保育士おすすめ!0歳児が本当に喜ぶ絵本3選

絵本

0歳児のお子さんに読み聞かせをしようとしている時、いざ絵本を選ぼうと思うとたくさんあって悩んでしまいますよね。

ロングセラー絵本から選べばいいといいますがそれもかなりの量です。

折角お金をかけて絵本を購入したり図書館で選ぼうとしたりしているなら、できるだけ子どもが喜んでくれる絵本を選びたいですよね。

今回は、司書資格を持つ保育士歴15年目の保育士、弓子が【保育士おすすめ!0歳児が本当に喜ぶ絵本3選】をテーマに絵本を3冊厳選しました。

選んだポイントは、

  • 実際に読みきかせた時よく聞いてくれた絵本
  • その中でもなるべくたくさんの子に喜ばれそうな絵本

です。

0歳児に人気で、0歳児が本当に喜ぶ絵本が知りたい方は参考にしてみてくださいね。

保育士おすすめ!0歳児が本当に喜ぶ絵本3選

「じゃあじゃあびりびり」

作・絵まついのりこ
出版社偕成社
出版年1983年

オノマトペが楽しい!

・シンプルで分かりやすい
・オノマトペが楽しい!
・赤ちゃんのための絵本

ポイント①シンプルで分かりやすい

赤ちゃんの視力は、最初、抱っこで授乳してくれるお母さんの顔が見える程度から徐々に見えるようになっていきます。

まだ視力がいいとはいえないので(生後2ヶ月で0.02程度、1歳頃で0.3程度)、はっきりとした色はとても見えやすいんですね。

この絵本には鮮やかな色がたくさん使われています。

描かれているものの形もシンプルで、背景は色だけ。

これは、赤ちゃんが絵を見てすぐに「これ!」と分かるようにしているためだと思います。

このシンプルさと分かりやすさが、赤ちゃんにぴったり合っていますよ。

ポイント②オノマトペが楽しい!

オノマトペとは、「にゃーにゃー」や「どきどき」などのように様々な状態や動きを音で表現した言葉です。

赤ちゃんの絵本には少なからずオノマトペの表現が出てきますが、この絵本はオノマトペそのもの!

 みず じゃあ じゃあ じゃあ

 いぬ わん わん わん わん

というように、全てのページがものの名前とオノマトペでできています。

言葉のリズムや音の響きを感覚的に楽しめる絵本です。

これが、0歳児に大人気!

園で読み聞かせたときは、

 かみ びり びり びり びり びり びり

 ふみきり かん かん かん かん

のページが好きな子が多くて何度も読みました。

ポイント③赤ちゃんのための絵本

この絵本は14㎝四方の小さめな絵本です。

これは、赤ちゃんが絵を見る視野が広くないこと、そして手や指に力もないので、赤ちゃんが扱える大きさに配慮したためだと思います。

そして赤ちゃんがなめたり噛んだりしてもすぐにへこたれないしっかりとした厚みがあります。

また赤ちゃんがけがをしないように角も丸くしてあって安全です。

まさに赤ちゃんのための絵本ですね。

よく工夫されているのでファーストブックや贈り物にもぴったりです。

くだもの

作・絵平山 和子
出版社福音館書店
出版年1981年

わかりやすくておいしそう!

・くだものが分かりやすい
・やりとりが自然にできる
・長く楽しめる

ポイント①くだものが分かりやすい

水彩の淡い色合いで、くだものが大きくリアルに描かれています。

アレンジがなく本物そのものなので赤ちゃんにもそれと分かりやすいところがいいですね。

特にはじめに登場するスイカは見開き2ページを使って、スイカがドーン!と出てくるので子ども達もびっくり!

どんどん引き込まれていきますよ。

ポイント②やりとりが自然にできる

この絵本は、左ページにまるごとのくだものが、右ページには食べられる状態(お皿に乗せてフォークをそえたり、皮をむいたり)のくだものが、くだものを差し出す手とともに描かれています。

”どうぞめしあがれ”ということですね。

赤ちゃんに「どうぞ」と、絵本からくだものをとってきたようにして食べさせる真似をすると、口を開いてくれてとっても可愛いですよ!

そして、大人が食べる真似をしてもぐもぐと口を動かすと、赤ちゃんも口をもぐもぐとさせたり、「食べてるの・・・?」という風に大人の口元をじっと見てくれます。

とっても癒やされるので、良かったら試してみてください(笑)

いちごたくさんあるね、と数を数えてみたり(もちろん分からなくていいです)

バナナの皮むけたね、と話したり。

どのくだものもとってもおいしそうなので大人も自然に「おいしそうだね」と言ってしまうところがいいですね。

赤ちゃんとのやりとりが苦手な人でも、絵を見ながら自然にやりとり(コミュニケーション)ができるところがとてもおすすめです!

ポイント③長く楽しめる

子どもは言葉を覚えると、知っているものをみつけた時に声に出して言うようになります。

「バナナ!」

「そうだね、バナナだね。」

といったように、この絵本でコミュニケーションをとったり、くだものの名前の確認したりすることを楽しめます。

また1歳や2歳になると簡単なおままごとをして遊ぶようになってきます。

絵本の絵もおままごとの材料になります。

「すいかください」

「すいかですね。トントン(切った真似をして)はい、どうぞ」

というように、この絵本を見るだけで十分おままごとのような遊びもできるんです。

1歳、2歳になっても楽しめるところが、この絵本の良いところだと思います。

このような対人関係の経験や、見えないものをあたかもあるようにイメージする力は、社会性の基礎となって今後もとても役立ちます

1・2歳になってもも長く楽しめる絵本だと思います!

おつきさまこんばんは

作・絵林明子
出版社福音館書店
出版年1986年

コロコロ変わる表情がいい

・おつきさまの表情が分かりやすい!
・物語がある
・余韻を感じる絵がいい

ポイント①おつきさまの表情がわかりやすい!

赤ちゃんはあまり視力がよくありません。

だから人間や動物が正面のアングルで描かれると、それが赤ちゃんの前に立っているかのようで、赤ちゃんに分かりやすいんですね。

だからこのお月様はとても分かりやすいです。

そしてこのお月様はとっても表情豊か!

うつむいたり、微笑んたり、困ったり、笑ったり。

裏表紙の「あっかんべー」の表情は特におすすめですよ。

 まんまるおつきさま こんばんは こんばんは

と締めくくった後で「あっかんべー」といいながら絵を見せると、子どもたちがケラケラ笑ってくれます。

お月さまの表情が分かりやすくて、最後まで楽しい絵本です!

ポイント②物語がある

この絵本は短いながら物語になっています。

夜になってお月様がでてきました。

 おや やねのうえが あかるくなった

 おつきさまだ

そんななか黒い雲が・・・

 だめ だめ くもさん

 こないで こないで

 おつきさまが ないちゃう

分かるでしょうか?

このように事件が起こって物語になっているんです。

 だめ だめ くもさん 

 こないで こないで

のところでは、子どもたち、大丈夫かな・・・と、本当に心配そうな顔を見せてくれるんですよ。

雲がどいてくれてお月様がでてくると、子どもたちはほっとした顔に。

1歳に近づいた頃には、赤ちゃんのそんな表情も楽しむことができる絵本です。

ポイント③余韻を感じる絵がいい

夜ですが空は真っ黒ではありません。

空は濃い青で、お月様の周りは薄い青で表現されています。

そのおかげで黄色いお月様がしっかり目立っています。

そして絵に余韻があるというんでしょうか。

ぼぅ・・・っとした感じが癖になるというか、大人もじっと見ていたくなるような、そんな美しい絵本です。

ぜひ一度手に取って美しさを感じてもらえたらと思います。

余談ですがおうちの上にいるねこ2匹がいい仕事してるんですよ!

少し大きくなったら子どもがねこの存在に気づいてくれるかもしれません。

そうした細かいところを見るのも楽しいですね。

まとめ

今回は【保育士おすすめ!0歳児が本当に喜ぶ絵本3選】をテーマに厳選した絵本3冊をご紹介しました。

どれか1冊でもあなたやお子さんのお気に入りになったら嬉しいです。

そして絵本を読み聞かせることと同じくらい「絵本の読み聞かせ方」も大切です。

こちらの記事では『【0歳児】読み聞かせの5つのコツ』について自分が園児や子どもに読み聞かせてきた経験から、読み聞かせ方のコツをまとめました。

ぜひあわせて読んでみてください。

子どもの成長には個人差があります。

0歳児向けの絵本がはまらなかったら、1歳児向けの絵本を読んでみると、お気に入りの本が見つかりやすいと思います。

こちらもチェックしてみてくださいね。

その他のおすすめの絵本はこちらからどうぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました