夏におすすめ!植物や野菜の絵本7選

絵本

夏といえばひまわりなどの植物や夏野菜が元気に育つ季節ですね。

今回は【夏におすすめ!植物や野菜の絵本7選】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が夏に読み聞かせたい絵本を選びました。

みずみずしい絵本がたくさんそろいました!

夏の読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

夏におすすめ!植物や野菜の絵本7選

きゅうりさんととまとさんとたまごさん(おすすめの対象年齢・1歳~)

松谷みよ子
ひらやまえいぞう
出版社童心社
出版年1999年
卵がいいですよ!

・1歳から
・分かりやすい
・卵が面白い!

ポイント①分かりやすい

この絵本ではきゅうり、とまと、たまごが話したり動いたりします。

顔が描かれていないので大人は少し戸惑うかもしれませんが、小さい子は大丈夫です!

このくらいの子は全ての物にいのちがあると考えるので、何の違和感もなくお話の世界に入っていくことができますよ。

 きゅうりさんが かわのそばを

 おさんぽしていたら

 くつが かたっぽ ながれてきた

 あ、おふねだ

きゅうりさんは靴をふねだと思ったんですね。

 きゅうりさん とびあがって

 くつのふねに のったよ

こうやってとまとさんやたまごさんも靴のふねにのっていき――?

というお話です。

お話も、白い背景に描かれた絵も、とても分かりやすいですね。

リアルな絵も本物らしくて分かりやすいポイントです。

ポイント②繰り返しがいい

 すいすい ちゃぷちゃぷ

 ちゃぷちゃぷ すいすい

絵本の中でこの言葉が何度も繰り返されます。

小さい子は繰り返しが大好きです!

可愛い水音をきっと楽しく聞いてくれると思います。

ポイント③卵が面白い!

繰り返しの言葉がたくさんありますが、お話に変化があって最後まで飽きずに見ることができます。

特に楽しいのは”たまごさん”が登場するところです。

 おーい

 ぼくも のせてくれぇ

 たまごさんが

 さけんでる

きゅうり、とまと、ときて卵!?ってなりますよね(笑)

オチもたまごさんがいることがで型にはまらない凸凹としたにぎやかな雰囲気になっていますよ。

最後までぜひ楽しんでくださいね。

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ひとつひまわり(おすすめの対象年齢・2歳~)

小長谷清実
福知伸夫
出版社福音館書店
出版年1998年
数と数え方が分かります

・2歳から
・数と数え方が分かる
・迫力のある絵がいい!

ポイント①数と数え方がわかる

お話はこんな風に始まります。

 ひとつ ひまわり

 ぐんぐん たかく のびていけ

(ページをめくって)

 ふたつ ふうりん

 かぜに すずしく うたってる

ひとつひまわり、の場面では一輪のひまわりが、

ふたつふうりん、の場面がでは揺れる2つの風鈴が描かれています。

読みながら自然と数と、数え方が分かる絵本です。

ポイント②言葉のリズムがいい

 よっつ よーよー

 くるくる くるくる おおいそがし

というように、数と物の頭文字が一緒だったり、似たようなリズムの言葉が繰り返されていたりするところがいいです。

ページをめくってどんどん次の言葉が聞きたくなりますよ。

ポイント③迫力のある絵がいい

版画で描かれているのですが、堂々としていて迫力のあるとても素敵な絵です。

夏に由来する絵ばかりではないのですが、青空に入道雲が湧き上がるかのような、版画の堂々とした線や少しかすれた味のある色味に、夏を感じます。

私はひまわり、みみずく、とうもろこしのページが好きです。

あなたもぜひお気に入りのページを見つけてくださいね。

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まっかっかトマト(おすすめの対象年齢・3歳~)

いわさゆうこ
出版社童心社
出版年2015年
トマトのことが分かります

・3歳から
・しっかり観察できる
・写実的であたたかい絵がいい

ポイント①色々なトマトが出てくる

この絵本には色々な形や色のトマトが登場します。

大玉トマト(ももたろう、ファーストトマト)や小玉トマト(ミニトマト、ミディトマト、マイクロトマトなど)。

調理用トマトや青いトマトに白いトマト、色が変わりつつあるトマト、黄色いトマトやオレンジ色のトマト。

ヘタが長いトマトに枝にごろごろと実ったトマト。

色々なトマトがたっぷりと見られるところがおすすめです。

ポイント②しっかり観察できる

この絵本では様々な角度からトマトを観察できます。

トマトの色が変化する様子を観察できるのはもちろん、

 よく みてみよう トマトの からだ

 とがった へただよ ぴぴん ぴん

 トマトの まんなか

 おへそが あるぞ

へたやおへそを見たり、

 トマト さくっと まっぷたつ

 トマトの なかは たね いっぱい

 こんどは よこに まっぷたつ

 いくつも あるね たねの へや

トマトを切ってみたり、

 さあて たべるぞ まっかっか

 がぶっ

 じゅるーり とろり

 ちいさな たねを つつんでる

種を観察したりすることができます。

様々な切り口からトマトをしっかり観察できるところがいいですね。

ポイント③写実的であたたかい絵がいい

写実的ですが、絵なので写真とは違うあたたかみが感じられます。

色鉛筆の色味もいいですね。

つやも見事に表現されていてどのトマトもみずみずしいです。

最終ページには「トマトをそだててみよう」としてトマトの苗や種からの育て方が紹介されていますので、そちらも読んでみてくださいね。

絵本を読んだ後にトマトを育ててみるのもいいと思います。

子どもが自分で苗を鉢植えに植えたり、水をあげたり、わきめを摘んだりして収穫したトマトはいつもとひと味違うと思います!

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くりちゃんとエーメさんのトマト(おすすめの対象年齢・4歳~)

どい かや
出版社ポプラ社
出版年2016年
こんな料理食べてみたい

・4歳から
・物々交換がいい
・料理がおいしそう!

ポイント①物々交換がいい

ハムスターのくりちゃんはやぎのエーメさんの隣に住んでいます。

エーメさんは畑で沢山の野菜を育てています。

そしてくりちゃんはいつもエーメさんに野菜を分けてもらっています。

 「エーメさん、おはよう。

  おやさい くださいな」

 「おはよう、くりちゃん

  ほら、トマトが とれたよ。

  もっていきな」

 「わーい!」

するとくりちゃんは野菜のお返しを渡します。

 「はい、これは

  このまえ もらった とうもろこしで

  つくった スープ」

くりちゃんだけでなく、うさぎのみみちゃんや、さるのさとちゃんも、こうしてエーメさんと物々交換しながら生活しているんですね。

 そんな わけで、

 エーメさんの しょくたくには、

 いつも ごちそうが ならぶのです。

生きものたちが協力して生活している様子にほっこりさせられます。

ポイント②料理がおいしそう!

そんなある日、エーメさんの畑でトマトが大豊作になりました。

エーメさんの奥さんは工夫して色々なトマト料理を作ってくれましたが、さすがにエーメさんも奥さんも飽きてしまいます。

 そこで、エーメさんは

 くりちゃんに そうだんしました。

 「トマトで、なにか

  おいしくて めずらしい りょうりを

  かんがえてくれないかな」

くりちゃんが考えに考えた珍しい料理・・・

それがとってもおいしそうなんです!!

ぜひこの場面を楽しみに読み進めてみてくださいね。

ポイント③小さくてかわいい絵がいい

絵本自体の大きさも小さめで、描かれている絵も余白を活かして絵が小さく描かれているページが多いため、全体的に小さくてかわいい印象です。

小さくて可愛いものが好きな子にぴったりの絵本です。

お話もほのぼのとしていて親しみやすさが感じられるんじゃないでしょうか。

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かっぱのかっぺいとおおきなきゅうり(おすすめの対象年齢・4歳~)

作・絵田中友佳子
出版社徳間書店
出版年2006年
気持ちのいい絵本!

・4歳から
・読後感がいい!
・読み聞かせに向いている

ポイント①何が出てくるかワクワクする

 あるところに かっぱのこどもが

 すんでいました。

 なまえを かっぺいと いいました。

河童のかっぺいが主人公です。

夏の日照りで畑の作物がほとんど枯れてしまたったので、かっぺいはお腹がぺこぺこでした。

すると・・・

 おおきな きゅうりを

 にぐるまにのせた おじいさんが

 むこうのみちを 

 あるいていくではありませんか。

 「うわあ、おいしそう! たべたいなあ!」

というわけで、かっぺいはおじいさんの後を追いかけることにしました。

ちらりと見える緑色にかっぺいは喜んで駆け寄りますが・・・

なんときゅうりではないものが登場!?

次に何が出てくるかワクワクします!

ポイント②読後感がいい!

最後まで楽しくてワクワクしながら読み進めることができます。

楽しい終わり方は集団での読み聞かせにもぴったりです。

果たしてかっぺいは無事にきゅうりを食べることができたのか??

ぜひ見届けてあげてくださいね。

読後感がいいところがおすすめポイントです!

ポイント③はっきりとした大きな絵がいい

この絵本は縦長で大きめ、絵もはっきりと大きく描かれていて見やすいです。

また、何が出てくるかワクワクする場面があって最後まで楽しめるお話なので、集団での読み聞かせにぴったりです。

ぜひみんなで、そしてご家庭で楽しんでくださいね。

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トマトのひみつ(おすすめの対象年齢・4歳~)

文・写真山口 進
出版社福音館書店
出版年1998年
トマトの秘密がわかる!

・4歳から
・語り口がいい
・トマトの秘密が分かる!

ポイント①親しみやすい語り口がいい

 ぼくは トマト。

 ぼくたちの はたけに

 なつがきた。

 おいしい みを 

 たくさん つくるぞ。

ぼく=トマト なんですね。

トマトの目線で進んでいくお話で、親しみやすいところがおすすめポイントです!

ポイント②トマトのひみつ

ある夜、トマトの近くにクモの巣が張られました。

クモは畑に飛んでくる虫を食べようとして罠をしかけたんですね。

 ぼくたち トマトは

 いたずらする むしなんて

 だいっきらい。

食べられたくはないトマト。

トマトはこう続けます。

 それでね、

 ぼくたち トマトには

 いたずらされないような

 ひみつが あるんだよ。

 じつはね ふふふ、

 むしを おいはらう

 ひみつの ちからを

 もっているのさ。 

秘密の力・・・?

子どもはこの言葉にワクワクしてよく聞いてくれると思います!

クモの目線も交えながら語られるトマトの秘密。

子どもの好奇心をくすぐること間違いなしです!

ポイント③写真が分かりやすい

写真の絵本なので、まるで自分がその場で見ているかのように感じられるところがいいですね。

美しい写真で、クモの巣の糸一本一本、トマトの毛の一本一本がよく分かります。

虫もたくさん登場するので華やかにも感じられますよ。

ぜひトマトのひみつを探ってみてくださいね。

はちうえはぼくにまかせて(おすすめの対象年齢・5歳~)

ジーン・ジオン
マーガレット・ブロイ・グレアム
もり ひさし
出版社ペンギン社
出版年1981年
主人公になって楽しめる

・5歳から
・やりたいことをやるの姿がいい
・最後まで楽しい!

ポイント①やりたいことをやる姿がいい

 「ぼく、はちうえの せわを 

  することにしたんだよ、ママ。」

お話はこんな言葉から始まります。

 「まあ、すてきだこと。だけど、こんなに

  たくさん どうしたの?」

突然のことでママは理由をたずねました。

するとぼくはこう話します。

 「ぼくね、なつやすみに りょこうするひとの

  はちうえを せわするんだ。」

驚くママ。

パパは怒りました。

 「こんな くらだらないもの いっぱい

  ならべたの だれだい?」

とどなられても、

 「うちでは なつやすみに どこへも 

  いかないから、なんでも すきなことを

  やっていいって いったでしょ」

とけろりとした表情です。

やりたいことをやりたいことをする姿が気持ちがいいですね。

パパにいくら言われても「何でも好きなことをやっていいって言ったでしょ」と、家を鉢植えの植物だらけにして満足そうなぼく。

子ども目線になってちょっとスカッとする冒頭です(笑)

ポイント②最後まで楽しい!

そのうちにぼくは、鉢植えの植物がのびにのびて、家を壊してしまう夢を見ました。

本当にそうなったらどうしよう・・・・ぼくは考えました。

そこでぼくは図書館で植物の本を片っ端から開いて、やっと見たいと思っていた本を見つけたんです!

そこからの展開がとっても気持ちいいんですよ。

ぜひ最後まで楽しんでくださいね。

ポイント③可愛くておしゃれな絵がいい

この絵本は青、黄色、緑系統の3色の濃淡で表現されていて、統一感があります。

そして絵がとっても可愛くてておしゃれです!

子ども達も3頭身くらいのの登場人物や可愛い動物に親しみを持って聞いてくれると思いますよ。

ぜひ親子で楽しんで下さいね。

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まとめ

今回は夏におすすめ!植物や野菜の絵本をテーマに7冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

①きゅうりさんととまとさんとたまごさん

②ひとつひまわり

③まっかっかトマト

④くりちゃんとエーメさんのトマト

⑤かっぱのかっぺいとおおきなきゅうり

⑥トマトのひみつ

⑦はちうえはぼくにまかせて

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもおすすめの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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