春に読み聞かせたいおすすめの絵本6選

絵本

もうすぐ春です。

暖かな陽気に誘われて、桜やたんぽぽの花が咲き、蝶々やてんとう虫などが顔をのぞかせる時期ですね。

本記事では【春読み聞かせたいおすすめの絵本】をテーマに、司書資格を持つ保育士、弓子が子どもに読み聞かせたい絵本を6冊選びました。

読み聞かせの参考にしてみてくださいね。

春に読み聞かせたいおすすめの絵本6選

1歳からおすすめ

たんぽぽのはら

とうごうなりさ
出版社福音館書店
出版年2024年

春がいっぱい!

1歳からおすすめ
・言葉がいい
・甘くない絵がいい
・春をたくさん感じられる

ポイント①言葉がいい

 たんぽぽ のはら

 ぽかぽか のはら

 そこへ みつばちが とんできて

 ぶ――――――――――ん

 たんぽぽの みつを

 ちゅるちゅるちゅる

こんな風に色々な動物に出会いながらお話は進んでいきます。

短い言葉に伝えたいことがしっかりと入っていて分かりやすい!

この分かりやすさが小さい子におすすめです。

ポイント②甘くない絵がいい

たんぽぽやはみつばちなど、登場する動植物を可愛く描いていないところがいいなと思いました。

本物の姿なのが子どもにも分かりやすいですね。

本物の姿なんだけど、写真のようなリアルさではなく、ちゃんと絵です。

少し懐かしく感じられるような素敵な絵です。

ポイント③春をたくさん感じられる

たんぽぽが咲き乱れる様子、とかげ、すずめ。

絵本を開くたびに絵や言葉で春をたくさん感じることができます。

最後、たんぽぽの綿毛が飛ぶところがとてもきれいなので注目してくださいね!

こちらの絵本はボードブックで丈夫な造りなのですが、小さいサイズなので軽いです!

小さい子が持ちやすい大きさで丈夫さもあって、おすすめです。

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↑こちらの絵本を紹介している記事

2歳からおすすめ

つかまえた!

鈴木まもる
出版社講談社
出版年2014年

最高に可愛い絵本です

2歳からおすすめ
・どんどんつかまえてくよ
・変化が楽しい!
・オチがいい!

ポイント①どんどんつかまえてくよ

この絵本はどんどんつかまえていく絵本です。

男の子がふーっと吹いた綿毛を、

 つかまえた!

 てんとうむしが たんぽぽのわたげを

 つかまえた

 ぽっ

と、てんとうむしがつかまえます。

そんなてんとうむしを、

 つかまえた!

 たんぽぽのわたげを つかまえた

 てんとうむしを

 とかげが つかまえた

 ぺと

と、とかげがつかまえます。

どんどん捕まえていく繰り返しが楽しい絵本です!

ポイント②変化が楽しい!

綿毛→てんとう虫→とかげ….というように、

出てくる生きものがどんどん大きくなっていくところが盛り上がりますよ。

「つかまえた!」って言って抱きつく顔も、「つかまっちゃった!」っていう顔も、とっても可愛いくてたまりません(笑)

つかまえる時の音も楽しいんです。

 ふにゅん

 こりゃー

 ぼよよーん

とか(笑)

ほんと可愛いです。

ポイント③オチがいい!

最後に登場するのはあの人です。

小さい子にとっても身近なあの人!

元気に明るく終わる終わり方がいいですね。

ぜひ親子で読み聞かせを楽しんでくださいね。

鈴木まもるのおすすめの絵本

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3歳からおすすめ

ふうとはなとたんぽぽ

いわむらかずお
出版社童心社
出版年2011年

命の繋がりを感じます

3歳からおすすめ
・自然は驚きでいっぱい
・たんぽぽ ぽぽぽ 歌います!
・ふうとはなの名前の由来とは?

ポイント①自然は驚きでいっぱい

お話の主人公は2匹のうさぎです。

 「のはらで あそんでくる」

 ふうと はなが いいました。

 「きをつけて、いっておいで。

  だれかが きたら、

  くさの かげで、

  じっとしてるんだよ」

 おかあさんが いいました。

野原へかけだしたふうとはな。

そしてたんぽぽやてんとう虫、べにしじみなどの虫に会いました。

ふうとはなは自然との出会いが初めてで何もかもに興味津々です!

そんな2匹の様子から、自然は子どもにとって驚きで満ちていることを改めて感じさせてもらえます。

ポイント②たんぽぽ ぽぽぽ 歌います!

ふうとはなは虫たちから色々なことを教えてもらいました。

 「はなは たねを みのらせ、

  あたらしい いのちを うむんだよ」

そして、

 「かぜが、たねを はこんでいくんだ」

ということを。

 「たんぽぽ ぽぽぽ、

 ぽ ぽ ぽ、ぽ ぽ ぽ」

 ふうと、はなと、

 てんとうむしと、べにしじみと、

 みつばちの うたが、

 たんぽぽのはらに ひろがりました。

新しい命をうんで、命をはこんでいく。

「たんぽぽ ぽぽぽ」はそんな喜びの歌なのだと思います。

春という季節に、命の芽吹きが感じられます。

ポイント③ふうとはなの名前の由来とは?

ふうは、風、はなは、花が名前の由来になっているんですね。

風が吹き、花が咲くことで、また新しい命が生まれてきます。

命が巡っていることを感じられる、春の自然がいっぱいの絵本です。

ふうとはなシリーズの続編

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花まつりにいきたい

あまんきみこ
羽尻利門
出版社本願寺出版社
出版年2017年

日本の原風景が見られます

3歳からおすすめ
・和を感じる桜がきれい
・桜の木の声が聞こえる?
・晴れ渡る日の桜吹雪

ポイント①和を感じる桜がきれい

この絵本の様々な場面で桜の美しさを感じました。

川と桜、青空と桜。

古民家と桜、子どもと桜。

春と桜吹雪、さぎと桜吹雪・・・・・・

美しさと力強さ、儚さを絵から感じることができます。

印象に残る美しい桜の絵本です。

ポイント②桜の木の声が聞こえる?

 ある日、さくらの木が、

 ぽつんと ひとりごとを いいました。

 「もうすぐ 花まつりだけど、

  ぼくの花は いかれないなあ。

  まいとし、つれてってもらったけど」

花まつりというのは「おしゃか様の誕生日を祝う仏教の行事」です。

家の人たちが遠い町へ引っ越してしまったので、残念ながら桜の花は花まつりに飾ってもらえなさそうでした。

そこで桜の木は、花まつりに行く人たちに声をかけました。

 「ぼくの花も、つれてって」

 さくらの木は、たのんでみました。

 「つれてって、つれてって」

 でも、さくらの木の こえは、

 だれにも きこえません。

みんな通り過ぎてしまいます。

そんな中、一人の男の子が立ち止まりました。

 「きこえるよ。きみのこえ」

 さくらの木は うれしくて、

 どぎまぎしました。

 そこで、いっしょうけんめい

 いいました。

 「花まつりにいきたいんだ。

  ぼくの花も、つれてって」

 「いいとも」

さくらの木は花まつりに行くことができたのか?

言葉もお話も優しくて、あたたかい気持ちになれると思いますよ。

ポイント③晴れ渡る日の桜吹雪

最後がとても素敵なので注目してみてくださいね。

青空と桜吹雪と花まつりの賑やかさでほっこりしますよ。

花まつりの日のお話ですが、仏教色が強いわけではなく、美しい春の絵本とてもおすすめです。

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はるがきた

ジーン・ジオン
マーガレット・ブロイ・グレアム
こみやゆう
出版社主婦の友社
出版年2011年

爽やかな春の訪れ

3歳からおすすめ
・黄色、緑、青が爽やか
・待ってなんかいられない!
・春の嵐がやってきた!?

ポイント①黄色、緑、青が爽やか

菜の花やたんぽぽのような黄色をメインに、青空のような青、そして新緑のような黄緑色がメインカラーとして使われています。

鮮やかな色合いに爽やかな春を感じられますね。

最初、町は雪が降る空のように灰色でした。

それが春が近づくにつれて色を帯びていきます。

冬から春に変わる移ろいを感じられますよ。

・・・子どもの無邪気な一言でフライングしちゃうんですけどね(笑)

ポイント②待ってなんかいられない!

春が来ない、と暗く沈んだ気持ちだった人々に男の子がこう言いました。

 「ねえ! どうして はるを

  まってなきゃ いけないの?

  まってなんか いないでさ、

  ぼくたちで まちを

  はるに しようよ!」

町を春に??

男の子が提案した方法とは?

素敵で面白い場面なのでぜひ注目してくださいね。

ポイント③春の嵐がやってきた!

その晩、雨が激しく降り続きました。

激しい雨によって春が・・・・

あああああ・・・(笑)

その後どうなったかは絵本を読んでみてくださいね。

春の訪れにぴったりの絵本です!

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4歳からおすすめ

たんぽぽ

文・絵荒井真紀
出版社金の星社
出版年2015年

たんぽぽの秘密が分かる

4歳からおすすめ
・柔らかくて緻密な絵がいい
・絵本を上手に使っている
・綿毛の秘密もわかる!

ポイント①柔らかくて緻密な絵がいい

たんぽぽの絵本はたくさんありますが、この絵本のたんぽぽは、柔らかくてあたたかみがある絵が魅力です。

そしてとても緻密です!

種が飛び立っていく場面では、柔らかそうに描かれた200個の綿毛がずらっと並んでいます。

見るとその緻密さと質感に圧倒されてしまいますよ。

ポイント②絵本を上手に使っている

 ひろがった はは、たいようの

 ひかりを うけて

 ようぶんを つくります。

 そして、ふかく のびた ねに、

 ようぶんを たくわえていきます。

この場面では絵本を縦方向に使って、深く伸びた根っこをたっぷり見せてくれます。

そしていよいよ花が咲いた場面!

 あざやかな きいろい

 はなが さきました。

こちらも絵本を縦方向にしてたんぽぽの花を高く大きく見せてくれました!

絵本を縦に使うことで大きさと迫力を感じますね。

変化があって最後まで飽きずに楽しむことができますよ。

ポイント③綿毛の秘密も分かる!

子どもとお散歩してても思うのですが、たんぽぽの綿毛は本当に人気です。

ほぼ例外いなくふーって飛ばしたがります(笑)

その綿毛がどうやってできるのか、興味がありますよね。

この絵本を読めばたんぽぽがどういう植物なのかがよく分かります。

イラストの柔らかさやあたたかみも春にぴったり!

5歳児より小さい年齢でもリアルな絵に惹かれること間違いなしです!

絵を見て楽しむのもいいですね。

荒井真紀のおすすめの絵本

まとめ

今回は【春に読み聞かせたいおすすめの絵本】をテーマに6冊紹介しました。

気になる絵本はありましたか?

どれか1冊でもお気に入りの絵本に加えてもらえたら嬉しいです。

紹介された絵本をもう一度チェックしたい方はこちら

①たんぽぽのはら

②つかまえた!

③ふうとはなとたんぽぽ

④花まつりにいきたい

⑤はるがきた

⑥たんぽぽ

当ブログでは他にも色々な絵本を紹介しています。

どれもおすすめの絵本ですのでぜひ読んでみてください。

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