イースターにも!うさぎ、たまごが出てくる絵本5選

絵本

イースターとはイエス・キリストの復活を祝うためのお祭りのことです。

うさぎやカラフルな卵の装飾は春を感じますね。

ちなみにイースターのうさぎは【子孫繁栄や豊穣】を意味しています。(※うさぎは一年のうちに何度も妊娠・出産を繰り返し、一度に多くの子どもを産むためです。)

そして卵は【復活や生命】をあらわしているそうです。

本記事では【イースターにも!うさぎ、たまごが出てくる絵本】をテーマにして、司書資格を持つ保育士、弓子が子どもに読み聞かせたい絵本を5冊厳選しました。

読み聞かせの参考にしてくださいね。

イースターにも!うさぎ、たまごが出てくる絵本5選

めがねうさぎ(おすすめの対象年齢・4歳~)

作・絵せな けいこ
出版社ポプラ社
出版年1975年

※アマゾンでは小型本のみ取り扱っています。大型(普通サイズ)を希望される方はお気をつけ下さい。

オチまで面白いうさぎの絵本

4歳からおすすめ
・めがねがいい
・言葉が可愛い
・うさことおばけの掛け合いが楽しい!

ポイント①めがねがいい

主人公はうさぎのうさこです。

最近目が悪くなってめがねをかけることになりました。

 ともだちが おもしろがって、

 「めがねうさぎ。」

 「めがねうさぎ。」

 と よぶので、ちょっぴり はずかしく

 ちょっぴり とくいです。

子どもの気持ちをよく表していますね。

ちょっと珍しい、めがねをかけたうさぎのお話です。

めがねがポイントです!

ポイント②言葉が可愛い

大事なめがねを落としてしまったうさこは、めがねを探しにでかけました。

目が見えないうさこはふくろうの目をめがねのレンズと間違えてしまいます。

するとふくろうが

 「なんて らんぼうな うさぎだろう。

  ぷんぷん・・・・・・。」

ねずみしっぽをめがねのフレームと間違えるとねずみがこういいます。

 「いやだ!ひっぱっちゃあ。」

 「なんて めの わるい うさぎだろう。

  ぷんぷんぷん・・・・・・。」

”ぷんぷん”って・・・!(悶え)

言葉がとても可愛くて癒やされます(笑)

ポイント③うさことおばけの掛け合いが楽しい!

森の奥には誰かをおどかしたくてたまらないおばけがいました。

 「べろべろ ばあー。」

とうさこをおどかしますが、ちっとも驚いてもらえません。

 「ねえ、ぼくのこと、こわくないの?」

 「ええ、わたし めがねを

  おとしちゃったので、

  なんだか よく みえないの。

  それで、さがしにきたのよ。」

 「じゃあ、いっしょに さがして

  あげるから、めがねを かけて

  ぼくの ことを よーく

  みて おくれよ。」

おばけの憎めなさがよくでている場面ですね(笑)

果たしておばけはうさこを驚かせることができたのか!?

怖くないおばけと天然なうさこのの掛け合いをぜひ楽しんでくださいね。

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うさぎたちのにわーりんごのすきなうさぎのはなしー(おすすめの対象年齢・4歳~)

作・絵レオ=レオニ
谷川俊太郎
出版社好学社
出版年1975年

印象的なうさぎの絵本です

4歳からおすすめ
・先の読めない展開が面白い!
・ドキドキする
・言葉が印象的

ポイント①先が読めない展開が面白い!

主人公は、世界一美しい庭で暮らす、世界一幸せなうさぎ2匹です。

ある日年寄りウサギがこう言いました。

 「そして おぼえとくんだ

  ――にんじんは すきなだけ

  たべていい。

  だが りんごに てだしは

  しないこと。

  でないと きつねに やられるぞ」

でも庭のにんじんが突然とれなくなってしまったんです。

困っているところにへびがやってきてりんごをくれて―――?

というのがストーリーです。

へびはなぜりんごをくれたのか?

きつねがくるのか?

先が読めない展開が魅力です。

ポイント②ドキドキする

うさぎは2匹いるのですが、1匹は黒目でもう一匹はオレンジ色の目をしています。

機械的で何を考えているのか分からない感じがドキッとします。

そして、へびも、敵なのか味方なのか分かりません。

ドキドキしながら読み進められますよ。

ポイント③言葉が印象的

最後は年寄りうさぎのこんな言葉で締めくくられています。

 「いいさ、りんごってのは たぶん

  おおきな まるい ひかった

  にんじんに すぎないんだ」

詩人である谷川俊太郎さんらしい言葉ですね。

型にはめようとしてしまう人の思考パターンに気づくことができる絵本です。

大人も子どもも楽しめる絵本だと思います。

親子で読んでみてくださいね。

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うさぎのくれたバレエシューズ(おすすめの対象年齢・5歳~)

安房直子
南塚直子
出版社小峰書店
出版年1989年

幻想的で美しい絵本

5歳からおすすめ
・桜色がきれい
・優しいファンタジー
・好き!が詰まってる

ポイント①桜色がきれい

表紙には夜、満開の桜のしたで踊る女の子とうさぎたちが描かれています。

桜色がぼうっと光って浮き出ているようで幻想的です。

どのページをめくっても見られるこの桜色に魅了されてしまいますよ。

ポイント②優しいファンタジー

主人公は踊りたくてたまらないけど上手に踊れない女の子です。

 おしょうがつにも、たんじょうびにも、

 たなばたさまにも、おんなのこのねがいは、

 たったひとつだけでした。

 「どうか、おどりがじょうずになりますように」

そんな女の子の元に”山のくつや”からバレエシューズが届きました。

そこで30足のバレエシューズを作るのを手伝った女の子。

その後うさぎのバレエだんと踊って、踊って、踊って・・・・・・

ふしぎな時間は、桜がちるのと一緒に消えてしまいます。

儚くも美しい、幻想的な絵本です。

ポイント③好き!が詰まってる

このお話には、バレエ、バレエシューズ、バレエシューズ作り、リボンをつけた女の子、うさぎたち、蝶々などが登場します。

女の子(もしかしたら男の子も)の好き!がたくさん詰まっていると思います。

うちの子好きそう!と感じたらぜひ読んでみてください。

きっと喜んで聞いてくれると思います。

うわぎのくれたバレエシューズの続編はこちら

たまごにいちゃん(おすすめの対象年齢・4歳~)

作・絵あきやま ただし
出版社すずき出版
出版年2001年

優しい気持ちになれる

4歳からおすすめ
・絵も話も可愛い
・たまごでいたい理由がほっこりする
・大人になることを受け入れていくところがいい

ポイント①絵も話も可愛い

”はなかっぱ”の作者でもあるあきやまただしさんの絵本です。

たまごにいちゃんば太い眉に丸いフォルムが可愛いキャラクター。

とっても可愛いですね。

この作品は絵だけじゃなくてお話も可愛いんです!

ポイント②たまごでいたい理由がほっこりする

絵本はこんな風にはじまります。

 この こ、たまごにいちゃんと いいます。

 ほんとうは もう たまごから

 でていないと いけないんです。

 でも でたくないんです。

 たまごにいちゃんは、ずーっと

 たまごで いたいと おもっていました。

だから卵のからにひびが入らないように気をつけているんですね。

たまごにいちゃんが卵でいたい理由。

それは・・・

 いつでも おかあさんに

 あたためてもらえるから。

!!

きゅんとしてしまいます(笑)

ポイント③大人になることを受け入れていくところがいい

そんなたまごにいちゃんも色々あって大きくなりました。

大人になることを”あきらめるしかない”とネガティブに考えていたたまごにいちゃん。

でもお母さんに

 「あら まあっ、きゅうに

  おおきくなっちゃったわね、おにいちゃん。

  でも とっても すてきよ」

と言ってもらったり、弟に

  「おにいちゃん、すごく かっこいいよ」

と言ってもらったりしたことで、少しずつ大人になる自分を受け入れていきます。

周りの人に言ってもらうことって影響力がありますよね。

それが大好きな家族からの言葉ならなおさらです。

たまごにいちゃんが自分の殻を破って大人になっていく。

そんな心の葛藤が描かれているところがおすすめです。

 たまごにいちゃんシリーズの他の絵本はこちら(一部)

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ぞうのたまごのたまごやき(おすすめの対象年齢・6歳~)

寺村輝夫
長新太
出版社福音館書店
出版年1984年

オチまで面白い傑作です!

6歳までおすすめ
・大真面目なのが面白い
・大がかかりな準備にわくわくする
・オチがとっても面白い!

ポイント①大真面目なのが面白い

あるところに卵焼きが大好きな王さまがいました。

そこで赤ちゃんが生まれたお祝いに、国中の人に卵焼きをふるまおうとします。

そんなに卵はない!と焦る大臣達。

絶対に卵焼きだ!とわがままを言う王さま。

 じゃあ、ぞうのたまごを

 もってくればいいではないか。

と王さま。

 ほほう、なるほど

と大臣。

話がまとまってしまいました(笑)

ぞうの・・・・たまご・・・?(笑)

大真面目にぞうの卵焼きを作ろうとしているところが面白いです。

ポイント②大がかかりな準備にわくわくする

ぞうの卵焼きを作るんですから準備は大がかりです。

 「ぞうは、どこにたまごを

  しまっているんだろうな」

 「たまごは、メスのぞうが

  だいているにきまってるよ」

 (中略)

 「大きなぞうのたまごを、だれが、かつぐんだ」

 「とらっくに、つんでくればいいさ」

 「ゆれると、こわれちゃうね」

 「ゆっくり、はこんでくるんだ。ゆれないように、

  そばで、おさえていればいいよ。」

卵をどうやって調達するか、どうやって調理するか。

運ぶためにトラックを用意したり、大きなフライパンと大きなかまどもみんなで作ったりして真剣です。

なんだかほんとにぞうのたまごやきが作れそうな気がしてきますね。

大がかりで行われるの準備にわくわくしますよ。

ポイント③オチがとっても面白い!

もうオチはおわかりだと思いますが・・・

あの事実を知るときが来るんです!!

そのときのなんともやるせない脱力感・・・!

苦笑いも響くっていうものです(笑)

読者としてはやっと分かってくれた!というすっきり感もあって気持ちいいですよ(笑)

長新太さんのイラストも可愛らしい絵本です。

面白いのでぜひ読んでみてくださいね。

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まとめ

今回は【イースターにも!うさぎ、たまごが出てくる絵本】をテーマに5冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

①めがねうさぎ

②うさぎたちのにわーりんごのすきなうさぎのはなしー

③うさぎのくれたバレエシューズ

④たまごにいちゃん

⑤ぞうのたまごのたまごやき

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもおすすめの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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