【1歳児向け】読み聞かせの5つのコツ

絵本

「読み聞かせたいのにじっとしてくれない」

「読んでいる途中で別の本をもってくるけどなんで??」

「落ち着きがなくて心配・・・」

そう思った経験はありませんか?

読み聞かせをしてみたものの最後まで読み聞かせられないことが多くて「難しいなぁ・・・」と感じている方も多いと思います。

でも大丈夫です。

読み聞かせのコツが分かれば、だれでも絵本の読み聞かせが楽しめるようになります。

この記事では、1歳児の読み聞かせ方が分からない、絵本を聞いてくれないと悩んでいる人へ、1歳児への読み聞かせのコツ5つを紹介しています。

私は司書資格を持つ保育歴14年目の保育士です。

園児や自分の子どもに絵本の読み聞かせを続けてきて感じたコツですので、「1歳児の読み聞かせ方」に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

【1歳児向け】読み聞かせの5つのコツ

①今は動き回れるようになって楽しい時期

まず最初に、1歳児は、動き回れるようになって楽しい時期です。

1歳頃になるとつかまり立ちから始まって徐々に一人で歩けるようになります。

行動範囲が急に広がって、好奇心旺盛のまま動きたがるのが1歳児です。

これは私たち大人が自動車免許をとって、車で遠くまで出かけられるようになった自由感に近いかも知れませんね。

それはもう色々な所へ行ってみたい!って思いますよね。

だから1歳児が読み聞かせ中に動き回ってしまうのは普通のことなんです。

園で集団で読み聞かせる場合は保育士がメインと補助とで役割分担をして、補助が動き回ってしまう子の側について、絵本に注意が向くように工夫しています。

家庭では膝に抱っこしてあげて読みきかせてあげると集中しやすいかもしれませんね。

でも、動いてしまったとしても大丈夫です。

読み聞かせが部分部分になってしまっても最後まで読めなくてOKです。

子どももだんだん絵本を楽しめるようになっていきますので、焦らず続けてみてくださいね。

②絵本を読みながらやりとりを楽しむ

1歳児には絵本をしっかり読み聞かせようとするよりも、絵本を通してコミュニケーションを楽しむことからはじめるといいと思います。

コミュニケーションとは、心の通わせ合いのことです。

絵本を一緒に読むということは、同じ物を同時に見ることですよね。

絵本を見ながら「○○だね」と、身近な物の名前を確認をしたり、これ面白いね、おいしそうだね、などの気持ちのやりとりをしたりしてみてください。

こういうやりとり(コミュニケーション)をすることで、大人と子どもの気持ちがぐっと縮まっていきます。

そして、読んでもらうときの優しい声や、抱っこして読んでもらったときの心地よさが、子ども達に安心感や喜びを感じさせてくれます。

1歳児はまだまだ読み聞かせ中の寄り道こそメインです!

たくさんのやりとりを子どもと一緒に楽しんでくださいね。

③子どもの読んでほしい気持ちを大切に

コミュニケーションをとりながら絵本を読んでいると、子どもも少しずつ絵本の楽しさや、やりとりする喜びが分かるようになってきます。

そして1歳児ともなると自分から

「読んで!」

と絵本を持ってくるようになります。

これは絵本の楽しさを一緒に感じたかったり、かまってほしかったりする合図です。

大人の都合に構わず持ってくると思いますが、でくるだけ面倒くさがらないで応えてあげてほしいです。

なぜなら子どもは「子どもがたのしいと思えるお話を、そばにいる大人が自分のために読んでくれている」ことが大好きだからです。

コミュニケーションをたくさんとって基盤がしっかりできていれば、絵本の楽しみ方も発展して色々な絵本を楽しめるようになってきます。

子どもの読んでほしい気持ちを大切にしてあげたいですね。

④同じ本でも何度も読んであげて

子どもはお気に入りの本を何度も読んでもらうのが大好きです。

「こんなに同じ本ばかりでいいのかな」

「他の本を読んであげたいのに・・」

と思うかもしれませんが「何度でも読んでもらいたい」という子どもの気持ちが大切だと思います。

大丈夫、大きくなったら自然と色々な絵本に興味を持ってくれます。

それにそれくらい好きな絵本があると楽しみもあります。

「あの頃、この絵本ばっかり読んでね・・」

なんて、大きくなった子どもに伝えることを想像してみてください。

自分が子どもただったら「それどんな絵本?」と興味を持ちますよね。

親は思い出話を始めて、子どもは新鮮な気持ちで聞いてくれると思います。

そんな会話をすることを考えたら何度も読んでもらいたいくらい好きな本があることは素敵だと思います。

⑤大人も読みやすい絵本を選ぶ(大事)

先ほど「同じ本を何度でも読んであげてほしいです」とお話しましたが、本音を言うと、同じ本をずっと読み続けるのはしんどいです。

5回くらいなら我慢できても、10回とか20回とか読むことになったらさすがに疲れます(経験談)

そこで、実体験で感じた、子どもの要求に応えるときの心構えをまとめてみました。

心構え①自分は読み聞かせロボット。報酬は子どもの笑顔や真剣なまなざしだと思う。

すごくドライな言い方をしていますが(笑)とにかく機械的に読むということです。

20回目の読み聞かせに心を込められる方は少ないと思いますがそれでいいと思います。

子どもは「自分がたのしいと思えるお話を、そばにいる大人が自分のために」読んでくれたことに、ちゃんと満足するんです。

そして好きな場面を何回も見て楽しそうに笑ったり集中して見たりします。

その笑顔や真剣なまなざしこそが報酬だと思ってください。

心構え②読んでいて嫌じゃない絵本を子どもの側へ

たくさん読む(かもしれない)のですから、大人も、その絵本がずっと読んでいても心地よいものなのかどうかを考えたほうがいいと思います。

もちろん子どもが好きな絵本を読んであげることが大前提です。

でも読み聞かせているのは大人ですよね。

自分が全然楽しめない絵本を読むよりは、楽しいと思える絵本を読んであげる方がずっといいと思います。

ですから子どもが出会う絵本を選ぶ時は、大人が「繰り返し読んでも楽しめる絵本かどうか」を考えてみてほしいんです。

なんとなく子どもの側へ絵本を置くのではなく、「絵本を選ぶ」という視点を持っていただけるといいと思います。

まとめ

今回は「【1歳児向け】読み聞かせの5つのコツ」についてご紹介しました。

この記事を読んで、読み聞かせが少しでも楽しい時間になってくれたら嬉しいです。

「保育士おすすめ!1歳児が本当に喜ぶ絵本3選」では1歳児におすすめの絵本を厳選して3冊紹介しています。

ぜひあわせて読んでみてください。

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