1歳児のお子さんに読み聞かせをしようとしている時、
いざ絵本を選ぼうと思うと、たくさんあって悩んでしまいますよね。
ロングセラー絵本から選べばいいといいますが、それもかなりの量です。
折角お金をかけて絵本を購入したり図書館で選ぼうとしたりしているなら、できるだけ子どもが喜んでくれる絵本を選びたい、そう思うと思います。
今回は、司書資格を持つ保育士歴15年目の保育士、弓子が、
【保育士おすすめ!1歳児が本当に喜ぶ絵本3選】について記事を書きました。
選んだポイントは
- 実際に読んだときによく聞いてくれた絵本
- その中でもなるべくたくさんの子に喜ばれそうな絵本
です。
1歳児に人気で、1歳児が本当に喜ぶ絵本が知りたい方は参考にしてみてくださいね。
保育士おすすめ!1歳児が本当に喜ぶ絵本3選
とっとこ とっとこ
作・絵 | まついのりこ |
出版社 | 童心社 |
出版年 | 2003年 |
変化があって楽しい!
ポイント①いろいろな生きものが楽しい
この絵本にはいろいろな生きものが登場します。
ねこ、あり、ぶた、かえる、ぞう・・・
このあたりはスタンダードですね。
それに加えて、
へび、ロボット、たこ、おほしさま
なんかが登場するところが、この絵本の面白いところです。
統一感がなくて凸凹した感じがします。
この凸凹したところがどんどん面白くなってきますよ!
ポイント②「とっとこ とっとこ」を読む楽しさ
お話は、靴を履いた動物が
「とっとこ とっとこ」
と、足音を立てながら次々に歩いてくる、というもの。
ありの場合靴が小さいので
「とっとこ とっとこ」
と足音は小さめ。
たこの場合足が8本あるので
「とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ とっとこ」
と足音が8つ聞こえます。
星の場合歩くたび
「とっとこ ぴかぴか」
と輝きます。
ぞうは大きいので
「とっとこ とっとこ」
と大きな足音がします。
このように「とっとこ とっとこ」の読み方を、登場する動物に合わせて読み方を変えることころが楽しいところ。
そして子どもたちはその変化に大喜び!
子ども達は特にたこの足音がお気に入りで、早口で一気に読むと楽しそうに笑ってくれました。
(すぅーっと大きく息を吸い込んでから一気に読むのがポイントです!)
大きい声、小さい声、早口、かわいらしく、はねた感じ、伸ばした感じなど、大人も面白がって読んでみてくださいね。
ポイント③最後までたのしい!
いろんな動物が順に登場して、ついに全員そろいました。
そしてページをめくると全員がいなくなります。
全員の靴が脱いで置いてあって、星が一つ輝いてる場面。
そしてページをめくるとお月様と星だけになってしまいます。
「みんないないね。寝ちゃったのかな?」
というととうなずく子がたくさん。
そして裏表紙を見せると、ねこが切り株の後ろからひょっこり顔を出して、切り株の上に置いてある自分の靴を見ている・・・
「ねこさん起きたんだね。また靴履いてお散歩行きたいのかな?」
と言いながら再度表紙に戻ると、ねこが靴をはいて歩き出しているイラストになるんです。
分かるでしょうか?
これ無限ループなんです!(笑)
このように裏表紙まで楽しめる絵本は、子どもたちが絵本を最後の最後まで楽しめたり、絵本の余韻を感じて「また読みたい」と思ってもらえると思うので、大事にしています。
文字が書いてあるわけではないので、お話を自由に作れるところも楽しいですよ。
だるまさんが
作・絵 | かがくいひろし |
出版社 | ブロンズ新社 |
出版年 | 2008年 |
だるまさんがとにかく可愛い!
ポイント①とにかくキャッチー
「だるまさんがころんだ」の言葉に合わせて、かがくいさんが描くなんともいえないだるまさんが動く絵本です。
「だるまさんが○○」
○○のところで揺れたり、ぷしゅーっとつぶれたり、どてっと転んだり、ぷうっとおならをしたり。
楽しいオノマトペ(音や状態を表す言葉)とともに、ユーモラスな動きをたくさんしてくれます。
「だるまさんがころんだ」という誰もが知っている伝統的な遊びをテーマにした絵本。
絵も含めてとても分かりやすくて面白い絵本です。
とにかく万人受けするキャッチーさがあるので、出産祝いや誕生日プレゼントなどにもおすすめです。
ポイント②読み聞かせで一緒に盛り上がれる
「だ・る・ま・さ・ん・が」のところで、だるまさんの絵も左右に揺れているので、読み聞かせる大人もつい揺らして読んでしまったり。
そうするとなんと子どもも揺れるんです!
どてっのところで軽く倒れる真似をしたり、びろーんのところでは高く伸びてみたり、読む方もつい真似しちゃうんですよね。
そうすると子どもも一緒に真似してくれるんです!
この絵本は子どもと一緒に歌ったり、体を動かしたりできるのが楽しい絵本です。
子どもも大人も一緒に盛り上がれるところがおすすめです!
ポイント③シリーズ3作品が全部いい
「だるまさんが」の本には「だるまさんの」と「だるまさんと」というシリーズがあります。
これが3冊とも全部面白いんです。
「だるまさんが」が気に入ったらこの2冊もチェックしてみてくださいね。
「だるまさんの」
「だるまさんの」では、だるまさんの体に焦点を当てています。
例えば「だるまさんの、は!」という場面。
「だ・る・ま・さ・ん・の」のリズムに合わせて歯ブラシを持っただるまさんが左右に揺れます。
そして次のページでは「は」という大きな文字が。
にっかー!と笑いってピカピカの歯を見せてくれているだるまさん。
子どもたちは特に「だるまさんの、け」がお気に入りですね。
保育者が髪の毛をピーンと立てて「け」と読むと、一緒に「け」と髪の毛ピーンとあげてくれるんです!
とっても可愛いですよ。
「だるまさんと」
「だるまさんと」では、いちごやバナナ、メロンなどのくだものが登場します。
そして、だるまさんと向かい合ってぺこっとお辞儀をしたり、ぽにんとお尻を合わせたり、色々な動きをしてくれます。
「だるまさんと」は特にオチが盛り上がります。
最後くだものたちが「うーーん」と言いながら積み重なって、くだものタワーを作り始めます。
「ぱっ」という言葉とともにタワーが成功して、にっこり!なくだものたち。
「できるかな?」とハラハラした後に成功して、子どもたちはとっても嬉しそう!
「うーーん」のところでそれらしくいっぱいタメるのがポイントです(笑)
もこ もこもこ
作 | 谷川俊太郎 |
絵 | 元永定正 |
出版社 | 文研出版 |
出版年 | 1977年 |
子どもに大人気です!
ポイント①子どもが喜ぶ!
この絵本にストーリーはありません。
不思議な言葉と不思議な絵が作るふしぎの世界です。
「子どもが本当に楽しめるの?」
といいたくなりますよね。
「楽しめるんです!」
これは読んでみてびっくりなんですが、子どもたち大好きなんです。
「もこ」が大きくなるところとか「にょき」が「にょきにょき」すするところだとか、「つん」が「ぽろり」して「ぷうっ」と膨れるところだとか。
意味分からないですよね(笑)
でも、子どもたちは何回読んでも楽しそうなんです。
子どもが楽しでくれるところがこの絵本の一番のおすすめポイントです。
ポイント②大きな絵本で迫力がある
この絵本は縦に大きいです。
1歳の子が出会う絵本の中でかなり大きい絵本だと思います。
それがこのふしぎの世界に迫力いっぱいにしてくれているんですね。
絵も静止画なのにぼかしとグラデーションでまるで3Dのよう。
立体的で動いているようです。
絵が大きくて立体的、迫力のあるこの絵本は集団の読み聞かせにもぴったりだと思います。
ポイント③最後まで楽しい!
絵本の最後は、出てきたものが全部なくなって、最初の何も出てきてなかった場面になります。
「しーん」という音とともに。
そのままページをめくって右隅を見ると・・・
「もこ」っと盛り上がって何かかがまた出てきています。
「終わっちゃった」と思ったら、またあの楽しい「もこ」が出てくる!
これが子どもたちとっても大好きなんです!
たくさん笑ってくれるので読み聞かせるのにも気合いが入ります。
いかに終わったと思わせて「また出てきたよ~!」と思わせて楽しませるか・・・!
腕の見せ所だと思ってます(笑)
まとめ
今回は【保育士おすすめ!1歳児が本当に喜ぶ絵本3選】をテーマに、厳選した3冊をご紹介しました。
どれか1冊でもあなたやお子さんのお気に入りになったら嬉しいです。
そして、絵本を選ぶことと同じくらい「絵本の読み聞かせ方」も大切です。
次の記事では『【1歳児】読み聞かせの5つのコツ』について自分が園児や子どもに読み聞かせてきた経験から、「こうするといいよ」という読み聞かせ方のコツをまとめました。
こちらの記事もぜひあわせて読んでみてください。
子どもの成長には個人差があります。
1歳児向けの絵本がはまらなかったら、0歳児向けの絵本を読んでみたり1歳児向けの絵本を読んでみたりすると、お気に入りの本が見つかりやすいと思います。
こちらもチェックしてみてくださいね。
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