雪は本格的な冬の訪れを感じますね。
本記事では【冬に読みたい!雪だるまの絵本】をテーマにして、司書資格を持つ保育士、弓子が、今子どもに読み聞かせたい絵本を厳選して7冊選びました。
読むと元気になれる、可愛い雪だるまの絵本ばかりです!
冬の読み聞かせの参考にしてみてくださいね。
冬に読みたい!雪だるまの絵本7選
ごろんごゆきだるま(おすすめの対象年齢・0歳~)
作 | たむらしげる |
出版社 | 福音館書店 |
出版年 | 2007年 |
初めてのゆきだるまの絵本にぴったり
・0歳から
・音が面白い
・布の質感がいい
ポイント①音が面白い
題名の”ごろんご”も楽しい響きですが、本文にも面白い響きの音がたくさん登場します。
お話は、雪玉が雪だるまになって犬と遊ぶ、というもの。
雪玉が転がってきて雪だるまになる場面では、
ごろごろ ごろんご
どすん どこん どたん
ずでででん
まるで漫画に出てきそうな音で、思わず笑ってしまいますね(笑)
音の楽しさがこの絵本の魅力です!
ポイント②布の質感がいい
この絵本はフェルトをぬって絵を作り、それを写真に撮って絵本にしています。
布の質感であたたかみや素朴な可愛らしさが感じられますよ。
雪だるまや犬が大きくて分かりやすいので、小さい子もよく見てくれると思います。
ポイント③ボードブックなのがいい
この絵本はボードブックです。
合紙という絵本用紙より厚い紙をさらに貼り合わせて作った本で、小さい子が絵本をなめてしまっても簡単にダメにならない丈夫な絵本です。
0歳~2歳くらいまで楽しめる絵本だと思うので、ぜひ読み聞かせてみてくださいね。
ボードブックについての記事はこちら
0・1・2歳児におすすめの絵本の記事はこちら
このゆきだるま だーれ?(おすすめの対象年齢・2歳~)
文 | 岸田 衿子 |
絵 | 山脇百合子 |
出版社 | 福音館書店 |
出版年 | 1997年 |
元気で楽しい絵本です!
・2歳から
・元気で楽しい!
・何度も読みたくなる
ポイント①元気で楽しい!
ちらら ほらら
ひらら はらら
ゆきが ふるふる
もみちゃん
そりが だーいすき
もみちゃんの所に動物たちが集まってみんなでそり遊びをすることになりました。
ところが・・・
あれ れ
りすくん ころがった
くる くる とん!
くる くる くるりん とん!
そりが飛び上がったところでりすくんが転がってしまったんです!
華麗な受け身で見事着地したりすくん。
なんとこうしてみんな飛びあがって落ちていくんです(笑)
動物たちがくるくる落ちていくところがとっても楽しいですよ!
ポイント②落ちた動物たちはどうなった!?
動物たち、そりから落ちた後にまた面白いことなっていくんです。
なるよねって感じです(笑)
そんな展開も含めて楽しいのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ポイント③何度でも読みたくなる
お話の最後には、
みんなで そりを ひっぱって
やまの うえまで ひっぱって
すべろうよ やまの うえから
すべろうよ
と、もう一度滑ろうとしてお話が終わっています。
その後もう一度最初から絵本を読むと、まるでお話が続いているみたいになっているんですよ。
繰り返し読んで動物たちと一緒にそり遊びをいっぱい楽しんで下さいね。
小さいサイズの絵本なので、集団よりも個人や小集団の読み聞かせに向いていると思います。
岸田衿子のその他のおすすめの絵本はこちら
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うさぎちゃんとゆきだるま(おすすめの対象年齢・3歳~)
文 | あいはら ひろゆき |
絵 | あだち なみ |
出版社 | 教育画劇 |
出版年 | 2005年 |
おしゃれで可愛い絵本です
・3歳から
・うさぎちゃんが可愛い
・静かで優しい世界
ポイント①うさぎちゃんが可愛い
絵は「くまのがっこう」シリーズでも知られるあだちなみさんが担当されています。
うさぎちゃんの絵がおしゃれでとても可愛いです。
そしてこのうさぎちゃんはやることだって可愛いんです!
雪が降る日。
自分の足跡で積もった雪に穴が開くと、うさぎちゃんはそれをのぞいてみます。
あれ?
あれれ?
だれかの おうちみたいだけど
だあれも いません。
おかいものに いってるのかな?
のぞきすぎてうさぎちゃんは転んで雪の中に突っ伏してしまいました。
つめたいよ~。
でも なんだか あったかい。
うさぎちゃんは
おおきな こえで
わらって しまいました。
そして・・・
わらったら
げんきが でました。
よーし
ゆきだるまを つくろう!
明るくて可愛いですね。
前向きなうさぎちゃんに元気をもらえるんじゃないかと思います!
ポイント②静かで優しい世界
灰色の空に白い雪、赤い服を身につけたうさぎちゃん。
大きな事件が起こるわけでもなく、雪の降る日のうさぎちゃんの一日を静かに追った絵本です。
余白が活かされた可愛くて美しい絵をみると、静かで優しい世界にゆったりと浮かんでいるような気持ちになります。
ぜひ、ゆったりとした気持ちで読み聞かせてみてくださいね。
ポイント③絵がいい
おしゃれでポストカードになりそうな絵がたくさん!
大人もきっとときめくと思います。
雪が降る日や冬にぜひ読み聞かせたい絵本です。
ゆきだるまはよるがすき!(おすすめの対象年齢・3歳~)
文 | キャラリン・ビーナー |
絵 | マーク・ビーナー |
訳 | せな あいこ |
出版社 | 評論社 |
出版年 | 2005年 |
わくわくする絵本です
・3歳から
・わくわくする!
・絵がいい!
ポイント①わくわくする!
さむい ひ、ぼくは ゆきだるまを
つくった。
でっかくて まんまるのを。
でも つぎの ひには、きのうと
ぜんぜん ちがう すがたに なってた。
(中略)
いったい よるの あいだに
なにが あったんだろ?
お話はこんな風に始まります。
夜の雪だるまを想像する男の子。
夜の雪だるまは一体どうなっているのか!?
わくわくする展開は、ぜひ読んで確かめてみてくださいね。
ポイント②絵がいい!
鮮やかな色使いで広々と描かれた絵がとても気持ちいい絵本です。
夜の雰囲気も素敵で、ゆきだるま達が生き生きと描かれていますよ。
本当に楽しそうなので思わず笑顔になってしまいます。
私がお気に入りなのは、明け方近いゆきだるまたちの姿です。
ちょっとよぼよぼしているところがたまりません(笑)
ポイント③楽しい気持ちになれる
雪だるまの元気な表情や、転がってたりとか、はしゃいでたりという仕草を見ると自然と楽しい気持ちになれる気がします。
大人も全力で遊ぶことを忘れちゃいけないですね!
冬にはもちろん、ちょっと元気がない時に読むのもおすすめです。
絵の中に隠れているねこ、うさぎなどを探す場面もあるのでぜひ挑戦してみてくださいね。
ゆきだるまのクリスマス!(おすすめの対象年齢・3歳~)
文 | キャラリン・ビーナー |
絵 | マーク・ビーナー |
訳 | せな あいこ |
出版社 | 評論社 |
出版年 | 2006年 |
読み聞かせにもぴったり!
・3歳から
・クリスマスの読み聞かせにぴったり!
・絵がいい
ポイント①クリスマスの読み聞かせにぴったり!
一つ前に紹介した「ゆきだるまはよるがすき!」の続編です。
こちらはクリスマス・イブのお話。
クリスマス・イブ、ぼくは
ゆきだるまを つくった。
(中略)
ほら、いまにも うごきだしそうだよ。
うでが ぷるぷるしてる。
クリスマスが まちきれないんだ。
どんなこと するつもりかな。
(ページをめくって)
ぼくが くりすますの ごちそうを
ゆめみて ねむるころ、
ゆきだるまは はしりだす。
とおりを ぬけて・・・・・
窓から走りだす雪だるまが見えてちょっと笑っちゃいました(笑)
クリスマスツリーやイルミネーションなどでクリスマスの雰囲気がたっぷり感じられて、大きくて鮮やかな絵が集団の読み聞かせにもぴったりです!
ぜひ読み聞かせてみてくださいね。
ポイント②絵がいい!
前作に引き続き絵の魅力にあふれています。
町並みやイルミネーションの美しさ、雪だるまたちの表情や生き生きとした仕草にぜひ注目してくださいね。
雪だるま達のファッションにも個性があって楽しいですよ。
雪だるま一体一体がとても可愛らしいです!
ポイント③探すのが楽しい!
今回も探す楽しみがありますよ。
今回はねこ、うさぎ、サンタのかお、ティラノサウルス、ちいさいねずみくんが、場面ごとに隠れています。
全部見つけられるようにまた挑戦してみてくださいね!
クリスマスの絵本を紹介している記事はこちら
ユッキーとダルマン(おすすめの対象年齢・3歳~)
作・絵 | 大森裕子 |
出版社 | 教育画劇 |
出版年 | 2013年 |
雪だるまたちがとっても可愛い!
・3歳から
・雪遊びが楽しそう!
・雪だるまたちがとっても可愛い!
ポイント①絵がいい!
絵がとっても魅力的な絵本です。
元気があって明るくて可愛くて!
可愛いがとっても可愛いに、楽しいがとっても楽しいに、わくわくがとってもわくわくになるような絵本です。
そんな絵本の世界をぜひ楽しんでくださいね。
ポイント②雪遊びが楽しそう!
あるあさ めがさめると、めずらしく
ゆきが ふっていました。
ふたごの ゆきちゃんと だいちゃんの
おうちにも、ゆきが ふっていました。
喜んだ2人は雪だるまをつくりました。
ぼうしをかぶせて、
マフラーをまいたら かんせいです。
「なまえは ユッキーにしよう」
ゆきちゃんが いいました。
「そうだなぁ~ じゃあ、
ぼくのは ダルマンにする」
だいちゃんが いいました。
その後もそり滑りをしたりスケートをしたり・・・
雪遊びではしゃぐ2人がとっても楽しそうなのが見所です!
見ているこちらも笑顔になっちゃいますよ。
ポイント③ユッキーとダルマンがとっても可愛い!
雪だるまのユッキーとダルマンは冷凍庫に入れてもらいました。
でもじっとしている2体ではりません。
自分たちで考えて行動するたくましさがあります。
そして可愛らしさも(笑)
奮闘する2体が最後までとっても可愛いのでぜひ最後まで楽しんでくださいね!
ゆきだるまくん、どこいくの?(おすすめの対象年齢・4歳~)
作 | たむらしげる |
出版社 | 偕成社 |
出版年 | 2007年 |
雪だるまの逃走劇!
・4歳から
・雪だるまの逃走劇が楽しい!
・読み聞かせが楽しい
ポイント①雪だるまの逃走劇が楽しい!
おとこのこが にわで
ゆきだるまを つくっています。
そして雪だるまが完成しました!
するとお母さんが男の子をお昼ご飯に呼びます。
「ぼく、おなか ぺこぺこだよ」
「ちゃんと てを あらってね」
おとこのこと おかあさんが
いえのなかに はいったあとのことです。
雪だるまが・・・
きょろっ。
きょろっ。
「あっ、スキーだ。くつも ある」
動き出しましたね(笑)
スキーで滑ることである者と逃走劇が始まります!
白熱の逃走劇に目が離せなくなりますよ!(笑)
ポイント②読み聞かせが楽しい
ページをめくるたびにポンポンと展開していくスピード感のあるお話がとっても楽しいです。
読み聞かせる時はテンポよく読んで楽しさが伝わるようにしたいですね。
まるでアニメを見ているかのように楽しい展開をぜひ楽しんでください!
ポイント③絵が可愛い
鉛筆で軽く描いたようなタッチがとっても可愛いです!
黄色を基調に、表紙の赤色や、場面場面で使われている青色がとても映えます。
大きな絵本ではないので個人や少人数の読み聞かせにぴったりだと思います。
シンプルな線がくせになること間違いなし!です。
たむらしげるの他の絵本はこちら
↑この絵本を紹介している記事はこちら
まとめ
今回は【冬に読みたい!雪だるまの絵本】をテーマに7冊紹介しました。
気になる絵本はありましたか?
どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。
紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら
当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。
どれもオススメの絵本ですのでぜひ読んでみてください。
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