春に読みたいおすすめの絵本5選

絵本

桜やたんぽぽの花、蝶々やてんとう虫などから春の訪れを感じますね。

本記事では【春に読みたいおすすめの絵本】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が子どもに読み聞かせたい絵本を5冊厳選しました。

春の読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

春に読みたいおすすめの絵本5選

つかまえた!(おすすめの対象年齢・2歳~)

鈴木まもる
出版社講談社
出版年2014年

最高に可愛い絵本です

2歳からおすすめ
・どんどんつかまえてく
・変わっていくところがいい
・オチがいい!

ポイント①どんどんつかまえてく

この絵本はどんどんつかまえていく絵本です。

男の子がふーっと吹いた綿毛を、

 つかまえた!

 てんとうむしが たんぽぽのわたげを

 つかまえた

 ぽっ

と、てんとうむしがつかまえます。

そんなてんとうむしを、

 つかまえた!

 たんぽぽのわたげを つかまえた

 てんとうむしを

 とかげが つかまえた

 ぺと

と、とかげがつかまえます。

どんどん捕まえていく繰り返しが楽しい絵本です!

ポイント②変わっていくところがいい

綿毛→てんとう虫→とかげ→ねこ….というように、

出てくる生きものがどんどん大きくなっていくところが盛り上がりますよ。

「つかまえた!」って言って抱きつく顔も、「つかまっちゃった!」っていう顔も、とっても可愛いくてたまりません(笑)

つかまえる時の音も楽しいんです。

 ふにゅん

 こりゃー

 ぼよよーん

とか(笑)

可愛いですね。

ポイント③オチがいい!

最後に登場するのはあの人です。

小さい子にとっても身近なあの人!

元気に明るく終わる終わり方がいいですね。

ぜひ親子で読み聞かせを楽しんでくださいね!

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ふうとはなとたんぽぽ(おすすめの対象年齢・3歳~)

いわむらかずお
出版社童心社
出版年2011年

命の繋がりを感じます

3歳からおすすめ
・自然は驚きと新しさでいっぱい
・「たんぽぽ ぽぽぽ」と歌います
・ふうとはなの名前の由来とは?

ポイント①自然は驚きと新しさでいっぱい

お話の主人公は2匹のうさぎです。

 「のはらで あそんでくる」

 ふうと はなが いいました。

 「きをつけて、いっておいで。

  だれかが きたら、

  くさの かげで、じっとしてるんだよ」

 おかあさんが いいました。

というわけでふうとはなは野原へかけだしました。

そして、たんぽぽやてんとう虫、べにしじみやみつばちに会いました。

ふうとはなは自然との出会いが初めてで興味津々!

そんな2匹から、子どもにとって自然は驚きと新しさで満ちていることを改めて感じさせてもらえます。

ポイント②たんぽぽ ぽぽぽ 歌います!

ふうとはなは虫たちから色々なことを教えてもらいました。

 「はなは たねを みのらせ、

  あたらしい いのちを うむんだよ」

そして、

 「かぜが、たねを はこんでいくんだ」

ということを。

 「たんぽぽ ぽぽぽ、

 ぽ ぽ ぽ、ぽ ぽ ぽ」

 ふうと、はなと、

 てんとうむしと、べにしじみと、

 みつばちの うたが、

 たんぽぽのはらに ひろがりました。

新しい命をうんで、命をはこんでいく。

「たんぽぽ ぽぽぽ」はそんな喜びの歌なのだと思います。

春という季節から、命の芽吹きが感じられます。

ポイント③ふうとはなの名前の由来とは?

ふうは、風、はなは、花が名前の由来になっていることが分かりました。

風が吹き、花が咲くことで、また新しい命が生まれていきます。

命が巡っていることを感じられる、春の自然がいっぱいの絵本です。

ふうとはなのたんぽぽの続編はこちら

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花まつりにいきたい(おすすめの対象年齢・3歳~)

あまんきみこ
羽尻利門
出版社本願寺出版社
出版年2017年

日本の原風景

3歳からおすすめ
・日本を感じる桜がきれい
・桜の木の声が聞こえる
・晴れ渡る日の桜吹雪

ポイント①日本を感じる桜がきれい

この絵本を読んで桜の美しさをとても感じました。

川と桜

青空と桜

古民家と桜。

子どもと桜

春と桜吹雪

さぎと桜吹雪・・・

美しさと力強さ、儚さを絵から感じることができます。

印象に残る美しい桜の絵本です。

ポイント②桜の木の声が聞こえる

 ある日、さくらの木が、

 ぽつんと ひとりごとを いいました。

 「もうすぐ 花まつりだけど、

  ぼくの花は いかれないなあ。

  まいとし、つれてってもらったけど」

花まつりというのは「おしゃか様の誕生日を祝う仏教の行事」です。

家の人たちが遠い町へ引っ越してしまったので、残念ながら桜の花は花まつりに飾ってもらえなさそうでした。

そこで桜の木は、花まつりに行く人たちに声をかけました。

 「ぼくの花も、つれてって」

 さくらの木は、たのんでみました。

 「つれてって、つれてって」

 でも、さくらの木の こえは、

 だれにも きこえません。

みんな気づかずに通り過ぎてしまいます。

そんな中、一人の男の子が立ち止まりました。

 「きこえるよ。きみのこえ」

 さくらの木は うれしくて、どぎまぎしました。

 そこで、いっしょうけんめい いいました。

 「花まつりにいきたいんだ。

  ぼくの花も、つれてって」

 「いいとも」

でも男の子は小さすぎて、高い桜の木の枝を手折ることができませんでした。

でも、男の子は優しく言います。

 「花まつりが はじまるとき、きっとよぶからね」

さくらの木は花まつりに行くことができたのか?

言葉もお話も優しくて、きっとあたたかい気持ちになれると思います。

ポイント③晴れ渡る日の桜吹雪

最後がとても素敵なので注目してみてくださいね。

青空と桜吹雪と花まつりの賑やかさでほっこりしますよ。

花まつりの日のお話ですが、仏教色が強いわけではありません。

美しい春の絵本でおすすめです。

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はるがきた(おすすめの対象年齢・3歳~)

ジーン・ジオン
マーガレット・ブロイ・グレアム
こみやゆう
出版社主婦の友社
出版年2011年

爽やかな春の訪れ

3歳からおすすめ
・黄色、緑、青が爽やか
・どうして春を待たないといけないの?
・春の嵐がやってきた!?

ポイント①黄色、緑、青が爽やか

鮮やかな色合いに爽やかな春を感じられる絵本です。

菜の花やたんぽぽのような黄色をメインに、青空のような青、そして新緑のような黄緑色がメインカラーとして使われています。

最初、町は雪が降る空のように灰色でした。

それが春が近づくにつれて色を帯びていきます。

冬から春に変わる移ろいを感じられます。

・・・子どもの無邪気な一言でフライングしちゃうんですけどね(笑)

ポイント②どうして春をまたないといけないの?

春が来ない、と暗く沈んだ気持ちだった人々に男の子がこう言いました。

 「ねえ! どうして はるを

  まってなきゃ いけないの?

  まってなんか いないでさ、

  ぼくたちで まちを はるに しようよ!」

男の子が提案した方法とは?

それは子どもらしい無邪気で新しい方法でした!

とても素敵な場面なのでぜひ注目してくださいね。

ポイント③春の嵐がやってきた!

その晩、雨が激しく降り続きました。

激しい雨によって春が・・・・

あああああ・・・(笑)

その後どうなったかは絵本を読んでみてくださいね。

春の初めにぴったりの絵本です!

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たんぽぽ(おすすめの対象年齢・4歳~)

文・絵荒井真紀
出版社金の星社
出版年2015年

たんぽぽの秘密が分かる!

4歳からおすすめ
・柔らかくて緻密な絵がいい
・絵本の盾も上手に使っている
・綿毛の秘密がわかる!

ポイント①柔らかくて緻密な絵がいい

たんぽぽの絵本はたくさんありますが、この絵本のたんぽぽは、柔らかくてあたたかみがある絵が魅力です。

そしてとても緻密です!

種が飛び立っていく場面では、柔らかそうに描かれた200個の綿毛がずらっと並んでいます。

見るとその緻密さと質感に圧倒されるんじゃないかと思います。

ポイント②絵本の縦も上手に使っている

 ひろがった はは、たいようの

 ひかりを うけて

 ようぶんを つくります。

 そして、ふかく のびた ねに、

 ようぶんを たくわえていきます。

この場面では絵本を縦方向に使って、深く伸びた根っこをたっぷり見せてくれます。

そしていよいよ花が咲いた場面!

 あざやかな きいろい

 はなが さきました。

こちらも絵本を縦方向にしてたんぽぽの花を高く大きく見せてくれています。

絵本を自由に使うことで迫力を感じますね。

そして変化があって最後まで飽きずに楽しむことができますよ。

ポイント③綿毛の秘密が分かる!

子どもとお散歩してても思うのですが、たんぽぽの綿毛は本当に人気です。

みんなふーって飛ばしたがります(笑)

その綿毛がどうやってできるのかは、興味がありますよね。

この絵本では、たんぽぽが緻密に描かれていてどういう植物なのかがよく分かります。

イラストの柔らかさやあたたかみも春にぴったり!

5歳児より小さい年齢でもリアルな絵に惹かれること間違いなしです!

荒井真紀の他のおすすめの絵本はこちら

まとめ

今回は【春に読みたいおすすめの絵本】をテーマに5冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

①つかまえた!

②ふうとはなとたんぽぽ

③花まつりにいきたい

④はるがきた

⑤たんぽぽ

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもおすすめの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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