プールや水遊びの時期に!保育士おすすめの絵本7選

絵本

夏到来ですね!

水遊びが楽しい季節になりました。

今回は【プールや水遊びの時期に!保育士おすすめの絵本7選】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が子どもに読み聞かせたい絵本を選びました。

泳ぐシーンがたくさんあって夏を感じられます。

読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

プールや水遊びの時期に!保育士おすすめの絵本7選

ノンタンおよぐのだいすき(おすすめの対象年齢・1歳~)

作・絵キヨノサチコ
出版社偕成社
出版年1977年

小さい子におすすめのお話です!

1歳からおすすめ
・お話が楽しい!
・繰り返しがいい
・リズミカルな言葉がいい

ポイント①お話が楽しい!

ノンタンが海で泳いでいると、

 「しくしく、うえーん、ママ~~。」

 「あれ?」

 「だれか ないてるよ。」

泣き声の主はちびっこかめさんでした。

 「ぼく、まいごに なちゃったの。

  ママがいないの。

  うえーん うえーん。」

 「それじゃあ、ぼくたちが ママを

  さがしてあげる。」

というわけで、ノンタンたちはちびっこかめさんのママを探すことになりました。

ドキドキハラハラしながらも、最後は無事にママが見つかるというストーリー。

分かりやすい展開と、安心できる終わり方が小さい子にもおすすめです!

ポイント②繰り返しがいい

ノンタンたちは海の生き物たちにちびっこかめさんのママを知っているかたずねます。

 「かにさん かにさん。

  ちびっこ かめさんの

  ママ しらない?」

 かっちゃん かっちゃん。

 ちょき ちょき、かっちゃん。

 「しらないよ。かっちゃん。」

次はたこさんです。

 「たこさん たこさん。

  ちびっこ かめさんの

  ママ しらない?

 にゅら にゅら、にゅら。

 「しらないねえ。にゅら。」

こんな風に似た言葉が繰り返えされながらお話が進んでいきます。

繰り返すことで子どもにも分かりやすく、お話が膨らんでいくところがおすすめです!

ポイント③リズミカルな言葉がいい

ノンタンシリーズは楽しい言葉がたくさん登場します。

 ノンタン およぐの だいすき!

 とってん とってん、とってん。

 ばしゃ ばしゃ。

 ああ おもしろい。

とか、

 かっちゃん かっちゃん。

 ちょき ちょき、かっちゃん。

とか、

 にゅら にゅら、にゅら。

とか。

オノマトペの響きが面白くて、小さな子どもが喜んで聞いてくれますよ。

オノマトペとは、「にゃーにゃー」や「どきどき」などのように様々な状態や動きを音で表現した言葉です。

「ノンタンおよぐのだいすき」は子どもの反応がよくて、よく聞いてくれる絵本だと思います!

話もまとまっていて読みやすいので、ぜひ読み聞かせてあげてくださいね。

ノンタンシリーズのその他のおすすめ絵本はこちら

↑この絵本を紹介している記事はこちら。

こちらの2冊も子どもの反応がよくておすすめです!

うみ ざざざ(おすすめの対象年齢・1歳~)

ひがし なおこ
きうち たつろう
出版社くもん出版
出版年2012年
波の表現が素敵です!

1歳からおすすめ
・絵がいい
・海を感じられる
・リズミカルな言葉がいい

ポイント①絵がいい

特にいいな、と思うのは波の表現です。

波がしゅわしゅわと泡立って白くなるところが上手に表現されています。

波に顔がついているところもいいですね。

小さい子どもは人の表情に注目するので、よく見てくれると思います。

海の青と、波の白、砂浜のベージュのコントラストが爽やかで夏らしい絵本です。

ポイント②海を感じられる

お父さんと一緒に海に来た男の子。

風に向かって走って行くと、海が広がります。

 ざざーん

 ざざざざざざざ

 ざっぱーん

 なみが きらきら わらってる

(ページをめくって)

 あしを つけると

 しろい あわ ざわざわざわ

 つめたあい

(ページをめくって)

 なみの しずく

 なめたら しょっぱい!

男の子になって海を感じられます。

特に”白い泡 ざわざわざわ”のところは、絵の表現もあってとてもよく感じられますよ。

ポイント③リズミカルな言葉がいい

男の子は浮き袋を抱えて海に入りました。

 うみの うえで

 おふねに なって

 ぷっかりこ

(ページをめくって)

 なみに ゆられて ゆうらりこ

 にゅうどうぐもは ふんわりこ

 ぎんの さかなは すーいすい

リズミカルで調子のいい言葉がいいですね。

ふわっと気持ちのいい言葉で夏の気持ちよさを感じられるような気がします。

お子さんと夏を感じてみてくださいね。

きせつのおでかけえほんのその他のおすすめ絵本はこちら

↑この絵本を紹介している記事はこちら。

そのほかのシリーズ絵本はこちら。

ようこそうみへ(おすすめの対象年齢・2歳~)

中川ひろたか
村上康成
出版社童心社
出版年2003年
海で遊ぶの楽しいね!

2歳からおすすめ
・海ってたのしいね
・くもと楽しい遊び!
・絵がいい

ポイント①海ってたのしいね

園生活をえがいた「ピーマン村」シリーズの1冊です。

園長先生と先生、子ども達は海へやってきました。

 「わぁい!」

 「おーっ」

 「うみ!」

と感動するみんな。

短い言葉で、海に感動する気持ちが伝わってきます。

海でカニを見つけたり、準備体操で

 おてて ぶらぶら

 おしり くねくね

したり(笑)、海で泳いだりビーチサンダル合わせをしたり・・・

海で遊んでいるところがとっても楽しい絵本です。

ポイント②くもと楽しい遊び!

そうして遊んでいるときに、なんと白い雲がサンダルをとってしまいました。

「あ、サンダル!

 こらぁ、かえせー!ぼくんだぞー!」

(中略)

 「かえしてやっても いいけれど、

  そのかわり、わたしは みんなと

  あそびたい」

 「え? くもと? い、いいけど・・・」

というわけ雲と遊ぶことに!

ふっかふかで変幻自在な雲と遊ぶのはとっても楽しかったんです。

読んでいて楽しくなってくる場面です!

ポイント③絵がいい

村上康成さんの絵は、おおらかでぽってりしてて、突き抜ける気持ちよさがあります。

簡略化された絵がとても可愛いですよ。

ぜひ絵の良さも感じてみてくださいね。

ピーマン村の絵本たちシリーズのその他のおすすめ絵本はこちら

ぐりとぐらのかいすいよく(おすすめの対象年齢・3歳~)

なかがわりえこ
やまわきゆりこ
出版社福音館書店
出版年1976年
こんな風に泳いでみたい!

3歳からおすすめ
・わくわくする始まりがいい!
・うみぼうず・およぎがいい!
・ぐりとぐらがかわいい

ポイント①わくわくする始まりがいい!

お話はこんな風に始まります。

 のねずみの ぐりと ぐらが、

 なみうちぎわで あそんでいると、

 「おや、あれは なんだろう?」

 なみに ひかるものが うかんでいます。

 「ぼくたち およげたら 

  みにいくんだけどな」

 「あっ! だんだん こっちへ くる」

ひかるものは、空のぶどう酒のびんでした。

中には手紙が入っていました。

しんせつな ともだちへ
しんじゅ・とうだいへ
きてください。

うみぼうずより

そこでぐりとぐらは「しんじゅ・とうだい」へ行くことに。

「うみぼうず」は誰なのか?

なぜ呼ばれたのか?

ワクワクする始まり方がとてもいいです!

ポイント②うみぼうず・およぎ がいい!

色々あって、ぐりとぐらはうみぼうずに泳ぎをみせてほしいと頼みました。

 「おやすいごよう!」

 うみぼうずは うみへ とびこむと、

 まず、いぬかき、

 つぎは、くらげ・およぎ、

 くじら・およぎ、

 バタフライ、

 ひらめ・およぎ

 かえる・およぎ

 さいごに、イルカ・ジャンプをしました。

ぐりとぐらも「すごい!」と驚いた場面です。

子ども達も大好きな場面で、思わず真似したくなる子も多いんじゃないでしょうか。

水遊びの時期にぜひ読んでみてくださいね!

ポイント③ぐりとぐらがかわいい

マリンスタイルのぐりとぐらがかわいいです!

服も浮き袋も青と赤のしましまで夏を感じます。

海を浮き袋でぷかぷかと浮かぶ2匹に癒やされてくださいね(笑)

ぐりとぐらシリーズのその他のおすすめ絵本はこちら

↑この絵本を紹介している記事はこちら。

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やまわきゆりこの他のおすすめの絵本はこちら

↑こちらの絵本を紹介している記事はこちら

およぐ(おすすめの対象年齢・4歳~)

なかの ひろたか
出版社福音館書店
出版年1978年
泳ぎ方がわかる絵本です

4歳からおすすめ
・どうやって浮くのかがわかる
・泳ぎの練習の仕方がわかる
・難しいときにはどうしたらいい?

ポイント①どうやって浮くのかがわかる

動物がいぬかきおよぎをしているところからお話が始まります。

 みんな おなじ いぬかきおよぎ。

 でも、なぜ およげるのだろう。

 それは、からだが みずに うくからだ。

人間の体も水に浮きますね。

それは体の中に浮き袋をもっているためだと教えてくれます。

 はいに すいこんだ くうきが

 うきぶくろの はたらきをして

 にんげんの からだは みずに

 うきやすくなるんだ。

体のしくみについて教えてくれるところがいいです!

ポイント②泳ぎの練習の仕方がわかる

 さあ、ぷーるで れんしゅうだ。

というわけでプールで泳ぐ練習が始まりました。

 ぷーるに はいったら、

 はじめは ゆっくり あるく。

 それから はしってみよう。

 つぎは たくさん くうきを

 すいこんで うかんでみよう。

段階を踏まえてやり方を教えてくれています。

順調にすすんでいますね!

ポイント③難しい時にどうすればいい?

 「うわーん。

  かおが みずに ぬれちゃった。

 これは こまったぞ。

 かおが みずに ぬれても

 へいきにならないと およげない。

さぁ困りました。

顔に水がかかるのに慣れない子はたくさんいますよね。

でも大丈夫です。

そういう時はどうしたらいいかも教えてくれているんですよ。

 おもいきって かおを みずに

 つけてみよう。

と。

でもそれは男の子が「いやだ」と拒否しています(ですよね・笑)

 それなら みんなで 

 みずのかけっこをしよう。

というふうに、苦手な子も、こういうことをするといいよ、ということを教えてくれるところがいい思いました。

 かおが みずに ぬれても

 へいきになったら

 こんどは みずのなかで

 いきをはく れんしゅうだ。

まるでミッションのよう。

プールで試してみたくなりますよね。

泳いでみたい!そう思う子にぴったりな絵本だと思います。

チリとチリリ うみのおはなし(おすすめの対象年齢・4歳~)

どい かや
出版社アリス館
出版年2004年
かわいい海のお話です。

4歳からおすすめ
・チリとチリリがかわいい
・素敵なものがたくさん!
・絵がかわいい

ポイント①チリとチリリがかわいい

自転車に乗っているおかっぱ頭の女の子、チリとチリリのお話です。

 チリチリリ チリチリリ

 くらい どうくつを はしっていると

 むこうが あかるくなってきました

 あっ

 うみの なかです

今回2人は海の中へ。

二人が自転車で海のいろんな場所行ったり、おいしいものを食べたり、きれいなものを見たり、すてきなおみやげを作ったりするのがワクワクするお話です。

2人と一緒に海を楽しんでくださいね。

ポイント②素敵な物がたくさん!

さんごのめいろや海のレストラン、

巻き貝のソファーに真珠貝のソファー、

波の泡パフェ巻き貝風、

海のソーダゼリー真珠クリームのせ

おさかなのダンスショーなど・・・

素敵なもの、可愛いものがたくさん出てきます!

大人もときめく可愛らしさです。

大人もお子さんと一緒にぜひときめいてくださいね!

ポイント③絵がかわいい

色鉛筆でしょうか。

丁寧に塗り重ねられた絵は、優しさと柔らかさが感じられます。

そして小物のデザインはおしゃれに、食べ物は可愛くておいしそうに描かれています。

チリとチリリの世界に癒やされてくださいね。

チリとチリリシリーズのその他のおすすめの絵本はこちら

どいかやの他のおすすめの絵本はこちら

↑こちらの絵本を紹介している記事はこちら

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プールのひは、おなかいたいひ(おすすめの対象年齢・5歳~)

ヘウォン・ユン
ふしみ みさを
出版社光村教育図書
出版年2019年
プールが嫌だったけど・・・?

5歳からおすすめ
・子どもの気持ちがわかる
・きっかけとタイミング
・子どもの世界は広がっていく

ポイント①子どもの気持ちがわかる

主人公は水泳教室に通っている女の子です。

 きょうは どようび。

 プールの ひ。

 あさ、おなかが いたくなった。

ママが熱を計りましたが、熱はなかったのでプールにいくことになりました。

女の子はずっとイヤイヤ顔です。

 わたしは できるだけ 

 ゆ――っくり きがえた。

 トイレも、3かい いった。 

プールが嫌だという気持ちが伝わってきます。

 だから、ずっと 

 プールサイドにすわってた。

 きょうしつが おわると、おなかは 

 ずいぶん よくなってた。

 わたしは ぼうしを とって、

 シャワーを あびた。

 みんなと おなじように、

 かみを ぬらすために。

ママにはちゃんとやったよってアピールするために濡らしたようです。

プールに壁を感じていて、嫌で嫌で、お腹がいたくなっちゃう女の子。

そんな女の子に共感する子も多いんじゃないかと思いました。

ポイント②きっかけとタイミング

女の子は次の土曜日もプールに入ろうとしませんでした。

するとメアリー先生が、

 「ねえ、せんせいと いっしょに

  ちょっとだけ みずに  

  はいってみない?

と声をかけてくれました。

メアリー先生は”わたし”を抱っこしてプールに入れてくれたり、バタ足を教えてくれたり、プールをはじっこからはじっこまで渡ったりしてくれました。

その夜、

 おふろで バタあしの 

 れんしゅうを したんだ

と、女の子がこのことをきっかけに、少し前向きになった様子が描かれています。

まずは様子をみさせてあげて、次は一緒にやってみる。

保育もそうですが、きっかけ作りとタイミングはとても大切だと、この絵本を読んで改めて感じました。

ポイント③子どもの世界は広がっていく

さらにその翌週、女の子はついに自分でプールに入ることができました!

ヘルパーという浮き具をお腹につけて、メアリー先生に手伝ってもらって水に浮いた”わたし”。

 りょうほうの みみが みずに

 しずんだとたん、

 まわりの おとが ぜんぶ きえた。

 べつの せかいに いるみたい!!

絵本の両開きで女の子の感動が大きく表現されています。

嬉しかっただろうなあ!と思わずこちらも嬉しくなってしまう場面です。

子どもはみんな”できるようになりたい”と願っています。

私たち親は、保育者は、子どもにどんな援助をすればいいのかを考えます。

できてもできなくても、子どもの世界がちょっと広がった時の喜びは何にも代えがたいですね。

絵本では、黒人に、白人、黒髪のアジア系の子どもなどが一緒の水泳教室にいます。

人種に関係なく描かれているところが多様性を表現しているようでいいと思いました。

保育士がおすすめ!子どもの気持ちが分かる絵本の記事はこちら

保育士の経験談!子どもの気持ちを考えた読み聞かせのコツの記事はこちら

まとめ

今回は【プールや水遊びの時期に!保育士おすすめの絵本】をテーマに7冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

ノンタンおよぐのだいすき

うみざざざ

ようこそうみへ

ぐりとぐらのかいすいよく

およぐ

チリとチリリうみのおはなし

プールのひは、おなかいたいひ

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもおすすめの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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