本にはたくさんの気持ちが入っています。

まるで赤ちゃんが気持ちいいと思うことを絵本で代弁しているようですね。

こういう本能的な気持ちをたくさん満たしてあげたいと、保育士ながら、親ながらに感じます。

ポイント③絵がかわいい!

そしてなんと言っても絵がかわいいですね。

「ぐりとぐら」を作られたお二人ですから、かわいさは折り紙つきです。

この絵本では犬の子どもが描かれていますがなんとも言えないかわいさですよ~!

このお二人が手がける小さい子向けの絵本には「おはよう」もあります。

こちらは太陽の子どもが朝目覚めたところからを描いた作品です。

こちらも子どもが好きな絵本ですので、ぜひチェックしてみてくださいね。

まとめ

今回は【あったまる絵本】をテーマに5冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもオススメの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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